【5/19】
熊野古道はその前半を昨年5月に歩いておりますので今回その後半を歩いて全コースを繋ぎました、今回は高野山の宿坊「大円院」に前泊して早朝6時半頃出発しましたが天気予報通リ小雨がぱらついていました、コウモリ笠を差して歩き出しましたが民家の立ち並ぶ中の路地を過ぎるといきなり急坂になり片手に傘をさしての急登は可なり堪えました。
小雨が降ったり止んだりする中急登を登り切り稜線に出るとろくろ峠や薄峠等超えて緩やかなアップダウンの道を進むと間もなく今度は一気に下って大滝に下り立ち更にそこから登り返すと人っ子一人いない静まり返った数軒の大滝集落に辿り着きました、集落の外れに東屋の立つ休憩所があったのでそこで小休止して一息入れました。
ここから山の中の古道とスカイラインや林道等舗装道路と合流したり又分けたり繰り返して進むと又東屋の立つ休憩所がありましたのでここで昼食休憩していると間もなく中年夫婦の二人組ハイカー(男外人、女日本人)が来たので一緒におしゃべりしながらお弁当を食べました。
私達は歩みが遅いのでお先に出発しました、暫く林道を歩くと再び山道古道に入ったと思うと又林道に合流する等繰り返し最後に林道から左手の山道古道に入って大股集落に至るのですがたまたまその分岐にロープが張られ工事中の様子だったのでまさかそこが分岐とは露ぞ気が付かず通リ過ぎてしまいました。
今までも何箇所かロープを張った工事中の所があったので何の疑いもなくここも工事中と思い込み急坂林道をぐんぐん下って遂に川沿い近くまで来たとき「何か様子がおかしいぞ…」と気付き地形図で現在地を確認すると何とルートが大きく外れていたのです。
今度は急坂を延々と登り返し例のロープが張られた分岐迄戻りました、そこに立つ看板を良く見たら今晩泊まる旅館のものでその下に小さく道標が書かれていたのです、このチョンボで1時間以上のタイムロスしてしまいましたがその後何とか無事今晩の宿 旅館「津田屋」にゴール出来ました。
【ポイントタイム】
宿坊「大円院」(6:32)…薄峠(7:53)…大滝集落(9:20)(9:33)…高野・竜神スカイライン合流(10:30)(10:33)…野迫川村分岐(10:48)(10:53)…水ヶ峰分岐(11:12)(11:16)…水ヶ峰(11:40)…林道合流(NO1)(11:59)(12:05)…東屋(12:30)昼食休憩(12:55)…林道合流(NO2)(14:03)…(分岐見落とし引き返す)…見落とした分岐(15:05)…旅館「津田屋」ゴール(15:55)、所要時間9時間23分、歩行時間7時間55分、水平距離約20km、累積標高2,090m、歩行数約37,000歩。
【5/20】
予報通リ今日は快晴です、早朝6時前の朝食をお願いして今日も宿を6時半頃出発しました、ガイドブックに依れば昨日のコースと今日のコースは距離がほぼ同じ位ですからチョンボしなければ昨日より1時間以上早く次の宿に着く筈です、然し何があるかわかりません、今日も登山の鉄則「早発ち早着き」で出かけました。
宿の裏の急坂道を登ると直ぐ山道になりましたが更に急坂は延々と続き1時間余り登った所の小広い平地に「萱小屋跡」がありました、推測ですが昔茅葺屋根の萱を刈ったり運んだりした時の小屋があったのではないでしょうか?
小休止した後更に急坂を九十九折りに登り漸く稜線上の桧林の中の「桧峠」に辿り着きました、ここから更にアップダウンを繰り返し乍ら稜線を南下すると伯母子岳分岐に着きました、古道は伯母子岳を左に巻いて進むのですがさてどうしよう…「忠実に古道を歩きたいし伯母子岳にも登りたいし」暫く考えましたがここは折角だから伯母子岳(1,344m)に登ることにしました。
20分余り急坂を登り詰めて頂上に辿り着くとそこに大阪から来たと言う初老の単独行の男性が休んでいました、写真を撮って貰い暫くおしゃべりするとその方は先に下山しましたので私達も後を追う様に下山して先に進みました。
伯母子峠に辿り着いたと思ったら正面に道標があり「⇐伯母子峠」と左折する様になっていたので「峠はまだ先なのか・・」と思い何の疑いもなく左折して進むと暫くして前方から昨日の夫婦が歩いてくるのです、彼女が「どこへ行くの方向が違うよ…」と言うので地形図を良く見たら方向が逆でした、然しなぜ間違った道標を付けたままにしてあるのでしょうか?これで又15分余りタイムロスしてしまいました。
そのあとはどんな標識でも良く確認する様にしましたがオッチョコチョイの性格は簡単には治リません、暫く歩き「上西家跡」に着くと伯母子岳頂上でお会いした男性が昼食休憩していました、私達は先に進みましたが途中で又追い越されました。
上西家跡からコースは新道(明治中頃からの道)と旧道(古道)に分かれていますが私達は古道を忠実に歩くことにしていますので当然旧道を歩きました、1時間余り歩いたところで「水ヶ元茶屋跡」に着くと例の男性が休憩していましたので私達もここで遅い昼食休憩にしました。
ここから2時間程かかって漸く下山口に下り立ましたが最後の下り坂は長く里がなかなか見えず可なり膝に堪えてきた頃漸く辿り着きました、終点の「三田谷橋」(伯母湖岳登山口)に着くと例の男性が宿の送迎車を待っていましたがなんと私達と同じ宿でしたのでその車に同乗させてもらい宿にチェックインしました。
【ポイントタイム】
旅館「津田屋」スタート(6:25)…萱小屋跡(7:42)(7:49)…桧峠(9:00)(9:05)…伯母子岳分岐(9:40)(9:45)…伯母子岳頂上(1,344m)(10:07)(10:26)…伯母子峠(10:46)…(ルート間違え引き返す)(10:58)…上西家跡(11:53)(11:55)…水ヶ元茶屋跡(13:13)昼食休憩(13:35)…下山口ゴール(15:38)、所要時間9時間13分、歩行時間7時間50分、水平距離約16km、累計標高1,020m、歩行数約31,000歩、
【二日合計】所要時間18時間36分、歩行時間15時間45分、水平距離約35km、累計標高3,110m、歩行数約68,000歩。
HP URL outdoor (hacca.j
前泊の宿坊「大円院」 所々に建つ立派な道標 可憐なフタリシズカ
萌黄色に輝くブナ林の古道 清楚なクリンソウ 人面の浮き出たヒメシャラ
深山に咲くギンラン 銘木コウヤマキ林 四度目参拝の熊野本宮大社
(5/19日) 歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図(A1)
(5/19日)歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図(A2)
(5/20日)歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図(B1)
(5/20日)歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図(B2)