英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2018箱根駅伝 青山学院大学、史上6校目の4連覇達成

2018-01-04 17:55:27 | スポーツ
≪やはり、青山学院は強かった≫
多くの駅伝ファン、駅伝関係者が思ったことだろう。

 往路の36秒差を、6区で“山下りのスペシャリスト”の小野田(区間1位)で逆に52秒差をつけ、7区・林(区間1位、区間新)、8区・下田(区間1位)で6分15秒にまで差を広げ、優勝を決定づけてしまった。
 東洋は9区・小早川(区間2位)、10区・小笹(区間1位)で追いすがったが、先行する青山学院の姿を視界に捉えることもできなかった。


優勝 青山学院大学
 すべての区間で100%の走りをしたわけではなかったが、悪くても85点の走りをすることができていた。もともと走力が高いので100%の出来でなくても高いレベルのタイムになる。区間1位が4区間、区間2位が2区間、区間3位1区間、区間5位2区間、5位以内に入れなかったのが1区間(9位)のみで、終わってみれば大差の圧勝だった。

 毎年、3年生、4年生が強い印象がある。なので、≪来年はどうなのか?≫と大会終了直後は思うのだが、3年生の層が厚いので、4年生が卒業しても大きな戦力ダウンにならない。
 ≪では、再来年はどうなのか?≫という懸念が起こるが、1年経つと、強い3年生が揃っている。つまり、皆が学年を追うごとに順調に力を伸ばしてきてるのである。
 層が厚いので、故障で不安のある選手を起用することもなく、選手状態の見極めも確かなのであろう。(昨年の田村が危なかったが)
 来年も優勝候補の筆頭だろう。

2位 東洋大学
 毎年、全員100%の走りを成し遂げる。今回も、区間1位が3区間、2位が1区間、3位が3区間、残り3区間も5位、7位、9位。これで10年連続3位以内を達成。

 今年は1~4区に重点を置いた配置で往路優勝。総合優勝の期待もかかったが、最後は青山学院の総合力に屈した。
 課題は山登り(9位)、山下り(5位)の特殊区間。昨年はさらに振るわず、5区・12位、6区13位だった。指導者としては、特殊区間に特化した選手を育てたくないのかもしれない。

3位 早稲田大学
 3位は大健闘。往路3位で終えても、復路でズルズル後退すると見ていたが、9区清水が区間1位で機運を上げ(5位→4位)、最終区間もさらに1つ順位を上げ3位を獲得。
 エース区間2区で太田が区間6位、3区で光延が区間4位の粘り強く走り、5区では安井が果敢な走り(区間2位)で往路を3位で終えたのが大きかった。やはり、駅伝は上位のポジションで走ることが大切なのだろう。

4位 日本体育大学
 変動の激しいレースだった。
 順位変動は、4位→8位→15位→12位→7位→11位→7位→6位→6位→4位
 区間成績は、4位、9位、17位、8位、5位、15位、2位、3位、6位、3位

 1区は4位と上々の滑り出しだったが、3区で15位に後退。4区、5区で踏ん張り、往路は7位。復路、山下りで11位まで下がったが、7位まで31秒の小差。7区以降は見事な走りで追い上げ4位。
 もともと、走力(10000m平均タイム3位など)があるチームなので、距離や単独走に対応できれば上位入賞する力のあるチーム。ある程度のブレーキ区間があるのは仕方がなく(上位2校が異常?)、切らさず走力を発揮した。『月刊陸上競技』での評価は9番目だったが、その評価を上回る4位入賞。

