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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

《吉村氏の百条委継続に対する疑義表明》に疑義……兵庫県知事選挙

2024-11-19 10:50:42 | 時事
吉村洋文氏(大阪府知事・日本維新の会共同代表)が何やら仰っている。
「斎藤さんを完全否定した議会が百条委を継続する正当性はあるのか」と維新・吉村氏【兵庫県知事選】
「百条委員会を継続していくことの正当性ってあるんですかね。だって、それも含めて、百条委員会やってる最中で不信任決議を出して、斎藤さんを完全否定したわけでしょ」
「強制失職をさせるか議会解散をさせるか、2つに1つしかない法的拘束力のある判断をしたわけですから。それで、斎藤さんが信任されたわけですから、兵庫の県民の皆さんに」
「選挙でもいろんな意見も出てましたし。行政体とすれば、第三者委員会に調査を委託して、行政としてはそれをやって、来年の3月ぐらいに第三者委員会の結果が出ると、これは行政としての意思決定で特にそのままなんでしょうけど」
「百条委員会の途中で、維新も含めでですけども、全会一致で不信任を出して、知事として認めないとなったのに、その知事が戻ってきて、何事もなかったかのようにそのままのメンバーで百条委員会って続けていけるものなのかなって」
「そこに正当性はあるのかなって思います。別に百条委員会をやめろという趣旨じゃないんですけども」


 上記の吉村氏の主張はある程度、筋は通っていると思う。
 斎藤知事に対する百条委員会は県職員に対するパワハラにスポットライトが当てられているが、県職員へのアンケート項目
【Q1】五百旗頭真理事長ご逝去に至る経緯について
【Q2】令和3年の知事選挙における県職員の事前選挙活動等について
【Q3】次回知事選挙に向けた投票依頼について
【Q4】知事が贈答品を受け取っていることについて
【Q5】知事の政治資金パーティー実施にかかるパーティー券の購入依頼について
【Q6】阪神・オリックス優勝パレードにかかる信用金庫等からのキックバックについて
【Q7】知事のパワーハラスメントについて
のように、多岐に亘っている。
 しかし、知事の県政との関連は薄い。
 百条委員会だけでなく、県議会や世間の批判も同じようなもので、氏の県政そのものとの関連は薄い。


 一般的に知事選挙は、県政に対する期待感・信頼感が主となる。百条委員会が調査する項目とはズレている。(まあ、今回の選挙は、SNSで「“既得権益者(県議会)vs改革派(斎藤知事)”→“パワハラ疑惑による知事の追い落とし”」という構図(真偽は不明)を浮きだたせ、斎藤氏押し上げの潮流を作ったことが、選挙に大きく作用したと考えられるが)
 確かに、《斎藤氏に県政を信託された》というのは事実である。
 しかし、県民は百条委員会が調査しているパワハラ疑惑その他とは直接関係がない。極論すれば(こんなことを言っては、バッシングを浴びそうだが)《県職員がパワハラを受けても、県政さえしっかりしていれば関係ない》のではないだろうか?(もちろん、県民は斎藤知事のパワハラの報を聴いて、憤慨したことは十分知っています)

 この選挙結果を以て、「百条委継続に対する疑義」を表明するのは疑問。
 しかも、今回の選挙では、日本維新の会は斎藤氏を公認も推薦もしなかった。(前回知事選では、自民と維新の会が共同戦線を張り”推薦”、その前後から斎藤氏と維新の会の繋がりは強い状態)
 それどころか、清水貴之氏(元参議院議員)に出馬を要請し、氏は離党して立候補している。維新の会は“推薦”。
 そういう経緯であるにもかかわらず、斎藤氏再選で掌返しのように斎藤氏に賛辞のメールをおくり、兵庫県議会、百条委員会に疑義を表明するって、どうなのか?

