クラシック 名盤探訪

クラシックの名盤紹介・おすすめ散策コース等、趣味の発信の場です。

安永徹&市野あゆみ デュオ・リサイタル

2014年05月22日 | 音楽と絵画、iPodなど

5月17日(土)、ベルリン・フィルのコンサート・マスターとして活躍した安永徹氏と、ベルリンを中心に国際的に活躍している市野あゆみ氏のデュオ・リサイタルに出かける。
曲目はベートヴェンの「スプリング・ソナタ」、ブラームスのソナタ第一番「雨の歌」、フランクのヴァイオリン・ソナタという定番中の定番が揃ったもの。
期待にたがわない素晴らしい演奏に酔いしれてしまう。
特に安永氏のヴァイオリンの奥の深い甘い音色と、市野氏の左手の強い響きのピアノには圧倒されるばかり。
久しぶりの室内楽の演奏会だったが、聴けば聴くほど味わいの深いものだったと思う。
欲を言うと、老齢の私にはもう少しテンポをゆっくりにして、溢れんばかりにメロディーを歌わせて欲しかったということだけ。
また出かけたいと思う価値のあるコンサートだった。

円熟の時期を迎えた演奏家

2013年08月06日 | 音楽と絵画、iPodなど
いま円熟の時期を迎えているピアニスト、そんな演奏家たちを聴き逃さないよう、ぜひ注目していきたいと思う。

アンドラーシュ・シフ<ピアノ>

偉大な音楽家をたくさん輩出しているハンガリーの首都ブダペストの出身だが、現在はイギリス国籍を取得している。
J・S・バッハ、モーツァルト、シューベルトの録音が良いと言われているが、何故か手元のCDが1枚もないのは残念。
現在、最も人気の高い演奏家の一人だし、これからは演奏会があるときは是非行ってみたいと思う。
それから、夫人がヴァイオリニストの塩川悠子だとは、この記事を書くまで知らなかった。

アンリ・バルダ<ピアノ>

これぞ、知る人ぞ知るフランスのピアニスト。
ピアニストが惚れ込むピアニストというから、その年季が入った音楽性の高さは素晴らしいものがある。
「・・・アンリ・バルダの名前を知っている人は幸福である。そして彼の演奏を聴いた事がある人は、それを誇って良い」と説明文にあるが、本当に的を得た言葉でこれ以上の素晴らしい表現は探しようがない。
CDがほとんどと言って良いくらい発売されていないのが本当に残念だ。

ジョン・リル<ピアノ>

現在68歳で、キャリアはゆうに50年以上もあるという。
1970年のチャイコフスキー国際コンクールに優勝しているが、今は世界的なベートーヴェン弾きとして押しも押されぬ存在とされている。
実際のところ、彼の演奏は十分と言えるほど耳にしていないので何とも言えないが、これからはベートーヴェンのソナタを中心にじっくりと耳を傾けていきたい。

メナヘム・プレスラー<ピアノ>

「ボサール・トリオ」は、よく名前も知っていたし演奏も聴いていたと思うが、彼の名前までは特に注目していなかった。
1923年生まれの彼は、ブゾーニの高弟レオ・ケステンベルグ、そしてロベルト・カサドシュの薫陶も受けているから、ドイツとフランス双方のピアニズムを身に付けたピアニストと言ってよい。
ドビュッシーの演奏などは、その柔らかな音色が、そして力強さと軽やかさが微妙に揺れる表現が素晴らしく、まさに「生ける伝説」と評される円熟の境地がうかがわれる。

注目したい活躍盛りの日本人演奏家

2013年06月25日 | 音楽と絵画、iPodなど
私が注目していこうと勝手に決めた活躍盛りの演奏家を紹介しよう。
気楽に行ける近くの演奏会でリサイタルがあったら、ぜひ行こうと思っている。