5位 東海大学
 三上、阪口、鬼塚(区間3位)を配して、3区終了時6位というのは想定内であったとしても、かなり下方の順位。ここで踏ん張りが期待されたが、4区、5区が区間12位と振るわず往路は9位で終了。エースのひとり關を欠くとは言え、チーム力はあるので、復路で挽回し3位に食い込む可能性はあると見ていた。
 実際、6区中島と8区館澤が区間2位の走りで3位に浮上。9区も区間5位で3位を堅持。10区も3位でずっと走っていたのに、最終盤で大失速で5位に終わる(区間16位)。
 持ちタイムのデータでは、青山学院をしのぐ走力を有していたが、“それ(走力)が大部分ではない”と感じさせるここ2年の東海大学だった。エースのひとり關を欠いたのが響いたのかもしれない。

6位 法政大学
 昨年8位は侮れないとは言え、『月刊陸上競技』評価は10番目、さらに、1区が19位に沈んだので、ノーマークだった。
 しかし、5区青木の激走(区間1位)で14位から5位にまで引き上げた。
 復路も、6区佐藤が区間3位で4位に上がり、その後も堅実な走りで9区を終え5位。10区は区間12位と振るわず6位と順位を一つ下げたが、6位入賞は見事。


7位城西大学、8位拓殖大学、9位帝京大学、10位中央学院大学
 7位城西大学は予選会8位(3年ぶり出場)、『月刊陸上競技』評価では最下層グループ(18位)だったが、それを見事に覆した。
 8位拓殖大学は予選会5位(昨年14位)、『月刊陸上競技』評価では15番目だった。デレセが2区・区間5位の走りで、」12位から5位に引き上げたのが効いて、往路4位に食い込んだ。城西大学も往路6位で、この両チームは前半の流れをうまく引き継いだ。やはり、前半で上位を走る(下位に沈まない)事が肝心である。
 9位帝京大学は、予選会1位(昨年11位)、『月刊陸上競技』評価では12番目。“ほぼ実力通り”と評するのは失礼か?
 10位中央学院大学は、昨年6位、『月刊陸上競技』評価では7番目だったが、レース序盤が振るわず、4区終了時点で16位というのは痛かった。それでも、シード権を確保したのは流石である。

 11位順天堂大学は、昨年4位、『月刊陸上競技』評価は6番目だったが、大エース塩尻を要し、昨年4区1位の栃木と山登りの5区・山田(昨年5位)が機能すれば3強に食い込めのではないかと言われていた。
 しかし、1区・栃木、2区・塩尻共に区間10位と振るわず、2区終了時10位と想定外の位置。結局往路は8位で終えた(5区の山田は区間4位)。
 復路も7区の区間18位で11位のシード圏外に落ちると、その順位が変わることなく11位で終了。シード権を失った。

 13位神奈川大学は、3強の一角だったが、まさかのシード落ち!
 1区山藤、2区鈴木、3区越川を配し、“ロケットスタート”を目論んだが、1区6位は想定内としても、2区鈴木が区間4位に終わり、2区を終えて3位というのは想定外だったのではないだろうか?さらに越川が区間11位と振るわず、チーム順位は4位とは言え、トップとは2分40秒の差は、構想が破綻したといって良いだろう。
 4区大塚が区間1位で望みをつないだが、山登りの5区が区間20位で往路15位に沈んだ。5区の区間10位と比較しても6分42秒差、大ブレーキだった。
 しかし、シード権を失った原因は5区だけではない。復路の成績も9位と振るわなかった。仮に復路4位の東海大学と同タイムだったとしたら、10位の中央学院大学を上回っていたのである。やはり、走る位置というのは大事だ。


【総合順位】
優勝 青学大
2位 東洋大     +4分53
3位 早大     +11分29
4位 日体大    +11分48
5位 東海大    +12分29
6位 法大     +12分41
7位 城西大    +14分33
8位 拓大     +14分52
9位 帝京大    +15分46
10位 中央学院大  +16分46
[以上シード権]
11位 順大     +17分00
12位 駒大     +17分34
13位 神奈川大   +19分29
14位 国学院大   +20分26
15位 中大     +21分47
16位 大東文化大  +25分19
17位 東京国際大  +25分20
18位 山梨学院大  +25分45
19位 国士舘大   +29分03
20位 上武大    +35分02
21位 関東学生連合 +42分23 (オープン参加)
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2018箱根駅伝 復路の展望

