クラシック 名盤探訪

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狭山丘陵を歩く~真福寺から野山北公園へ

2011年04月25日 | ウォーキング
コース満足度★★★
三ツ橋バス停→真福寺→赤坂トンネル→大多羅法師の井戸→吉祥院→武蔵村山市立歴史民俗資料館→野山北公園→長円寺→村山織物協同組合資料室→横田バス停

4月上旬は桜が満開の時期だが、もう一つ忘れてはいけないのがカタクリの季節でもあること。
そんなことで、カタクリの群生が見られる武蔵村山市の野山北公園を目指して家を出る。

最初に訪れた真言宗豊山派の寺、真福寺の正面の枝垂桜が素晴らしい。
表参道の奥には荘厳な山門が垣間見える。
奈良時代和銅3年(710)に行基によって創建されたという由緒ある寺だが、その後承久2年(1220)に落雷によって焼失し、正応3年(1290)に龍性法師によって中興開山したと伝えられている。
本堂には本尊の薬師如来像が祀られ、板戸の十六羅漢図や格天井花鳥画も見事だという。
 

古刹の趣を偲ばせる山門、寛永15年(1638)の梵鐘が収められているお堂も、歴史ある奥深い雰囲気を醸し出している。
 

山口、村山両貯水池建設の際のトロッコ輸送の名残りだという赤坂トンネルを潜り抜ける。
今は多摩湖に通じる野山北公園自転車道として、多くの市民に活用されている。
「大多羅法師の井戸」に残されている伝説は、大多羅法師という大男が、藤づるで丸山を背負い歩いた足跡が井戸になったという面白いもの。
日照りが続いても涸れたことがなかった湧水で、以前は飲料水として使われていたという。
 

曹洞宗の寺、吉祥院山門前の庚申塔にはたくさんのわらじが奉納されている。
これは、昔から東向きの庚申さまは腰部や脚の病気に御利益があるといわれたためらしい。
狭山丘陵の自然の保護と市民の健康づくりを兼ねて造られた野山北公園、奥の北斜面に広がるカタクリの群生地がお目当ての場所。
年々数が減っているらしく少しさびしい気もしたが、薄紫の可憐な姿の花は見る者の心を和ませてくれる。
「初恋、寂しさに耐える」という花言葉がぴったりというのも頷ける。
 

この曲この一枚 その21 J.S.バッハ カンタータ選集<その2>

2011年04月11日 | この曲この一枚
 
この曲この一枚その2「フーガの技法」の欄でも書いたが、バッハのカンタータの素晴らしさを教えてくれたのがリステンパルト指揮のノンサッチというレーベルのレコードだった。
もう45年ほども前の話になる。
中でも第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」が素晴らしく、その非常にきびきびした指揮による躍動感あふれる演奏に感動して、盤が擦り切れるまで聴いたことを今でも覚えている。
2枚組のCDに含まれている曲は、BWV56、82、140、169、211、212の6曲。
教会のにぎにぎしい雰囲気の中での厳かな演奏というよりも、素朴な喜びにあふれた表現が前面に感じられる何とも好ましいもの。
カンタータ入門用CDとしてまず第一に挙げたいし、この曲この一枚としてもまず外せないものと言える。
・カール・リステンパルト指揮、ザール室内管弦楽団<ACCORD>
この曲この一枚 その2 J.S.バッハ「フーガの技法」BWV1080