横山幸雄<ピアノ>

1971年東京生まれ、藝大附属高校在学中の87年にフランスのパリ音楽院に留学し、89年ブゾーニとロン=ティボーのコンクールに上位入賞している。
90年のショパン・コンクールで第3位入賞した実力者であり、人気・実力ともにナンバーワンのピアニストなのは間違いない。

菊池洋子<ピアノ>

彼女は、2002年第8回モーツァルト国際コンクールで日本人として初めて優勝して一躍注目を集めた。
その後、2003年にザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネに出演するなど国内外で活発に活動を展開している。
実力・人気ともに日本を代表するピアニストの一人といわれているので注目しないわけにはいかない。

奥村愛<ヴァイオリン>

オランダ・アムステルダムで生まれ、4歳よりヴァイオリンを始めたという。
第48回全日本学生音楽コンクール中学生の部第1位入賞を皮切りに各種コンクールで上位入賞、その後の各種オーケストラとの共演など活躍が目覚ましい。
その美貌に加えて魅力的なヴァイオリンの音色を奏でるのも人気の原因で、追っかけが多いといわれるのも頷ける。

佐々木典子<メゾ・ソプラノ>

熊本県出身、武蔵野音楽大学卒業、ザルツブルグ モーツァルテウム芸術大学オペラ科卒業という経歴。
ウィーン国立歌劇場オペラスタジオ を経て、6年間の長きにわたりウィーン国立歌劇場専属歌手として活躍した。
私の好きなR・シュトラウスのオペラや歌曲が得意というのが、注目していきたいと思う理由の一つ。
ウィーンで活躍しただけあって、歌の中にある感情の表現が自然で、聴く者の心の中にじっと染み入ってくるのが素晴らしい。

注目したい最近の若手演奏家

2013年05月15日 | 音楽と絵画、iPodなど
私が勝手に決めた注目の若手演奏家、今回は女流編だが、これから2~3回かに分けて紹介したいと思う。
気楽に行ける近くの演奏会でリサイタルがあったら、ぜひ行こうと思っている。

リーズ・ドゥ・ラサール <ピアノ>

1988年、シェルブール生まれのフランスのピアニスト。
略歴を見ると、「4歳でパリのセルゲイ・ラフマニノフ音楽院に学び、8歳でパリ音楽院に入学、12歳でプルミエ・プリ(第1席)で卒業・・・」とある。
「クラシック倶楽部」で聴いたリストの曲の演奏は素晴らしく、ほかの作曲家の曲の演奏もどんな魅力に満ちているのか、そんな興味をわかせるピアニストの数少ない一人。

上原彩子 <ピアノ>

2002年、チャイコフスキー国際コンクールで日本人で初めて、かつ女性として世界で初めての優勝を果たした。
チャイコフスキー、ラフマニノフなどの曲は聴き逃せないと思うし、一度は演奏会に接したいピアニストとして外せない。

小林愛実 <ピアノ>

「1995年生まれ、3歳からピアノを始め、7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たす・・・」というからその早熟ぶりは大したもの。
彼女のショパンの演奏は素晴らしい、どう表現したらよいのか難しいが、とにかく生で聴いてみたい一人に間違いない。

鈴木理恵子 <ヴァイオリン>

桐朋学園大学卒業後、23歳で新日本フィル副コンサートミストレスに就任している。
今はソリストとして演奏会で活躍しているが、「クラシック倶楽部」で放送されたフランク「ヴァイオリン・ソナタ」の演奏はとても印象的で、一度はリサイタルに行ってみたいと思う。

パク・キュヒ <ギター>

彼女の略歴の説明文を読むと「・・・1985年韓国仁川生まれ。3歳の時、横浜にてギターを始め、2004年東京音楽大学に入学、06年9月よりオーストリア・ウィーン国立音楽大学に留学。これまでに、荘村清志、福田進一、アルヴァロ・ピエッリの各氏に師事、デビューしてからの各種コンクールでの優勝が素晴らしい・・・」とある。
「アルハンブラの思い出」を聴いただけでも、あのトレモロを叙情的に歌わせる彼女の才能に驚く。
ぜひ演奏会で生のトレモロを聴いてみたいと思う。

