石橋を叩いて
ここを渡ってくる人の安全を
確かめるつもりが
橋を叩き落として
誰もそこを渡って来れず
渡らせ橋は水に流れる
流水模様の浴衣に袖を通し
水子地蔵を拝みに出掛ける
下駄の音
時々魚の跳ねる音
ひと気のないぬるい夜を漂流し
永久橋から川向こうを眺めれば
横たわる深い溝
あちらとこちらを別け隔て
目と鼻の先
徒歩10分の果てしなさ
ここを渡ってくる人の安全を
確かめるつもりが
橋を叩き落として
誰もそこを渡って来れず
渡らせ橋は水に流れる
流水模様の浴衣に袖を通し
水子地蔵を拝みに出掛ける
下駄の音
時々魚の跳ねる音
ひと気のないぬるい夜を漂流し
永久橋から川向こうを眺めれば
横たわる深い溝
あちらとこちらを別け隔て
目と鼻の先
徒歩10分の果てしなさ