 それに、「兵庫県民に斎藤さんが信任された」と言っても、斎藤氏の得票が投票数の過半数を超えたわけではなく、“信任された”とは言えない。
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声が大きい方が勝った?……兵庫県知事選挙結果

2024-11-18 17:20:34 | 時事
「どう考えたら良いのか?……兵庫県知事選挙結果」の続編みたいなものです。私の推論なので、鵜呑みにしないでください。

 他にいろいろあったので、兵庫県知事選挙については、ほぼノーマーク。投票日直前になって、情勢が激変していることを知ったが、“まさか”という結果に、少々混乱している次第。
 それで、仕事の合間のネット閲覧タイム(要するに“さぼり”)で、こういう記事が目に入った。

「安住紳一郎アナ 兵庫県知事選の報道でNHK党・立花氏の主張に触れ“私たちも何が起こっているのかを…”」『スポニチアネックス』
「やはり情報番組を担当している司会者として、選挙になりますとやはり候補者を公平に扱うという決まりがある中で、なかなか選挙の情報について1番欲しい時に放送できないというジレンマもありながらですが、やはり今回はNHK党の立花さんが後半になって独自の主張を展開し始めたあたり、これが本当のことかどうか分かりませんが、やはりこのあたりで私たちもきちんと何が起こっているのかを報じるべきだったと思います」と“選挙報道の在り方”に言及。

「そして、もう1つは局長の死についてですが、死をもって抗議をするという遺書がいったい何を意味するのかをもう少し報じるべきだったと今思っています。SNSと同じようなことは、今のテレビにはできませんが、やはりプライベート、さらには裏を取ること、そして公平にということで信頼感がある情報をSNSと並んで選択肢として選んでもらえるようにもう1度、作業を丁寧に重ねていきたいと考えています」と自身の考えを話した。


「安住紳一郎アナ、のべ3分間“異例”の長文コメント 兵庫県知事選で持論『SNSに比べ、テレビに物足りなさ感じている』」『中日スポーツ』も同様な記事)

 テレビは《公共性》があり、テレビ局全体の威信や責任やしがらみもあり、特に選挙期間は突っ込んだ意見を述べることはできない。
 対するSNSは、個人や小さな団体で発信した内容の責任を負うことができる(“責任を負うことができるか”の疑問はある)。
 さらに、即時性も機動力(双方向性)もある。コストもかからない。
 SNSも《公共性》を考慮する必要はもちろんあるが、個人レベルの主張・意見として放置(容認)されやすいし、テレビ局ほどの責任も背負わない。
 まして、候補者サイドなら、意見・主義・政策として発信でき、公共性は脇に追いやられる。

 大雑把に言ってしまうと……
《SNSは声が大きく、早く届く》


 即時性や機動性はSNSに及ばないのは仕方がない。
 しかし、安住キャスターも述べていたが、報道として公平・公正な視点で選挙の争点・焦点を掘り下げて解説してくれることを望みたい。
 司会者として意見を述べることは難しいとは思うが、公平性を含めて信頼できるコメンテーターを数人招いて、立花氏の主張の検証や、局長の死について検証してほしかった。
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どう考えたら良いのか?……兵庫県知事選挙結果

2024-11-18 11:05:51 | 時事
もともと、パワハラはなかったのか?パワハラと認定できるほどのモノではなかったのか?………

プロ野球優勝パレードのいキックバックの件の真偽はどうなのか?冤罪だったのだろうか?………


兵庫県民は、上記のように判断したのだろうか?
《パワハラなどがあっても、県政(県民生活)がよくなれば良い》と考えたのではないのだろう。
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2024年度 女流名人リーグ 最終局 結果

2024-11-18 10:21:10 | 将棋
【先日の記事で、加藤女流四段-山根女流三段戦の勝敗を逆にしていました。
 正しくは“山根女流三段の勝ち”でした。申し訳ありませんでした。訂正してアップしました】


14日記事「2024年度 女流名人リーグ 最終局直前状況」の続編です。
【8回戦終了時の成績】(括弧内の数字は今期ランキング・右端は最終局の対戦相手)
西山 朋佳 女流三冠(1)  8勝0敗   今井(5-3)
内山 あや 女流初段(2)  6勝2敗   渡部(4-4)
石本 さくら女流二段(3)  5勝3敗   野原(2-6)
今井 絢  女流初段(7)  5勝3敗   西山(8-0)
渡部 愛  女流三段(4)  4勝4敗   内山(6-2)
加藤 桃子 女流四段(7)  3勝5敗   山根(2-6)
大島 綾華 女流二段(7)  3勝5敗   鈴木(2-6)
山根 ことみ女流三段(4)  2勝6敗   加藤(3-5)
鈴木 環那 女流三段(6)  2勝6敗   大島(3-5)
野原 未蘭 女流初段(7)  2勝6敗   石本(5-3)

