今日はコーヒー問屋のコスタリカとトンビコーヒーの艶美とリベロのブレンドを飲む。飲み比べると味の違いはある。どれが好きかというとトンビコーヒーの艶美だった。
もっとも淹れ方次第でずいぶん味が変わる。一人前と三人前入れるのでは豆の分量も加減が必要なようだ。引く粒の大きさも左右するし、お湯の温度や落とす速度も関係するようだ。
醸造酒の多様な味わいにも似ている。小さな蔵が多い日本酒はその違いを見出す楽しみがある。新潟系のすっきりばかり飲んでいた時に飲んだ燗酒の浦霞のどっしり感が好きになり東北の酒に興味を持つようになった。それに引き換え蒸留酒のほうが安定している。もっともシングルカスクとなると個性的なものに出会える。ワインも品種によって味がまるで違うことも分かってきた。いまのところボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンを基準に味わうことにしている。
赤ワインの中には固有の味が好みでないこともある。まあ無難な線を選んだということだ。同じ名前にくくられるコーヒーや酒もその違い、複雑さを楽しむのも老後の楽しみの一つだ。