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、そして吉田秀和氏

2012年06月12日 | 音楽と絵画、iPodなど
5月になって、敬愛する音楽家そして評論家が相次いで亡くなった。
新聞記事で知ったのだが、一人は「・・・20世紀最高の歌手の1人とも呼ばれ、シューベルトの”冬の旅”など、ドイツ歌曲の名演で知られる、ドイツのバリトン歌手、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ氏が、18日、ドイツ南部で死去しました。86歳でした・・・」というもの、そしてもう一人は「・・・クラシック音楽評論の第一人者で、文化勲章受章者、水戸芸術館館長の吉田秀和氏が22日午後9時、急性心不全のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去されました。98歳でした・・・」という記事。
これまで多くの音楽の楽しみを与えてくれたお二人に、感謝の気持ちをこめて冥福を祈りたいと思う。

 
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ氏は、ドイツ歌曲ではR.シュトラウスの歌曲が最高の名演だった。
音楽を聴き始めてからしばらくして飽きのようなものが訪れた頃、難曲だと思って避けていたシュトラウスの歌曲を何と魅力的に歌ってくれたことか、今では一番好きな曲になってしまっている。
オペラでは、やはりR.シュトラウスとR.ワーグナーのものが素晴らしい。
「エレクトラ」のオレスト役は知的すぎるところもあるが、役になりきっているし、とうとう観る事ができなかったが、バイロイト音楽祭での「タンホイザー」のヴォルフラム役は、彼抜きでは決して考えられなかったほどだった。
CDを引っ張り出して、「見渡せば」や「夕星の歌」をじっくりと聴きたい気持ちに駆られてしまう。
とっておきの名盤 その107 R.シュトラウス 歌曲集
とっておきの名盤 その76 R.シュトラウス 楽劇「エレクトラ」

  
吉田秀和氏の著作のなかで手元にあってよく読んでいるのは、「私の好きな曲」、「名曲300選」、「世界の指揮者」、「世界のピアニスト」、「音楽を語る」などで、どれも芸術の香りを感じさせる美しい文章がまず素晴らしいし、それ以上に名曲や名演奏家に対する評論が的確なのには驚かされる。
惜しい人が亡くなってしまったとは思うが、98歳という高齢を考えると、”音楽に対する喜び”というものを長年に渡って読者に伝えてくれたという感謝の気持ちを込めて、静かに見送りたいと思う。

新国立劇場公演 R.シュトラウス 楽劇「影のない女」

2010年05月27日 | 音楽と絵画、iPodなど
  

  