  陥落4名(同成績はランキング優先)
  予選突破者4名はランク7位
  渡部、山根は昨期予選突破で、昨年成績も同成績なので4位タイ


 最終局を前に、西山女流三冠の挑戦権獲得は決まっており、鈴木女流三段と野原女流初段のリーグ陥落も決まっていた。
最終局は
西山朋佳女流三冠(8勝0敗)VS 今井絢女流初段(5勝3敗)
内山あや女流初段(6勝2敗)VS 渡部愛女流三段(4勝4敗)
石本さくら女流二段(5勝3敗)VS 野原未蘭女流初段(2勝6敗)
加藤桃子女流四段(3勝5敗)VS山根ことみ女流三段(2勝6敗)
大島綾華女流二段(3勝5敗)VS 鈴木環那女流三段(2勝6敗)

 残留の二つの椅子を、加藤女流四段(3勝5敗・R7位)、大島女流二段(3勝5敗・R7位)、山根女流三段(2勝6敗・R4位)で争う。
 同成績・同順位の場合に再戦で決定するのなら、加藤と大島の残留確率(勝ち負けを5割と仮定)は3/8、山根は1/4。とにかく、三者とも最終局の勝利が必須。
 この3棋士プラスわずかの差で残留の目がない鈴木女流三段の直接対局となっている。


【結果】
○西山女流三冠(9勝0敗)VS 今井女流初段(5勝4敗) 
 内山女流初段(6勝3敗)VS 渡部女流三段(5勝4敗)○
 石本女流二段(5勝4敗)VS 野原女流初段(3勝6敗)○
 加藤女流四段(3勝6敗)VS 山根女流三段(3勝6敗)○
○大島女流二段(4勝5敗)VS 鈴木女流三段(2勝7敗)


 西山女流三冠の全勝は流石である。1敗ぐらいはするかもと思ったが。
 陥落は山根女流三段、加藤女流四段、野原女流初段、鈴木女流三段。



(字が小さくなってしまいました。申し訳ありません)
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立ち合いについて……2024大相撲九州場所6日目 豊昇龍-阿炎

2024-11-17 11:40:10 | スポーツ
最近の大相撲は立ち合いが長い。
蹲踞から立ち上がり、再び前かがみのクラウチング姿勢から、仕切り線に拳を置いて、前に突進する》までが長いのだ。
 立ち上がってから、なかなか腰を割らず立ち合い準備態勢(クラウチング)に入らない力士、クラウチングになってから仕切り線に拳を下ろそうとしない力士などタイプは分かれる・
※蹲踞(そんきょ)……膝を折り、爪先立ちで腰を落とした状態。神道や武道における“終始の礼”

 豊昇龍は腰を割るまでが非常に長い。
 対する阿炎の立ち合いのタイプは分からない。
 相撲のタイプは、もろ手突きからの突く力や射程距離が長い。その突きをこらえようとする相手の動きに応じて、隙あらば引き技を決めようとする。土俵際もしぶとく、逆転勝ちも多い。

 阿炎は早めに腰を割りいつでも立ち合える体勢。豊昇龍は立ったままなかなか腰を落とさない。
 ようやく腰を下ろし、クラウチング姿勢に入いり、両こぶしを仕切り線に下ろそうとし、拳が仕切り線の付近まで下りた時には、阿炎は拳を仕切り線に付けていた。
 豊昇龍が拳がさらに仕切り線に近づけた時、阿炎は既に立ち上がっていた。
 豊昇龍が拳を仕切り線に付け立ち上がろうとした直後には、阿炎の一の突きが朝青龍に入り、朝青龍はのけぞる。のけぞりながらも、その圧力を跳ね返そうと上半身に前進の力を加えた時、阿炎のはたき込み。
 そのタイミングがぴったりはまり、豊昇龍はバッタリ手をついてしまった。

