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流出雑記 

謎の脱脂綿

2008年07月18日 | Weblog
一昨日、妹が泊りに来ていた。
以前書いたがバイクで事故って首を痛めた。念の為医者から二週間安静を言い渡されて仕事を休んでいるのだが、殆ど健康体なのでそろそろ家にいるのに飽きた頃だろうと電話してみると、案の定暇を持て余していた。
夕方に来ることになり、その日私は朝から買い物に出て食材を買い込み、午後から料理に取りかかる。
大根と豚の角煮
鶏南蛮ライムドレッシング風
茄子と生麸の揚げだし
胡瓜とトマトの和風サラダ

車においしいバームクーヘンと西瓜を積んで妹はやってきた。
3人でご飯を食べてしゃべったり最近読んではまったマンガ「ホムンクルス」の道連れにしたり数年ぶりに桃鉄をしたりしてちょっと早い夏休みの日を過ごした。


今日は午後から大阪のカルチャーセンターで仕事。 はじめて行く場所だったので早めに着くように家を出る。
阪急に乗り梅田へ。
ビルの24階に受付があると聞いていたが着いて探しても見当たらない。不慣れな高所をしばらくさまよって問い合わせると隣のビルだった。

講座には50代~の女性と男性がひとり全員で10人足らず。先生はあまり熱心でなくテキトーだが嫌な感じはしない人だった。
休憩時間にうなぎパイをもらう。

帰りのエレベーターで小柄でおとなしそうなおばさんと乗り合わせた。両耳に脱脂綿を詰めている。
15人くらい乗れそうなエレベーターの中、おばさんは左端に立っており私はその人の真後ろにいて脱脂綿の詰まった耳を見ていた。
逆側に他ふたりのおばさんが乗っており、ふたりは会話をはじめた。
そんなに大声ではなかったが、脱脂綿のおばさんは第一声が耳に届くとビクッとして「すみません、エレベーターの中ですので少し静かに…」と言った。
24階から1階まで降りるには結構時間がかかるが、私にはさほど気になるボリュームの話し声ではない。
20階19階18階と人が乗ってきて私と脱脂綿のおばさん、会話をしていたふたりのおばさんの間に人が埋まった。
おばさんたちは会話を再開した。さっきより気を遣った声に思われたが、脱脂綿おばさんはまたもやビクッとなり、小声で声のする方を向き「ちょっと…」と言った。

おばさんの耳には声がトゲのように刺さるのだろうかと思われるような反応。
脱脂綿は緩衝材だろうか。
1階に着いた。

脱脂綿おばさんは中くらいの声で「うるさい!」と言って降りていった。


今日の仕事は一件だけの予定だったが、朝突然事務所から電話が入り、風邪で仕事をキャンセルしたモデルの代打を頼まれた。大阪で夕方から、ちょうど一件目の場所から地下鉄ですぐの距離だったので引き受けた。
帰宅するのが10時半過ぎるので一件目の仕事を終えたあと軽く何か食べようと思う。フレッシュネスバーガーを見つけた。
昨日おいしいハンバーガー屋さんの話題が出たのを思い出したら食べたくなった。
チーズバーガーとアイスチャイ。
おいしいが、スピークイージーのハンバーガーが食べたいと思った。

二件目の代打も終え、くたっと電車に揺られて帰る。

行きしなに買った「食べる女」という短編小説を読む。
食べ物の描写がでてくる文章が好きだ。
川上弘美もエッセイで同じことを言っていた。

自分が書く場合も食べ物が結構出てくる。
いま口の中にソルダムの種がある。