杉の峠は鬼石と児玉を結ぶ小さな峠。
今朝は風花が舞っていたので北行きをあきらめ、児玉の山里を目指す。
南といっても特に気温が変わるわけではないし、帰路の向かい風を考えるとそう快適なコースとは思えない。
さすがに峠の日影には路面の凍結もあり注意しながら昇るが、心拍がどんどん上がっていく。
「自然農園かぼちゃとやぎ」という不思議な名前の石窯焼きパンと食事が出来る店が児玉の山里「太駄(おおだ)」にある。
秩父に行く際偶然見つけた店だ。煙突から煙が立ち込めていたので目にとまった。
手作り感のあるおいしいパンが売られている。今回は昼食をとる。店名にもあるかぼちゃのポタージュはさすがにおいしい。
鶏肉の主菜を始め付け合わせの野菜も大変おいしい。もちろん自家製のパンがつく。小規模な店ほど個性豊かで楽しいものだ。
かつての勤務先の仕事で本泉小学校の校舎の設計監理にたずさわったことを告げると店の人から今年で廃校になるといわれる。
長野原東中学校が八ツ場ダムに沈むために取り壊されたのに続き残念なことである。新入生がいないとのこと。
静かな山里に過疎の波が押し寄せている。
本泉小学校の校舎が見たくなり川沿いの道を児玉に向け走る。道幅も広く下り勾配だから快調に飛ばす。
工事現場に通っていたころみた大きな屋敷構えの農家は健在だった。桜の並木もある。
桜のころにまた訪れてみたい。
ルートラボ