2018-01-03 08:04:08 | スポーツ
 東洋大学と青山学院大学の差は36秒。青学は6区に“山下りのスペシャリスト”小野田がいる。36秒差という差は適度な良い目標であり、その差は“ない”に等しい。
 7区の東洋は渡邉。10000mは28分59秒、出雲6区では11位だが、全日本では2区2位。青学は林。10000mは29分5秒。ここ1年での3台駅伝の出場はなし。走力はあまり差がないが、駅伝デビューの林の経験のなさが不安材料。
 8区の青学はエースの下田。ここで遅れを取っていても挽回。差がなくタスキを貰ったら、勝利を盤石にしたいところだ。対する東洋は1年生の林。10000mは30分06秒、全日本は6区16位。かなり苦戦を強いられると考えるのが妥当だが、敢えて起用するのは、ここに来てグンと伸びたのかもしれない。
 復路最長区間の9区、東洋は小早川。10000mは29分08秒、昨年10区は10位。青学は近藤。10000mは29分42秒、ここ1年の駅伝の実績はないが、ハーフマラソンは1時間02分59秒。ぎりぎりだが1時間2分台の走力を持ち、9区の適性があるのかもしれない。ほぼ互角と考えてよい。
 最終10区。東洋・小笹は10000m29分12秒、昨年7区7位、全日本7区8位と爆発力はないが安定感はある。青学・橋間は10000m29分08秒、ここ1年の駅伝出場はなし。ほぼ互角。

 総合して考えると、青山学院が有利だが、8区終了時で差が1分以内だと東洋にもチャンスがありそう。東洋はそれぞれがベストの走りが出来ており、それを考慮すると、東洋にもチャンスがある。

 1分55差の3位早稲田は、優勝のチャンスはあるがエントリーメンバーの10000mの持ちタイムを見ると苦戦は避けられない。
 4位拓大、5位法大、6位城西と予想外のチーム、7位日体大、8位順大、9位東海と有力校が並び、タイム差も小さく、順位変動が見込まれる。正直、予想がつかないが、東海は3位まで上がると予想。
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2018箱根駅伝 東洋大が往路優勝

2018-01-02 21:09:22 | スポーツ
戦前予想
4連覇を狙う青山学院、出雲駅伝を制した東海、全日本大学駅伝を制した神奈川の3強に、東洋、駒澤、順天堂、中央学院、早稲田、日体大の6校が絡む争いと見られていた。

青山学院大学
 前大会区間4位以上のエース一色を含む4人が卒業したが、5000m13分台13人、10000m28分台7人を揃え、東海大学と並んで、他を寄せ付けない戦力を保持。
 鈴木(神奈川)、塩尻(順天)と並ぶ“学生長距離のエース”と呼べる田村、マラソン学生最高タイムの下田、前回4区2位、全日本4区3位の森田、山下りのスペシャリストで前回6区2位の小野田とタレントも豊富で、やはり優勝候補筆頭。
 今シーズンは出雲2位、全日本3位と優勝を逃しており、前年までの絶対的強さは感じず、他大学への威圧感も薄れているのが、気になるところ。

東海大学
 5000m13分台15人、10000m28分台9人と青学を上回る戦力(平均タイムも全チームを通して1位)。距離も短く要因も6人と少ない出雲1位だけでなく、距離・人数も増える全日本も2位と好調。箱根は更に距離も人数も増えるが、昨年10位に終わってしまった轍は踏まないであろう。ただ、トラックとは路面が硬く、単独走も多い駅伝では、トラックのタイムがそのまま反映されないのが、駅伝の難しいところ。
 しかし、鬼塚、關、館澤の最強2年生トリオに加え、阪口(2年)、三上(3年)など、不安を吹き飛ばす強力布陣。

