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流出雑記 

2016/1/30

2016年01月30日 | Weblog
ついた目鼻を一度取り外して初心に帰ろうとしたけれど、そうすると今度は心がなくなってしまった。電気ショックを与えて心の行方を探すけれど、心室の扉はかたく閉ざされていて、押しても引いても開く気配がない。動悸の動機に探りを入れたところで有益な情報が得られるはずもなく、捜索も詮索もすればする程心の足跡はかき消され、長年連れ添ってきた肺の呼吸も心を失っては心許ないのだった。