2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

ぽっかり開いた空

2015年05月21日 | ひとりごと
JIAの会議で外苑前のJIA会館に向かう。
いつもはメトロ外苑前で降りるのだが今日は千駄ヶ谷で降りた。
先日国立競技場の工事が間に合うだの間に合わないだのという記事が新聞に載っていたので現場の前を通ってみたかった。
おめでたいはずの東京オリンピックもずいぶんつまらないけちがついたものだ。

1964年10月10日は快晴だった。テレビからは見たこともないようなアンツーカーの鮮やかな色のトラックを整然と行進していく日本選手団。今だ目に焼きついている。
敗戦国となって惨めな状態からやっと立ち直りつつあった時代。戦勝国をふくめ世界に復興を宣言するセレモニーでもあった。なにしろ旧敵国としてヘルシンキ大会まで参加さえ許されていなかったのだ。

今回はその点、日本中がというより東京の一部の人たちが騒いでいるという感じが否めない。
福島第一原発がいまだ先の見えない苦しい戦いをやっているという最中なのにである。
地方では東京の工事集中で建設物価、職人不足のあおりを受け、良いことはあまりない。

国立競技場はそもそも設計者選定の段階からつまずいている。審査員の責任は重大である。
中途半端になってしまった現設計案を見ているととても丹下健三の設計した代々木の屋内体育館に及ばないものになりそうだ。多額の税金がつまりわずかばかりといえども自分の納めた分も含め使われることがむなしい。

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