神奈川大学
 大エースの鈴木が2区、安定感があり前回1区5位、出雲1区2位の山藤の1区起用が予想され、序盤で主導権を握り、波に乗って優勝という可能性も小さくない。他のメンバーはやや小粒(全日本5区1位の越川ぐらい)だが、5000m平均タイム3位、10000mタイム4位、昨年メンバーが7人残っているのも心強い。
 全日本の快勝した実績も無視できないが、監督の「往路優勝」という目標を聞くと、戦力が揃っていないのかもしれない。

東洋大学
 3強に迫る実力を保持している。過去9年で優勝4回、2位4回、3位1回と箱根では外していないという実績も侮れない。
 出雲3区2位、全日本4区2位のエース山本、出雲1区1位の相澤、スーパールーキーの西山らで全日本の終盤までトップを保持した走りは力強かったただ、最後で逆転された点では、駒不足と考えられる。
 「エントリーメンバーは低学年が多いが、3年、4年生が調子を落としているのではなく、力をつけてきたと考えてほしい」という監督の言葉は不気味だ。

駒澤大学
 ユニバーシアードのハーフマラソンの金銀の片西、工藤が爆発すればという期待はあるが、10000m28分台は2人のみで平均タイムも16位と、昨年メンバー4人が抜けた穴を埋めきれていない。全日本は4位であったが、箱根は厳しいレースとなりそう。

順天堂大学
 五輪代表選手で10000mタイムトップの大エース塩尻と10000m28分19秒の栃木がフル稼働し、前回山登りの5区5位の山田が経験を活かせば、3強に割って入る可能性はあるが、難しそう。
 
 他の有力チームは、10000m28分台6人、平均タイム3位の日本体育大学。前回6位のメンバーが8人残っていて、毎回安定した成績を残している中央学院大学。前回3位の早稲田大学は、3位以内の好成績の4人が抜けて戦力ダウンは否めない。

 上記以外のチームについては、『月刊陸上競技』の戦力分析・展望記事の見出しを引用。
「シードを巡る攻防……法大、山梨学大、帝京大、大東大
「シード圏内に食い込めるか……中大、拓大、國學院大
「1つでも上を目指せ……国士大、城西大、上武大、東京国際大、関東学生連合


往路経過
【第1区】
 有力ランナーは、栃木(順大)、山藤(神大)、西山(東洋)、片西(駒大)。青学は鈴木。その他の注目ランナーは舟津。昨年1年生で名門の主将を務めたものの連続出場を逃すというどん底からチームを牽引した中大のエース兼主将。
 東海は關をエントリーしていたが、三上に変更(關は故障がちだったという情報もあり)。
 レースは集団で推移したが、17km過ぎで青学・鈴木がスパートし、一気にペースが上がる。17.6kmで東洋・西山が鈴木に並ぶとそのまま前に出る。鈴木はついていけず、他のランナーも置いていかれる。
 西山は大迫(早大)を彷彿させる軽い走法で、まったくペースを落とさず独走で区間賞。14秒遅れの2位は國學院・浦野、トップと16秒差の3位は駒大・片西、4位日体・吉田(24秒差)、5位青学・鈴木(25秒差)、6位神大・山藤(28秒差)、7位東海・三上(32秒差)、順大・栃木は10位の36秒差、中大・舟津は12位で42秒差
 國學院の浦野は大健闘。東海は三上(出雲5区1位、全日本7区2位)投入は予定だったと思うが、7位は予定外だろう。となると、關が使えなかったことと合わせると少し痛いかもしれない。順天も1区栃木、2区鈴木でロケットスタートを目論んだはずだったが……


