クラシック 名盤探訪

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この曲この一枚 その23 マックス・ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26

2011年06月22日 | この曲この一枚
 

マックス・ブルッフ(1838-1920)は当時ドイツ各地で指揮者・作曲家として活躍し、最高の名声を誇っていた音楽家の一人とされている。
手持ちのブルッフの作品はこの曲とスコットランド幻想曲の2曲のみだが、どちらも聴く者の心を強く惹きつける魅力的な作品で飽きさせることが無い。
古今の5大ヴァイオリン協奏曲と言われているのは、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキー、そしてこのブルッフの作品で、なかでも憂いある雰囲気と甘美な旋律を聴かせてくれるという点ではメン・チャイと比較しても決して引けを取らない曲だろうと思う。
それに輪をかけて、この曲を演奏するハイフェッツの素晴らしさを何と言って表現したらよいのか、言葉がなかなか出てこない。
ヤッシャ・ハイフェッツは1901年2月に、リトアニアのバルト海沿岸の古都ヴィルナに生まれ、1987年12月にロスアンジェルスで86歳の生涯を閉じている。
サラサーテ、ヴィエニアフスキ、そしてヴュータンなど、世紀のヴァイオリニスに接したことのある指揮者トスカニーニが「彼こそは、私の知る最高のヴァイオリニストである」と最大級の賛辞を贈ったというエピソードが残されているのが嬉しい。
この曲この一枚として、ぜひ耳を傾けてほしいアルバムだが、さらに嬉しいのは同じブルッフ作曲の「スコットランド幻想曲(ヴァイオリンと管弦楽のための)」作品46が演奏されていること。
一度旅したいと思っているスコットランドの雰囲気が最高に感じられるその曲想には特に惹かれる気持ちが強い。
メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」もとても好きな曲なので、「スコットランド幻想曲」のハイフェッツの演奏ともどもぜひ聴いて欲しいと思う。
とっておきの名盤 その7 メンデルスゾーン 交響曲第3番イ短調「スコットランド」
・ヤッシャ・ハイフェッツ<Vn>、サー・マルコム・サージェント指揮、ロンドン新交響楽団(1962年録音)<RCA>

多摩よこやまの道を歩く その1(唐木田口~一本杉公園)

2011年06月07日 | ウォーキング
コース満足度★★★
小田急唐木田駅 → 多摩よこやまの道唐木田口 → 中坂公園 → 一本杉公園 → 白山神社 → 多摩市立グリーンライヴセンター → パルテノン多摩 → 東京都埋蔵文化財調査センター → 小田急多摩センター駅

防人が歩いた道、多摩よこやまの道に私も挑戦しようと、勇んだ気持ちで家を出る。
よこやまの道の入口、唐木田口を進むと昔懐かしい山里の風景が見えてくる。
要所で標識が整備されていているので、道筋はそんなに難しくない。
そう思ってどんどん進んでいくと、どこの分かれ道を誤ったのか、気が付いたらとんでもない場所にいる自分を発見!
  

地元の人に道を聞きながら遠回りの末、やっと一本杉公園にたどり着く。
奈良時代、九州に赴いた防人を思って妻が詠んだという万葉歌碑が置かれている。
~ 赤駒を 山野に放し 捕りかにて 多摩の横山 徒歩ゆか遣らむ ~
多摩センター駅を目指してしばらく歩くと、この辺りの総鎮守である白山神社に到着する。
静かな佇まいの中、しばし休憩の時を過ごす。
 

考古遺物などの調査研究と発掘調査を行うための活動拠点という「東京都埋蔵文化財調査センター 」に立ち寄る。
すぐ隣に併設されている「縄文の村」には、3棟の復元された竪穴式住居跡が展示されている。
周りには、トチノキ・クルミ・クリをはじめ50種類の樹木やゼンマイ・ワラビ等が植栽されていて、当時の植生を学ぶことができる様になっている。