厳しい寒さの続く毎日ですが南房総では既に残雪は消えているので今回鴨川市の山を歩くことにしました、コースは天津小湊駅から電車で行川アイランド駅に行きそこから天津小湊駅前駐車場迄主に稜線を歩き最後に小湊山に登るルートを歩きました。
自宅(8:20)を出発して房総スカイラインを経て鴨川有料道路を南下し天津小湊駅前駐車場(9:10)に着きましたが予定の電車には乗り遅れたので40分待って次の電車(9:49)に乗り行川アイランド駅(9:54)に着きました。
身支度を整え(10:05)100m程西に戻り右折して坂道を北に十数メートル登ったところで「さて(おせんころがし)は何処だっけ」と気ずき地形図を見たら国道から300m程南に下った崖の上にありました、高さ20m程の切立った崖の上に「豪族の一人娘が父の身代わりになって領民に突き落とされた」と書かれた石碑がありました。
元の旧道に戻り北に進んでトンネルを抜けると突然狭い谷間に数軒の家が建つ集落が現れました、集落の中の狭く急坂の石段を登り最奥の神社前から登山道に取り付き(10:32)更に傾斜の増した石段(どてら坂)をジグザグに登ると尾根上の広い平地に又集落(10:48)が現れ驚きました。
雑草の繁茂する耕作放棄田を左に見て谷間の舗装道路を北に進み集落の最奥から左折して更に谷津田沿いの荒れた破線の登山道に取り付き(11:00)ました、ガイドブックには「右カーブして枝谷に入る」とあるので少し右カーブした所に黄色いテープが貼ってあったので「ここだ!」と思い入りました。
狭い谷は荒れていて豪雨の後の様に底は泥濘みで大きな岩や倒木でとても歩けないので傾斜のきつい山肌をトラバースしながら進みましたが行けども行けども踏み跡は無いしテープも見当たリません、おかしいと思いGPSと地形図で現在地を確認したら全然方向違いの谷に数十メートル入り込んでいました。
元来たルートを引き返えし破線道に戻りコンパスで方向を確認して西に進むと間もなくポイントの「市ヶ坂峠」(11:42)に着きました、そこは壊れた鉄ゲートのある切通しで上総と安房の境界峠だそうです。
ここからは昔道らしくしっかりした下り坂が続きました、間もなく右下に「日蓮寺」の屋根が見えると急坂の石段を下ってお寺の境内(11:58)に降り立ち日当たりのよい場所をお借りして昼食休憩にしました。
休憩の後(12:18)急坂の石段を下って「誕生寺」を目指しました、国道を横断して南に進むと間もなく誕生寺総門(12:50)に着き本堂にお参りして直ぐ裏手にある小湊山を目指しましたが取り付き点が分からず漸くうろつき廻り漸くルートに乗りました。
急坂階段をジグザグに登り頂上直下迄登ったら中年夫婦がベンチで昼食を摂っていましたので挨拶して先に進みました、展望台(13:13)(13:18)に着くと暫く眼下に広がる太平洋の大海原を眺めてから頂上を目指しました。
頂上に建つ仏舎利塔(13:20)(13:25)に着き小休止した後帰路に就きました、下って行くと先ほどの夫婦がまだ休んでいたのでそこで暫くおしゃべりしましたが話を聞くと私より1時間早く行川アイランド駅を出発して同じルートを歩いてきた方で然も同じ谷に迷い込んだそうです、横浜から時々来て房総の山を夫婦で歩いているとのことで意気投合しました。
誕生寺に降り立つとここから車の行き交う道路を北西に≒2km程歩いて駅前駐車場(14:15)にゴールしました、トータルタイム4時間10分、コースタイム3時間15分、≒11km、≒15,000歩でした、雲一つ無く風もない快晴の穏やかなハイク日和で然も同じコースを歩いている夫婦に出会えて楽しいハイキングでした。
HP URL outdoor (hacca
「おせんころがし」の石碑 「市ヶ坂峠」の切通し 市ヶ坂峠からの昔道
小湊山展望台からの眺め 小湊山頂上の仏舎利塔 県道の「千葉県3級基準点」
歩いたトラック(軌跡)(1/25,000)