【第2区】
 鈴木(神大)、塩尻(順大)の大エースに加え、ニャイロ(山学)、デレセ(拓大)、森田(青学)、相澤(東洋)、阪口(東海)、畔上(帝京、予選会日本人1位)と各校エース、エース格が揃った。
 順大・塩尻はピッチが上がらず区間10位、チーム順位も10位で1区の栃木と合わせて大誤算。神大も1区山藤と2区の鈴木で先行する予定だったが、鈴木は区間4位に留まり、チームも3位(36秒差)と、これもかなりの誤算。
 相澤は快ペースで区間3位(区間1位と3秒差)、他のエースランナーの追撃を許さない見事な走りだった。
 青学・森田は鈴木と相澤を追い、鈴木を置き去りにした後、東洋との差を22秒差と3秒詰め、区間賞の走り。
 山学のニャイロも森田と同タイムの区間賞。チーム順位を17位から4位に引き上げた。
 デレセ(拓大)が区間5位、区間6位は太田(早大)、7位は阪口(東海)、畔上(帝京)は12位。

 2区を終え、
1位東洋、2位青学(22秒差)、3位神大(36秒差)、4位山梨学院(57秒差)、5位拓大(1分21秒差)、6位早大(1分22秒差)、7位東海(2分9秒差)、8位日体(2分11秒差)、9位中大(2分28秒差)、10位順大(2分44秒差)、11位駒大(2分56秒差)…



【第3区】
 青学は大エース田村(青学)、22秒差のトップで襷を引き継いだ東洋もエースの山本。山本はハイペースで進むが、田村がそれより早いペースで飛ばし8秒差まで詰め寄る。しかし、そこから縮まらないという状況が終盤まで続く。終盤になると田村が喘ぎ出し、前進力が鈍り、後退していく。結局、46秒差まで広がった。
 区間賞は山本(東洋)、田村(青学)は24秒差の2位。
 区間3位は鬼塚(東海)で順位を7位から6位に順位を上げ。区間4位は光延(早大)で6位から3位に浮上。区間5位は青木(國學院、18位→14位)、区間6位は中山(中大、9位→8位)。

 3区を終え、
1位東洋、2位青学(46秒差)、3位早大(2分38秒差)、4位神大(2分40秒差)、5位拓大(3分12秒差)、6位東海(3分21秒差)、7位山梨学院(3分45秒差)、8位中大(3分53秒差)、9位順大(4分21秒差)、10位駒大(4分37秒差)、11位城西(5分25秒差)…


 青学は3区で田村が東洋を抜けなかったのは予定外だが、レース全体としては3区終了時でトップと46秒差というのは、想定内でまずまずと思っているのではないだろうか。
 3位早稲田、5位拓大は大健闘、4位神大は3区越川も期待を込めていたと思うが、この区間も11位と振るわず、3区終了時点で4位は大誤算と言えよう。同じ意味で9位の順大も苦しい。
 東海は鬼塚が何とか踏ん張り6位。層の厚さでこの後、挽回する可能性はある。


【第4区】
 トップの東洋は1年生の吉川。出雲は4区4位、全日本は8区4位とまずまず。10000mも28分台。監督の「1年生が伸びたから起用した」という言葉を信用すると、かなり走りそうな気がする。
 青学は梶谷。前回1区4位、出雲1区8位、全日本3区4位。追撃を期待されたが、思うようにペースが上がらず、区間9位でチーム順位は2位を維持したものの、区間2位で走った吉川(東洋)に、差を2分3秒まで広げられてしまった。
 
 区間賞は大塚(神大)で区間新。この4区は8位まで区間新。これは昨年のコース変更で、区間の歴史としては昨年の1回だけ。この場合、コンディションが良ければ、区間新続出することが多い。


 4区を終え、
1位東洋、2位青学(2分3秒差)、3位神大(2分49秒差、前区4位)、4位拓大(4分7秒差、前区5位)、5位早大(4分8秒差、前区3位)、6位東海(4分57秒差)、7位駒大(5分21秒差、前区10位)、8位中大(5分35秒差)、9位國學院(5分44秒差、前区14位)、10位城西(6分5秒差、前区11位)、11位帝京(6分25秒差、前区12位)…