最近はあまり演奏会の記事をチェックしていなかったので、最も好きなオペラのひとつ、R.シュトラウスの「影のない女」の公演をもう少しで見逃すところだった。
何気なく読んでいた朝日新聞の片隅に載っていた記事を発見、一度は観たいと思っていたオペラだったので、さっそく公演の事務所に電話する。
年金暮らしの当方にとっては最も安い席から空きを確認するも、OKだったのは3階最前列のバルコニー席のみ。
値段はC席¥7350で、「この席は舞台が3分の1しか見えませんがよろしいでしょうか」という答えに一瞬とまどったが、見えないほうが想像力を膨らまして楽しく聴けるなどと強がりを言って予約する。
初めて初台にある新国立劇場オペラパレスに行ったが、建物は近代的な造りでオペラと言う雰囲気には程遠い。
しかし中へ入ってみるとウィーン国立歌劇場(行った事はないが)の内部を思わせる立派な構造になっているのに関心する。
電話での話しの通り、席にきちんと座って舞台を見ると3分の1程しか見えないが、バルコニーの手すりに身を傾けると8割がた見えるし、真下のオーケストラピットが全て見下ろせる。
指揮者の一挙一動やオケの各パートの演奏振りも良く分かるし、思ったよりも良い感触の席に満足する。
それよりも一番素晴らしいのは、なんといってもR.シュトラウスの音楽そのもの。
彼のオペラでは「サロメ」とか「バラの騎士」が有名だが、私にはモーツアルトの「魔笛」にも通ずる、哲学的ともいえる深みを持つ音楽そしてストーリー(二組の男女が試練を乗り越え、真実の愛によって結ばれるという物語)を兼ね備えた「影のない女」が最高の作品。
歌い手で素晴らしかったのは皇后役のエミーリ・マギー、アメリカ生まれで主にドイツの主要歌劇場で活躍中とのことだが、澄んだ美しい声でシュトラウスの精緻な旋律を丁寧に歌っっていて、各場面での皇后の感情を聴く者の胸に深く訴えかけてくれたのが強く印象に残る。
他の歌手も水準以上で、オペラ全体にわたって音楽的な歌の調べを聴かせてくれたのも嬉しい。
オケの東京交響楽団の技術水準もこんなに高まっているとは思わなかったほど優れていて、場面転換での間奏曲など、シュトラウスの豊潤な音の響きを聴く者の耳に見事に伝えてくれる。
指揮者エーリッヒ・ヴェヒターの経歴を見ると、ドイツでの主要な歌劇場ばかりを専門的に振っている職人らしく、オケ各員の気持ちをうまく掴んで、的確に曲の運びを進めるコツをわきまえている様。
久しぶりのオペラのコンサートだったが、パンフレットの「R.シュトラウスの美しく濃厚な音楽が描く、壮大なファンタジー・オペラ」という謳い文句を見ながら、あまり違和感を感じることもなく、満ち足りた気持ちで新国立劇場を後にする。
この曲この一枚 その5 R.シュトラウス:「オペラ名場面集」
とっておきの名盤 その3 R.シュトラウス 楽劇「影なき女」

「とっておきの名盤」から選りすぐりの愛聴盤ベスト15

2009年07月08日 | 音楽と絵画、iPodなど
これまで紹介して来た「とっておきの名盤」も、149という数でとうとう完結を迎えた。
その中から選りすぐりの10枚を挙げようと思ったが、捨てるには惜しい盤が多くてどうにもその中に収まりそうにない。
全部で15枚ということにしたが、順位をつけるのは難しいので印象に強く残っているものから随時挙げてみよう。
どれも愛着きわまる最高の盤ばかりなので、一度なりともぜひ耳を傾けて欲しい。

ブルックナー 交響曲第8番ハ短調
   
ルドルフ・ケンペ指揮、チューリッヒ・トーンハーレ管弦楽団 <SOMM> 
オトマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン <Berlin Classics>

R.ワーグナー 楽劇「ワルキューレ」第3幕第3場
 
B・ニルソン<S>、H・ホッター<Br>、レオポルド・ルートヴィッヒ指揮、フィルハーモニア管弦楽団 <TESTAMENT>

プッチーニ 歌劇「ボエーム」全曲、抜粋
   
セラフイン指揮、ローマ聖チェチーリア管弦楽団、テバルデイ<S>、ベルゴンツイ<T>、バスティアニーニ<Br> <DECCA>
スタインコプフ指揮、アイッペルレ<S>、アンダース<T>、ファッスベンダー<Br> <ANDROMEDA>

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」ホ短調 作品95

フエレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>

R.ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲、抜粋
 
カール・ベーム指揮、バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ビルギット・ニルソン、エーバーハルト・ヴェヒター、クリスタ・ルートヴィッヒ他 <Grammophon>
アストリッド・ヴァルナイ、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ヘルタ・テッパー、フェルディナント・ライトナー指揮、バンベルグ交響楽団 <Grammophon>