 朝青龍の仕切りが遅いのが原因だが、阿炎の立ち合いはフライングであろう。
 解説者は、「豊昇龍(阿炎も)手をつけて立ち合っているので、相撲は成立している」と述べていたが、立ち合いは、仕切り線に拳を付けて呼吸(タイミング)を合わせるのが本来なので、不成立であるはず。
 勝利者インタビューで「先手を取ることを心がけていた」という。合わせる気持ちより、先手を取る意識だったようだ。


 とは言え、豊昇龍の仕切りが遅いのが敗因ではある。

 昨日(7日目)は、美ノ海-琴勝峰、大栄翔-平戸海は大熱戦だった。
 三日目の阿武剋-獅司も大熱戦だった。

 今場所は大関(豊昇龍・6勝1敗、琴桜・6勝1敗、大の里・5勝2敗)が強く、下位ではあるが阿武剋・6勝1敗も相撲内容が良い。隆の勝・6勝1敗も好調で、地力のある若元春・4勝3敗、若隆景・4勝3敗、阿炎・5勝2敗、熱海富士・4勝3敗も元気、翔猿・5勝2敗、宇良・2勝5敗も油断ができない。豪ノ山・5勝2敗の突進力も侮れず、尊富士・5勝2敗も星を伸ばしてきそう。
 個人的には大栄翔・4勝3敗、高安・3勝4敗、錦木・1勝6敗を応援している。
 昨日40歳の誕生日だった玉鷲も健在、4勝3敗。

【7日目を終えて】
6勝1敗……豊昇龍、琴桜、隆の勝、阿武剋
5勝2敗……大の里、阿炎、翔猿、御嶽海、豪ノ山、宝富士、湘南乃海、尊富士
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これは“勇み足”なのか?……2024大相撲九州場所6日目 豊昇龍-熱海富士

2024-11-15 21:48:25 | スポーツ
2024大相撲九州場所6日目 豊昇龍-熱海富士
 熱海富士が左腕で豊昇龍の右腕を抱え、左手は“のど輪”で突き上げてのけぞらす。そのまま、一気に豊昇龍を突き出した……に見えたが、行事軍配は豊昇龍に。
 確かに、俵を踏み越した熱海富士の左足のつま先が、土俵外の砂を散らしていたようにも見えた。ただし、豊昇龍は土俵の外に飛び出していた。
 一瞬のことなので、熱海富士がどのタイミングで踏み越したのかは分からない……

 スロー映像が再生される。
 のど輪で突き上げ、豊昇龍を土俵の外に突き出す熱海富士。
 土俵の外に飛び出すのを免れようと、必死に熱海富士の腕にしがみつく豊昇龍。
 そして、豊昇龍が土俵下に足が付くより先に、僅かに早く熱海富士のつま先が土俵の砂を掃いた。
 おそらく、1/30秒か2/30秒ぐらいの差だった。

 両力士の背中越しから、豊昇龍の身体が飛び出すの見ながら、土俵外の砂が履かれたのを視認し、その後先を判断した行事の目はまさにプロである……とは言える。

しかし、相撲には“死に体”という概念がある。
 “死に体”とは、相手力士が力を加えず放っておいても、土俵に倒れる、または、土俵の外に飛び出す体勢を言う。

 
 相手に突かれて、土俵を割る場合、ある程度上半身が俵の外側に傾いた時点で、大概、“死に体”状態になる。相手と接触点がなければ(相手の身体を掴んでいなければ)、そのまま、土俵外に倒れる(足を着く)のを待つだけになる。
 で、その時に、《相手より先に土俵の外に足を着かなければよい》と思い切り、高く(遠く)ジャンプし、《相手力士が推す勢いで土俵を飛び出すのを期待する》手法が成り立つのでは?などと、子どもの時に考えたことがある。
 でも、心配は無用だった。……“死に体”の概念は、それを否定しているのだ。

 この一番の場合、豊昇龍が“死に体”なのか?
 見た目は“死に体”に近いのだが、豊昇龍は熱海富士の腕を掴んでいて(しがみついていて)、それを手繰って、土俵内に留まることが不可能ではない……かもしれない。

 ちょっと、見づらい画像で申し訳ないけれど……(▶の再生マークがありますが、再生されません)