【第5区】
 持ちタイムより、経験と適性がモノを言う山登り区間
 昨年の経験者は、中央学院・細谷が前回5区3位、早大・安井が前回4位、順大・山田が前回5位、山梨学院・上田が前回7位、拓大・戸部が前回11位。

 東洋の田中は1年生で当然経験はない。10000mのタイムは30分を超えているし、出雲も全日本も出場していない。ペースも早くなく、山道になっても小さいストライド。かと言ってピッチも早くない。
 対する青学は竹石。全日本は6区4位。積極的に飛ばし、着実に東洋との差を詰めていった。しかし、峠の頂上付近で足が痙攣し、立ち止まってストレッチ。この後の走り方は、こちらに先入観があるせいかもしれないが、ストライドが小さくなったような気がする。バランスも悪そう。5区終盤も、痙攣を起こしていた。
 5区は東洋が区間9位、青学が」区間5位で差は36秒にまで縮まった。
 区間1位は法政・青木、2位早大・安井、3位中央学院・細谷、4位順大・山田(以上区間新)、5位青学・竹石、5位(同タイム)日体大・小町、7位城西・服部、8位順大・山田、9位東海・松尾、10位中大・畝。やはり、経験が大きいようだ。

 順位変動は今年も大きかった。
 早大(5位→3位)、法大(14位→5位)、城西(10位→6位)、日体大(12位→7位)、順大(15位→8位)、中央学院(16位→11位)、
 東海(6位→9位)、駒大(7位→13位)、國學院(9位→14位)、神大(3位→15位)、山梨学院(13位→16位)

 2区終了時で15位の法大、同じく13位の城西は、それぞれ5位、6位と浮上。
 神大は5区だけで12も順位を下げてしまった。荻野は5000m13分48秒、出雲2区5位、全日本3区5位……山登り(5区)は難しい…


【往路成績】
(1)東洋大
(2)青学大       36秒差
(3)早大      1分55秒
(4)拓大      4分38秒
(5)法大      4分38秒
(6)城西大     4分50秒
(7)日体大     5分18秒
(8)順大      5分25秒
(9)東海大     5分40秒
(10)中大     5分49秒
(11)中央学院大  6分14秒
(12)帝京大    6分18秒
(13)駒大     7分32秒
(14)国学院大   8分29秒
(15)神奈川大   9分38秒
(16)山梨学院大  9分38秒
(17)大東大   11分10秒
(18)国士舘大  13分 9秒
(19)東京国際大 13分16秒
(20)上武大   13分53秒
(21)関東学生連合20分51秒
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相棒 season16 第10話 元日SP「サクラ」

2018-01-01 21:28:19 | ドラマ・映画
“聖夜に発生した発砲事件とサイバーテロ!!”(番組サイトの「ストーリー」の謳い文句の引用)
という冒頭。相棒で“テロ”が絡むと、テロに見せかけ犯罪を隠蔽しようとした内部班だったり、テロとは名ばかりのエセテロリストだったりすることが多く、今回も尻すぼみになってしまうのではないだろうかという危惧を抱いた。

 脚本家による先入観を持たないために、視聴前に担当脚本家についての情報はカットしているが、途中からある脚本家の名が浮かんだ。

【その脚本家の特徴、その1】
劇中、情報や疑問点の整理をする
 右京に語らせることが多く、今回も
「サクラの銃弾は5発。1発は風間巡査部長が、もう1発は犯人が使用し、残りは3発。
 “犯人が銃を奪った目的は何なのか?”
 そもそも“犯人は、なぜ風間巡査部長を盗撮していたのか?”
 それからもう一つ、“被害者は、なぜ姿を消したのか?”」



