コース順路:コース満足度★★★ 料理度★★★★★ 8月29日~31日
せたな港→奥尻島・奥尻港→宮津弁天宮→賽の河原→鍋釣岩→奥尻島津波館→北追岬公園→奥尻町散歩(イカ釣船・奥津神社)
今年の”夏の北海道”は8月末の奥尻島の旅で一区切りとなったが、いまだに美味しかった日本海の恵みの味が忘れられないでいる。
奥尻島へ渡るフェリーは江差とせたなの二つの町から出航している。
今回訪れたせたな町は、南から江差、せたな、余市、増毛と続くにしん街道に当たる町、そして今では風力発電の町でもある。
日本初の女医である荻野吟子が1897年から1908年まで当地で生活したことを記念する碑も立っている。
奥尻港に到着したフェリーから降りる人々を眺めていると、頭の中にさまざまな旅の思いが行ったり来たりする。
奥尻島西側の小さな漁港の近くにある民宿から、歩いて5分の神威脇温泉に足を運ぶ。
どこまで本当か分からないが、温泉内に貼ってあるチラシには道内一の泉質とある。
ゆったりと湯舟に浸りながら夕日を眺められるのが、この温泉の売りになっている。
西の海に落ちる夕日が、何とも言えない美しい眺めを眼の前に繰り広げてくれる。
翌日は、地元のガイドさんが各名所を詳しく楽しくガイドしてくれるという観光バスに期待に胸を弾ませて乗り込む。
海難犠牲者や子供を慰霊する霊場、賽の河原を訪れる。
岬いっぱいに石積みが並んでいて、独特の雰囲気を醸し出している。
島のシンボルとしてよく知られている鍋釣岩を見る。
岩の中心部が自然侵食され、ちょうど鍋のつるのように見えることから、この名が付いたという。
平成5年(1993)に発生した大地震と津波、災害の記憶と全国から寄せられた復興支援、それらを後世に伝える奥尻島津波館を訪れる。
日本海に浮かぶ奥尻島は、中央の文化や経済から隔絶された小島ではなかったことを示す土師器や、鉄製の小刀、勾玉なども展示されている。
北追岬公園を訪れる。
ここにあるモニュメント「北追岬」、国後島を追われてこの島に辿り着いた島民が望郷の思いを込めて北方を眺めている姿を表しているのだという。
何といっても奥尻島での一番の収穫は民宿の料理のおいしかったこと、獲れたての日本海の恵みが食卓いっぱいに広がっている。
世界三大スープの一つと言われているブイヤベース(地中海で生まれた海鮮料理)、食卓に出た奥尻ブイヤベースも美味しかったことこの上ない。
奥尻の港町を散歩する。
堤防に止まっているイカ釣船、一列にずらっと並んだランプが独特の装いを醸し出している。
港から少し山側にある、海上の守護神を奉っている奥津神社を訪れる。
島の味、離島の恵みを充分に満喫することの出来た旅に感謝しつつ、島に別れを告げてフェリーに足を運んだ。
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