ベートーヴェン 交響曲第3盤「英雄」変ホ長調 作品55

ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団(マックルーア・リミックス盤)<CBSSONY>

R.シュトラウス 楽劇「影なき女」全曲

カラヤン指揮、ウィーン・シュターツオペラ、W.ベリー、C.ルートヴィッヒ<1964Live Grammophon>

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23

イーヴォ・ポゴレリッチ<Pf>、アバド指揮、ロンドン交響楽団 <Grammophon>

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 作品131

バリリ四重奏団、ワルター・バリリ<1stVn>、オットー・シュトラッサー<2ndVn>、ルドルフ・シュトレング<Va>、リヒャルト・クロチャク<Vc> <Westminster>

R.ワーグナー 歌劇「ローエングリン」全曲

ヨーゼフ・カイルベルト指揮、バイロイト祝祭管弦楽団、ヴォルフガング・ヴィントガッセン<T>、エレノア・スティーバー<S>、ヘルマン・ウーデ<Br>、アストリッド・ヴァルナイ<S> <TELDEC>

J.シュトラウス ウィーンナ・ワルツ集

フリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団 <BGM>

マーラー 交響曲第9番ニ長調

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、シカゴ交響楽団 <Grammophon>

R.シュトラウス 「四つの最後の歌」

ジエシー・ノーマン<S>、クルト・マズア指揮、ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 <PHILIPS>

チャイコフスキー ピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の思い出のために」作品50

ボロディン・トリオ エドリーナ<Pf>、ドゥビンスキー<Vn>、トゥロフスキー<Ce> <Chandos><Grammophon>

モーツアルト ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」KV537

フリードリッヒ・グルダ<Pf>、ニコラウス・アーノンクール指揮、アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団 <TELDEC>

フェルメール展

2008年12月21日 | 音楽と絵画、iPodなど
このブログの背景に使わせてもらっているのは、オランダの画家フェルメールの数少ない作品の中でも指折りの傑作とされている「デルフトの眺望」
絵画に詳しいわけではないのだが、何度見ても飽きないし、数ある名画の中でもこれこそが”とっておきの一枚”なのではと思っている。
というわけで12月5日、行こう行こうと思っていた上野、東京都立美術館の「フェルメール展」に遅まきながら足を運んだ。
12月14日で終わりということで、観客も少なくなったのではと思ったらとんでもない、会場は超満員の列で一時間待ちの状態。
あらためて、フェルメールの人気の高さを思い知らされた。

展示された彼の作品を、見た順に並べておく。
左から「マルタとマリアの家のキリスト」、「ディアナとニンフたち」
 

左から「小路」、「ワイングラスを持つ娘」、「リュートを調弦する女」
  

左から「手紙を書く婦人と召使い」、「ヴァージナルの前に座る若い女」
 

ところで、彼の作品の中でもとりわけ素敵な作品「真珠の耳飾りの少女」を外すわけにはいかない。
この作品、当方のリスニングルームの壁に飾ってあり、名盤を聴くたびにいつもその可憐な瞳の輝きに心を惹かれている。


中国四大美女

2008年01月21日 | 音楽と絵画、iPodなど
つい先日、東大名誉教授でもあり、日本中国友好協会の会長もされている伊藤敬一先生が、「中国四大美女を語る」というテーマで、古代中国の四人の絶世の美女にまつわる面白い話を聞かせてくれた。
「四大美女」は誰のことかというと、時代順に西施(春秋期)、王昭君(前漢期)、貂蝉(後漢、三国期)、楊貴妃(唐代)を指すらしい。
個々の興味ある話の内容は省略するとして、下の4枚の絵の誰がどの美女なのか、手元にあるとっておきの名盤を聴きながら、あれこれ想像をめぐらせて見るのも面白い。
流す音楽は、マーラーの交響曲「大地の歌」か、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」でどうだろう。
    
      

楽器を楽しむ

2007年04月05日 | 音楽と絵画、iPodなど
楽器を楽しんでいる若い男の子や女性を題材とする絵は多い。
CDのカバーなどにもよく使われるので、きっとこれらの絵をどこかで見ていると思う。