 これが、熱海富士が豊昇龍を突き出そうと、決めに行ったところ。ところが、足を踏み出し過ぎて、左足が俵を踏み越そうとしてしまった。熱海富士もそれに気づき、つま先を浮かせようとした瞬間である。それが功を奏し、この瞬間ではセーフ。

(▶の再生マークがありますが、再生されません) 

 その1/30秒か2/30秒後の画像。
 熱海富士のつま先が接地しているように見える。
 この時、豊昇龍は土俵の外には着地していない。
 
 問題なのは、“死に体”かどうか?
 私には、最初の画像は完全には“死に体”とは言えないが、次の画像では“死に体”に限りなく近い。

 最近の相撲の勝負の判定は、“死に体”よりも“身体の部位の接地”を重視している傾向があり、この相撲に限らず、昔なら間違いなく勝っている方が負けと判定されることが多い。
 今回の豊昇龍は、“執念”とも考えられるが、《往生際が悪い》ようにも思える。



 先ほど述べた、“土俵外に大きくジャンプ術”の他に、吊り上げられてそのまま土俵の外に持っていかれるのを防ぐため、”両足を相手の足に絡めて絶対落ちない術”が考えられる。(昔、子ども相撲で時折見かけた)
 この場合、完全に吊り上げた状態で自分の足を土俵の外に出せば、「吊り出し」の勝ちが認められる。
 今回の相撲は、そんな術を思い出してしまった。

 最近(先場所か先々場所)でもそんな相撲があったような気がする。
 もっと、相撲の流れを重視してもいいように思う。
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“危険運転致死傷罪”の適用要件の明確化は重要だが……

2024-11-15 11:16:20 | 時事
【以下は、NHK『NEWS WEB』の「“危険運転”適用要件見直しで素案まとまる どんな方策が?」から抜粋】

故意に危険な運転をして人を死傷させたドライバーを処罰するために設けられた「危険運転致死傷罪」。
飲酒運転や猛スピードでの運転など、危険で悪質な場合でも適用されないケースが少なくないとして、法務省の検討会が適用する要件の見直しを議論し、報告書の素案をまとめました。

対象となるのは
▽「アルコールまたは薬物の影響で正常な運転が困難な状態」など
▽制御困難な高速度での走行
▽赤信号の無視
▽あおり運転のような「妨害行為」など

この要件の中で「高速度での運転」についての意見が気になった箇所(後述)
「一定の速度以上で車両を走行させる行為を、一律に対象とすることが考えられるとし、こちらも、規定された最高速度の2倍や1.5倍を数値基準とする意見も検討会の中で出されたことをあわせて記しています」




……これまでの判例を見る
《県道を時速194キロで車を運転して死亡事故を起こした件》
検察が最初は「走行を制御できていて、危険運転にはあたらない」と判断し過失運転致死の罪で在宅起訴
《酒気帯び運転の車がパトカーから追跡を受けて軽乗用車に衝突し、男女2人を死傷させた事故》
 検察がドライバーを危険運転致死傷などの罪で起訴し、「時速105キロまで加速していた」などとして懲役10年を求刑したのに対し、福井地方裁判所は「運転の制御が困難な高速度だったのか合理的な疑いが残る」として過失運転にあたると判断

 ……裁判所では、「時速190kmで暴走」や、「酒気帯び運転でパトカーから逃走」という“危険極まりない運転”が、《危険運転》としての判断材料にはならず、《走行を制御できている》かどうかが判断の基準となるようだ。
 今回、“危険運転致死傷罪”の適用要件の明確化は大いに支持できる(遅過ぎである!)

