2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

台風が去っても

2019年10月14日 | ひとりごと

台風が過ぎて2日経ったがようやく被害の全貌が見えてきた。亡くなった方々には申し訳ないがあれだけの広範囲の勢力を持つ台風の通過にしては人的被害は少なかったのでは。近年の異常気象を踏まえ事前の準備の成果が少しは出始めたのではないか。
それにしても「命を守る行動」ってなんだろう。個人個人でなんとかしろということなのか。放置と同義語だ。そう言わなくとも良いシステムの構築が急がれる。

八ッ場ダムが下流の洪水を防いだと美談のようにもてはやされるが一晩で満水のようになる容積ってなんだろう。大した数量ではないということの裏返しだ。満水だったら全く役に立たないか緊急放流で水量の平準化が損なわれ思わぬ二次災害を引き起こすところだ。土木の専門家の正確な知見に基づいた事実が知りたい。

タワーマンションの地下室の配電盤は水に浸かり停電を余儀なくされたとか。
どこかで聞いた話だ。津波で非常電源喪失で大事故になった福一の経験が生かされていない。フェイルセーフの思想が見当たらないのだ。
非常電源は概ねガソリンエンジンかガスタービンによる発電により供給される。ただしあくまで非常電源なので連続運転には不向きだということだ。つまり潤滑油の交換とかエンジン固有の問題がある。また都市ガスは大地震時等の際は供給が遮断され、LPGはボンベの保管に限度があり、これも燃料を被災時に確保するのは難しい。そのようなリスクの上に住生活が成り立っているということを覚悟しておく必要がある。これはタワーマンションに限ったことではないことは当然だ。