エコという言葉
エコロジーからの造語と言われるが、
深く考えないで結論を出すとき、外来語を借用してわかったようなふりをしていないか。
相変わらずのアメリカコンプレックスである。
外来語を振り回す人をつい疑いの目で見てしまう。
それと短縮語。表意文字の漢字と違い英語は短縮すると全く意味不明になるものが多い。
スマホなど典型だ。最初PDA(Personal Data Assistance)携帯情報端末としてスタートした。
電話機能が付加された頃からスマートフォンと呼ばれるようになり、
今ではスマホのほうが通じやすい。在来型携帯電話はガラケイというらしい。
自分がエコロジー建築という言葉に接したのは実はシックハウス問題(室内空気汚染被害)の事案でのことである。
生物としての人類を見る視点で、生態系を脅かす多くの危険物質を知った。
その多くが最近開発されたもので、農薬のように極身近にあるものも含まれる。
その物質が開発された背景は安価に大量に供給しようとする経済活動での要請である。
このことは単に室内空気汚染被害にとどまらない。
広い視点で見れば数々の大気汚染、水質汚濁、放射性物質拡散、等公害。
そして排出される二酸化炭素による地球温暖化、フロンによるオゾン層破壊、やはり人類の生活を脅かしている。
一方、その経済活動は豊かな生活をもたらしている一面もあり、快適な生活から不自由な生活の逆戻りをすることは難しい。
そこで選択肢として
身近には危険物質を持ち込まない。
公害原因の石油類の使用を控える。
二酸化炭素の排出を行う物質の使用を控える。
すでに選択肢はこれ以外にないところまで人類は追い詰められている。
その条件下、いかに豊かな生活を包み込む住宅とするか。
これがいわゆる「エコ住宅」であろう。
世間ではエコというとまず省エネルギーとなる。
省エネルギーは我々が負った責任ではある。
その意味で真剣に考えなくてはならない。
しかし目的ではない。ここのところを抑えておきたい。
エコカーと称する自動車のCMでは1リットルあたりの走行距離を競っている。
エコカーの代名詞のプリウスは30.4km/Lとしている。
これは1km走るのに32.9ccのガソリンを消費することを意味している。
通勤距離10kmの場合往復で658CCのガソリンを消費する。
ビールの大瓶に匹敵するガソリンを使っているという現実感を持っているだろうか。
実は暮らしが便利になり、あらゆることが分業化されてきた。
切り身で骨抜きの商品が堂々とCMされる時代である。
今回のプレゼンではあえてカツ丼とうな丼を例示する。
多くの生物の命をいただくことで我々は生きている。
米のように古代から延々と栽培されてきたもの、
ブタのように飼育されているものののように再び食卓に登るものもあれば
うなぎのシラスのように乱獲によって絶滅が危惧されているものもある。
人類の食欲が生物の種を脅かしている。
石油もまさに燃焼により分解し、かつ石油は新たにほぼ増えない資源である。
このことはうなぎからも学べる。
燃料代や補助金といったことに目が奪われていると我々が本当にほしい物が何か判断が停止してしまわないか。
エネルギーの見える化ということがある。
実際の使用量を計測していつも把握するという仕掛けである。
自分自身、毎朝体重、血圧を測っているがこれを体にセンサーをつけ常時監視するようになれば煩わしさから開放される。
しかし、健康管理が受け身になっていくことだろう。
これから家を建てようとする人は是非自分自身で光熱費の伝票から年間使用エネルギー量を計算してほしい。
この結果をもとに生活特性を把握し、ご自身に合った省エネ計画を立ててほしいものだ。
つづく
エコロジーからの造語と言われるが、
深く考えないで結論を出すとき、外来語を借用してわかったようなふりをしていないか。
相変わらずのアメリカコンプレックスである。
外来語を振り回す人をつい疑いの目で見てしまう。
それと短縮語。表意文字の漢字と違い英語は短縮すると全く意味不明になるものが多い。
スマホなど典型だ。最初PDA(Personal Data Assistance)携帯情報端末としてスタートした。
電話機能が付加された頃からスマートフォンと呼ばれるようになり、
今ではスマホのほうが通じやすい。在来型携帯電話はガラケイというらしい。
自分がエコロジー建築という言葉に接したのは実はシックハウス問題(室内空気汚染被害)の事案でのことである。
生物としての人類を見る視点で、生態系を脅かす多くの危険物質を知った。
その多くが最近開発されたもので、農薬のように極身近にあるものも含まれる。
その物質が開発された背景は安価に大量に供給しようとする経済活動での要請である。
このことは単に室内空気汚染被害にとどまらない。
広い視点で見れば数々の大気汚染、水質汚濁、放射性物質拡散、等公害。
そして排出される二酸化炭素による地球温暖化、フロンによるオゾン層破壊、やはり人類の生活を脅かしている。
一方、その経済活動は豊かな生活をもたらしている一面もあり、快適な生活から不自由な生活の逆戻りをすることは難しい。
そこで選択肢として
身近には危険物質を持ち込まない。
公害原因の石油類の使用を控える。
二酸化炭素の排出を行う物質の使用を控える。
すでに選択肢はこれ以外にないところまで人類は追い詰められている。
その条件下、いかに豊かな生活を包み込む住宅とするか。
これがいわゆる「エコ住宅」であろう。
世間ではエコというとまず省エネルギーとなる。
省エネルギーは我々が負った責任ではある。
その意味で真剣に考えなくてはならない。
しかし目的ではない。ここのところを抑えておきたい。
エコカーと称する自動車のCMでは1リットルあたりの走行距離を競っている。
エコカーの代名詞のプリウスは30.4km/Lとしている。
これは1km走るのに32.9ccのガソリンを消費することを意味している。
通勤距離10kmの場合往復で658CCのガソリンを消費する。
ビールの大瓶に匹敵するガソリンを使っているという現実感を持っているだろうか。
実は暮らしが便利になり、あらゆることが分業化されてきた。
切り身で骨抜きの商品が堂々とCMされる時代である。
今回のプレゼンではあえてカツ丼とうな丼を例示する。
多くの生物の命をいただくことで我々は生きている。
米のように古代から延々と栽培されてきたもの、
ブタのように飼育されているものののように再び食卓に登るものもあれば
うなぎのシラスのように乱獲によって絶滅が危惧されているものもある。
人類の食欲が生物の種を脅かしている。
石油もまさに燃焼により分解し、かつ石油は新たにほぼ増えない資源である。
このことはうなぎからも学べる。
燃料代や補助金といったことに目が奪われていると我々が本当にほしい物が何か判断が停止してしまわないか。
エネルギーの見える化ということがある。
実際の使用量を計測していつも把握するという仕掛けである。
自分自身、毎朝体重、血圧を測っているがこれを体にセンサーをつけ常時監視するようになれば煩わしさから開放される。
しかし、健康管理が受け身になっていくことだろう。
これから家を建てようとする人は是非自分自身で光熱費の伝票から年間使用エネルギー量を計算してほしい。
この結果をもとに生活特性を把握し、ご自身に合った省エネ計画を立ててほしいものだ。
つづく