 さて、気になったのは、今回の検討会
「高速度での運転」に関して、一定の速度以上で車両を走行させる行為を、一律に対象とすることが考えられるとし、こちらも、規定された最高速度の2倍や1.5倍を数値基準とする意見も検討会の中で出された
 という記述。

 (もちろん、細案の時点で、もっと深く考えるとは思うが)
《規定された最高速度の2倍や1.5倍を数値基準》が適切なのか?
 ……一般道で法定速度が時速40kmの区間は多いと思う。その区間で(法定速度40㎞/hを認知せず)60㎞/hで走行してしまうということは、大いにあり得る。
 この場合、60㎞/h走行は“危険運転”に該当してしまう。基準を1.75倍にしたとしても、70㎞/hで該当する。

 法定速度を認知し、それを遵守することが第一であるのは言うまでもないが、「法務省は2月に検討会を設置し、危険運転致死罪を適用する要件について見直しが必要か議論を進めていた」というが、その報告書に記す内容がこれでは呆れてしまう。
コメント (2)
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2024年度 女流名人リーグ 最終局直前状況

2024-11-14 11:02:36 | 将棋
【8回戦終了時の成績】(括弧内の数字は今期ランキング・右端は最終局の対戦相手)
西山 朋佳 女流三冠(1)  8勝0敗   今井(5-3)
内山 あや 女流初段(2)  6勝2敗   渡部(4-4)
石本 さくら女流二段(3)  5勝3敗   野原(2-6)
今井 絢  女流初段(7)  5勝3敗   西山(8-0)
渡部 愛  女流三段(4)  4勝4敗   内山(6-2)
加藤 桃子 女流四段(7)  3勝5敗   山根(2-6)
大島 綾華 女流二段(7)  3勝5敗   鈴木(2-6)
山根 ことみ女流三段(4)  2勝6敗   加藤(3-5)
鈴木 環那 女流三段(6)  2勝6敗   大島(3-5)
野原 未蘭 女流初段(7)  2勝6敗   石本(5-3)

  陥落4名(同成績はランキング優先)
  予選突破者4名はランク7位
  渡部、山根は昨期予選突破で、昨年成績も同成績なので4位タイ


8回戦は10月18日から11月8日にかけて、ぽつりぽつりと行われていて、11月5日に西山女流三冠が8勝目(全勝)を上げ、挑戦を決定していることに気がつかなかった。
本日 明日(11月15日)、最終局(一斉対局)が行われることを知り、急遽、この記事を書いています。

 現状は上表の上位5名(渡部まで)が残留決定しており、野原女流初段は順位の関係で陥落が決定している。
 陥落は4名、つまり、残留の椅子は6個なので、残り1つの椅子を加藤、大島、山根、鈴木の4棋士で争う状況……かと思ったが、鈴木は順位の差で残留の目はないようだ(後述)
 現状、1勝多い加藤、大島が有利だが、ランクが下位なので0.5勝分のリードしかない。上表では加藤が大島の上段に記されているが、予選突破者同士なので差はない。


 最終局5局のうち、西山-今井、内山-渡部、石本-野原は残留争いには関係なく、
残りの2局の加藤(ランク7位・3勝5敗)-山根(ランク4位・2勝6敗)、大島(ランク7位・3勝5敗)-鈴木(ランク6位・2勝6敗)が、残留争いの直接対局となっている。

 加藤は勝った場合、大島-鈴木戦で鈴木が勝てば残留、大島が勝つと加藤、大島が共に4勝5敗、ランク7位の同成績となる(おそらく残留決定戦が行われる)。
 大島は勝った場合、加藤-山根戦で山根が勝てば残留、加藤が勝つと加藤、大島が共に4勝5敗、ランク7位の同成績となる(おそらく残留決定戦が行われる)。
 山根は勝った場合、大島-鈴木戦で鈴木が勝てば残留。山根(R4)、鈴木(R6)、加藤(R7)、大島(R7)が3勝6敗で並ぶが、ランク最上位の山根が残留。
 鈴木は最終局に勝っても、加藤-山根戦で加藤が勝って4勝5敗となり、加藤を上回れず(鈴木は3勝6敗)、加藤-山根戦で加藤が敗れても、山根(R4)、鈴木(R6)、加藤(R7)、大島(R7)が3勝6敗で並び、順位の差で山根を上回れない。

 加藤女流四段は昨期陥落し(ランク4位で4勝5敗で陥落は不運)、今期予選を勝ち抜いてリーグに復帰したが、今期も苦戦。
 “女流四強”のもう一人の伊藤沙恵女流四段は昨期3勝6敗で陥落、今期は予選敗退。さらに昨期は実力者の上田女流四段、香川女流四段もリーグを陥落し、復帰できず。
 それだけ、若手の成長で上位の層は厚くなったと言えるが、加藤、伊藤の女流名人戦での苦戦は想定外だった。