16世紀イタリアの画家カラヴァッチョの手になる「リュートを弾く若者」。
じっと見ていると、若者が爪弾く流麗な旋律の断片が聴こえて来る


私の最も好きな画家フェルメール(17世紀オランダ)の「ヴァージナルの前に座る女」。
ヴァージナルという名前の由来については、この楽器を愛した処女(ヴァージン)の王女エリザベスⅠ世にちなんでつけられたという。
この楽器はどんな音がするのか一度聴いてみたい気がする。


マネ(19世紀フランス)の「笛吹く少年」。
この絵を見ると、高校の美術の教科書でページ一杯に大きく載っていたことをすぐ思い出す。


19世紀フランス、ルノアールの「ギターをもつスペインの若い女性」。
フラメンコを奏でているとは思えないし、スペインの民謡でも弾いているのだろうか。

ベックリンの絵

2007年02月28日 | 音楽と絵画、iPodなど
1872年、スイスの画家アーノルド・ベックリンが描いた「フィドルを弾く骸骨のいる自画像」という印象的な絵がある。
フィドルという聞きなれない用語を調べてみると、民俗音楽で使われるヴァイオリンの一般的な呼称とある。
この絵を眺めていたら、サンサーンスの交響詩「死の舞踏」やタルティーニの「悪魔のトリル」の一節がふと浮かんできた。


ショパンとサンド

2007年01月12日 | 音楽と絵画、iPodなど
  
ドラクロワの手になるショパンとサンドの画像、たびたびレコードのジャケットに使われているので音楽愛好家にも良く知られたもの。
この絵を見ると、二人が生活したマジョルカ島とそこで作曲された前奏曲「雨だれ」がすぐ目に浮かぶ。
ショパンの作品の中でもとりわけ好きな曲、「前奏曲集」をいずれこのブログでも取り上げるつもりでいる、それもポゴレリッチ盤で。

i-PODの楽しみ(その1)

2006年11月19日 | 音楽と絵画、iPodなど
i-Podの楽しみ方を初心者にも分かりやすく教えてくれるホームページ、「i-Podであそぼう」には、いつも感謝の気持ちで一杯。
このページでi-Podの使い方、楽しみ方をどんなに教わったことか、感謝!感謝!
プレイリストの面白い利用法とか、シャッフル機能で不意打ちのよう現れる素敵な旋律などなど、魅力ある記事が満載。
このページは、糸井重里氏の人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」のカラムのひとつになっている。
i-Podファンの方は、是非覗いて欲しいページ。
i-Podであそぼう
別にこのページの宣伝が目的ではない、i-Podの楽しみ方を書こうとしたらこんな記事になってしまった。

フェルメール「デルフト眺望」

2006年08月09日 | 音楽と絵画、iPodなど
このブログのタイトルの背景に、好きな画家フェルメールの代表作のひとつである「デルフト眺望」を使用させていただいた。
デルフトはフェルメールがほとんどの生涯をすごした所である。
名盤が人を感動させることと同様、この魅力的な名画が私の心を癒してくれることに感謝したい。

熱烈なi-PODファンです

2006年07月10日 | 音楽と絵画、iPodなど
i-PODの楽しみをいくつか紹介します。
.桂文珍の落語、何度聞いても面白い!
.シャッフル機能、こんな良い曲があったのかと、しょっちゅう私を驚かせる。
.ドライヴしながらのi-POD、車のスピーカーを通して好きな曲が聴けるのがとっても良い。
.デジカメで撮ったi-PODの中の写真、我が家のTVでスライドショーで見れる(もちろんi-PODの曲も同時に流れる)。
.毎日の散歩が楽しいよ(i-POD効果)!
. 私はいつも自分のi-PODを、i(愛)ちゃん!と呼んでいます。
.i-PODファンの方、おたより待ってます。