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流出雑記 

2013/8/28

2013年08月29日 | Weblog
もう秋のような肌寒さがきている
昨夜 久々に香料をさわっていた 調香は涼しくなった頃に意欲がわく
香りを組みたてるときは誰かのことを考えている 私にとって香りを作るおもしろさはあて書きをすることにある

はじめて自分で香水を買ったのは中学生の頃だった 円錐形の曇りガラスに銀キャップの瓶に入ったBLUEというオーデコロンだった オゾンノートで香りはごくほのか 甘さをほとんど肌に残さず気付くと消えている 年相応の その頃の肌にあったものであったと思う 薄いブルーの液体はまだわずかに残っている おそらくもう製造されていない
その次に買ったのは資生堂の禅 黒い瓶に入っている 無色のこの液体は肌の上ではっきりと紫色に感じる
アンナムという香水 試供でついてきてほしかったのに手に入れず廃番になってしまった ベトナムがテーマでライススチームやミルクの温かい甘さがあった アニマリックな甘さではなくフレーバー的だけどくどくない 寝る前に付けて安眠できそうな柔らかさがあった
次はゲランのサムサラだったがこれは ポーランドに行ったとき量り売りで買ったものだから正規品ではない
ゲランの名香 夜間飛行に憧れていた時期があった サン=テグジュペリの小説 夜間飛行にインスパイアされて生まれた香水 嗅ぐ前にあれこれ想像していたが ある時ゲランの店頭で嗅いでみて 思っていたよりもずっと香りが重厚で 肌に合わないというか 買ったとしても 使いどころがないと思った コレクションすることには興味がない
ある演出家は海外に行ったときに 見つけたゲランの香水を奥さんに贈ったそうだ その香水 ミツコ は奥さんの名前であった
そのエピソードは印象に残って ミツコは偶然だった訳だけれど、誰かに宛てた香りというのはいいなと思った
どちらかと言えば強い香りは苦手である でも香水の魅力は 現実を生きる肌の上に咲くフィクションの花と考えると 香りは見えないけれど かたちのないかたちをもっている 香りを作るとは液体を咲かせるための作業である





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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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夜間飛行に香水で (ぱす)
2013-08-30 00:24:57
終了してだいぶになる民放FMの「ジェットストリーム」という深夜番組でエンディングのナレーションが…夜間飛行…のフレーズでした。JALがスポンサーで。そのナレーションが被ったエンディングテーマ曲がアートオブノイズ演奏の『ロビンソンクルーソー』で、昨年だったと思いますが、フジフィルムの化粧品TVCMでオンエアーされていたのが連想されました。夜間飛行と香水がキーワードになってしまったようでww
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Unknown (mica)
2013-09-04 00:04:46
ロビンソン クルーソー 聞いてると確かに空飛んでいく感じがしますね。
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