 果たして残留するのは?⇒結果
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『はいよろこんで』(こっちのけんと) と 『鎌倉STYLE』(『逃げ上手の若君』エンディング・ぼっちぼろまる)

2024-11-13 11:38:48 | 芸能
以前、
「悩み事が2つ」(2024年9月19日)
「悩み1から派生した悩み(発見)」(2024年9月20日)
「”悩み1から派生した悩み(発見)”の解答」(2024年9月23日)
「イントロが似ていることはよくありますが… その2」(2024年9月24日)で
《メロディがにているなぁ》と悩んだ記事をアップしました。
 「悩み事が2つ」については、解答?記事はアップしていませんが、私なりの答えは見つかっています。あまり、しっくり来ないのですが、悩みの答え(私の中で原曲)は『そばにいるね』(青山テルマ)でした。いえ、他の方が納得できるかというと全く自信がないので、アップせずに放置していました。
(LiSA『ブラックボックス』の「スペースシップ 僕を置いてって 誰もいなくなった 星に落ちた翳りをスペースシップ 僕ら間違った 抱きしめたかった 息も出来ない夜に」という部分が、何となく『そばにいるね』を何となく思い出させる…モヤモヤッと思い出す程度)

 で、今回は、たまたま、NHKの『うたコン』で、こっちのけんと氏の『はいよろこんで』(リリース:2024年5月27日)を聞いた時、ぼっちぼろまる氏の『鎌倉STYLE』(発売:2024年8月28日)が、瞬時にオーバーラップしました。
 改めて、両曲を聴き比べたのですが、サビの部分の伴奏(土台となるメロディ&リズム)が似ているだけでした。
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ゴジラvsデストロイア

2024-11-12 09:18:05 | ドラマ・映画
・《ゴジラのメルトダウンを阻止するには、オキシジェン・デストロイアを内包するデストロイアをゴジラと戦わせるしかない》と、ゴジラジュニアを利用して両者を出会わせた。
 それなのに、決着前にデストロイアを冷凍弾(冷凍ビーム)で倒してしまうのはおかしい
(←両者が傷つき消耗させるのが目的だったのかもしれない)

・デストロイアの最期はあっけなかった。
 決戦途中、ゴジラがデストロイアを圧倒し倒したように見えたが、分裂し小型形態で複数でゴジラを攻撃。意図的だったのか、デストロイアがダメージを受けて分裂せざるを得なかったのか?よく分からなかった

 その後、再び合体(最終形態?)……その辺りの解説セリフが欲しかった

・三枝未希と小沢芽留がゴジラジュニアを東京に誘導するために最終決戦現場に赴いたが、ヘリが破壊され現場をさまよい、テレビ局のへりに救出された。
 ヘリの着陸は困難そうな場所で、さらに、戦いのとばっちりを受ける危険極まりない。放射能をたっぷり浴びそうだし。未希と芽留は、自力で逃げるべきと思う
が、おそらく、ゴジラジュニアそ死んでいる姿を上空から実感するシーンが欲しかったと考えられる

林泰文さんは好きな役者さんだが、この作品では、設定(役どころ)も演技もかなり疑問……
 デストロイアは微小体→最終形態へと、段階的に進化を遂げた。微小体(青海トンネル建設工事現場、水族館)、幼体(東京港湾部)、ゴジラジュニアとの交戦(天王洲)、完全体(最終形態)など、進化状態を解説するのが、林泰文演じる山根健吉だと思うが、単なるゴジラマニアであるので、無理か。それなら、国友満(篠田三郎)が解説すべきだが、あまり、役に立たなかった。

山根ゆかり(石野陽子)は現場レポートの際、デストロイアの幼体に襲われる。あの状況だと簡単に捕獲されてしまいそうだが、なぜか、じわじわと迫っていく。幼体はそれまで簡単にあらゆるモノを破壊していたのに…

・メルトダウン寸前のゴジラは赤く燃えるような発光していた。そのため、恐怖感を増したが、個人的にはジュニアのフォルムが好きだな

 あれこれ書いたが、
ラストシーン、制作サイドのゴジラへの思いを強く感じた。
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