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流出雑記 

2014/7/16

2014年07月17日 | Weblog

今年はエルニーニョ現象の影響で、季節の進みがゆっくりになるから梅雨明けも遅いらしいけれど、エルニーニョがどういう現象なのか全然知らないので調べてみたら、太平洋の真ん中あたり赤道付近、ペルーくらいまでの海面温度が上がると起きる異常気象のことらしい。陸にいて、それも盆地だと海のことを忘れがちで、圧倒的な量の海水とか深さとか、この陸地もひとつの島であることとか。久しぶりに水族館に行くと海の生き物の大きさや姿がこわい。大水槽の前に近づくのに心の準備がいるし、あの水槽ににはまったら発狂するといつも思う。京都市水族館にはまだ行っていない。

5時起き奈良の仕事は一日も寝坊すること無く晴れて終わり、自然に目が覚めるまで眠ることの幸せを数日かみしめている。自然にと言っても2階の寝室は日が昇ると東の窓からどんどん熱が入って来て暑くて寝ていられなくなる。最終日の仕事を終えた勢いで浴衣を着て数年ぶりに宵宵山に出掛け、歩行者天国に溢れる人と出店からのいろんなにおいに引っかかりながら流されて歩いていると、いくつかの鉾にたどり着く。街の美化に異様な力が入っていて、青いtシャツの人にイカ焼きの串やらたこ焼きのトレーやらを渡すと分別して捨ててくれる。歩行者を一通にしている路地では警察官が拡声器でここから先は一方通行ですとアナウンスしている。そのなかにひとり、地下鉄の自動案内のような人工的な口調で ここからは 入れません と言っている警察官がいておかしかったので、しばらく傍でチョコバナナをかじりながら観察した。雪のように細かくかいた氷がおいしかった。

 

出産後2日目に黄疸が出て、治療のためのブルーの光が出るベッドにアイマスクをされて裸で寝かされていた妹の子供。お腹の中でやや育ち過ぎたため血の量も多過ぎるとかで、血を薄めるために母乳にプラスして粉ミルクも飲まなければならなかった。哺乳瓶でミルクをあげたら、一生懸命吸い付いているようすは問答無用にかわいい。

退院してきて実家で養生している妹のところに時間のある時は手伝いにいく。母は2日かかった妹のお産に立ち会っている間に仕事が山積し、今月は必死でそれをさばかないといけないらしく、朝家を出ると8時すぎまで帰らない。そうすると里帰りしていても妹はひとりで家にいるのとあまり変わらないので、私も仕事のないときにごはんの支度、洗濯、掃除、オムツがえや沐浴アシスタントに帰る。妹は相変わらずやや青白い顔で目の下にクマをつくって、母乳がどんどん湧いてくるようになってからはお腹をすかせるようになった。出産後のお腹がいつ元通りになるのか心配している。

赤ちゃんをおくるみできっちり巻くおひなまきというのをやってみた。赤ちゃんは狭いところの方が安心するそうで、確かに布団の真ん中にぽつんと置いて手足がばたばたできる状態だとどうしたらいいのかわからないらしく落ち着かなさそうに見える。巻いてみると天むすみたいになってちょっとおもしろい。自分に置き換えると窮屈で仕方ない体勢だけど、本当に落ち着くらしい。その夜は一度も泣かないまま過ごしてくれた。

青い革のかばんに青い革用クリームを買って色を補充した。野球のグローブを作るときに出る端切れを繋ぎ合わせて作ったかばんで、グローブに使える革だからしっかりしているので手入れのし甲斐がある。1パーツごとに微妙に色が違っていて、クリームを表面に伸ばしていくと、違ったまま、それぞれの色味が深く濃くなり艶がでる。取っ手がちぎれるか底が抜けるかでもしない限り使い続ける。