【その脚本家の特徴、その2】
疑問がある程度解明されると、そこから更なる疑問が次々湧き上がる。さらに、それらを丁寧に回収していく
・自殺した巡査部長は、元刑事で山脇内閣人事局長の溺死について疑問を持っていた?(上層部から圧力が掛かり、左遷)
・山脇氏の死の真相は?(有馬が少年たちにハックさせ、脅迫していた)
・内閣官房副長官・折口氏にも山脇氏と同様な危機が?(折口も脅迫されていたが、最後には失脚を恐れず有馬を告発)
・内閣審議官・有馬武人と衣笠副警視総監が連携?(右京がその関係を推理)
・銃で撃たれた男(“安田”と名乗る)が、冠城と接触し脅迫。脅迫のネタは?(ラストで判明)
・失踪した少年・智弘の呟き…「そんな恐ろしいものを見たなんて、思わなかったんだ」……(警視庁のサーバーに侵入したことと後に判明)
・ハンドルネーム「QTES 689」を残した理由(喬樹に隠れ家を知らせる暗号)


【その脚本家の特徴、その3】
レギュラーの登場人物が、いつもよりちょっとだけ善人になったり、人情的になる
・伊丹&芹沢の特命係への邪険さが少なく、刑事部長の私利的言動や特命係への風当たりも少ない(小さい)
・冠城も美彌子と彼女の娘を守るために脅迫に応じる
・美彌子も少年の未来を思い、自分たちが傷つくことを恐れない。
・美彌子の部下たちも、正義に従う
・峯秋も右京たちに助け舟を出す
・少年に対してということもあるが、右京の言葉も優しい
「キミは自分のしたことに責任を取らなければなりません。
 しかし、ぼくは今回のことで、キミが自分の生きている社会を諦めてほしくないと思ています。
 この社会では、たくさんの不正が存在します。
 君が今回体験したように、“この世に正義などないのではないか”と感じる時もあるかもしれません。
 正義が人間人間が考え出したモノ…根の弱い人工の植物のようなものだからです。
 その存在を望み、大切に育てる人がいなくなれば、たちまち枯れてしまう。
 不正に飲み込まれて力のない人間は、押しつぶされていってしまう。
 僕は、キミに…“正義と公正さを望み、それを実現しようと思う”努力する側の人間であって欲しいと願っています。
 そして…………キミはそうなれる。僕は信じています」



【その脚本家の特徴、その4】
現代社会の理不尽さと、それに立ち向かおうとする意志がテーマ
手下の安田(少年を脅す際の“一千万円以下の罰金”という言い回しも巧妙)とその親分の内閣審議官・有馬の悪辣な言葉と詭弁
「警察っていうのは、強いもんの味方なんだよ。
 “力のあるものは何をやっても裁かれない”そういうふうにできてんだよ
 “この世に正義や公正さなんてある”と思ってるんだったら、いい加減、目を覚ました方がいいぞ」
「些末なルールに囚われ、結果、脅威を増大させることは、むしろ大罪と言うべきではありませんか?」



これに対する右京の言葉
「絶大な権力を握る者が自らルールを破り、己に都合の良いルールを人々に強要しようとする方が大罪だと、僕は思いますが」


 私の贔屓目もあるが、さすが太田愛だ


 特命係には『停職処分』も関係ないようだ。
 でも、警察手帳がなくて困るシーンもあった。



第1話「検察捜査」
第2話「検察捜査~反撃」
第3話「銀婚式」
第4話「ケンちゃん」
第5話「手巾(ハンケチ」
第6話「ジョーカー」
第7話「倫敦からの客人」
第8話「ドグマ」
第9話「目撃しない女」

元日スペシャル2011 「聖戦」 脚本:古沢良太
元日スペシャル2012 「ピエロ」 脚本:太田愛
元日スペシャル2013 「アリス」 脚本:太田愛
元日スペシャル2014 「ボマー~狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ!」 脚本:太田愛
元日スペシャル2015 「ストレイシープ」 脚本:真野勝成
元日スペシャル2016 「英雄~罪深き者たち」 脚本:真野勝成
元日スペシャル2017 「帰還」 脚本:真野勝成

【ストーリー】番組サイトより
聖夜に発生した発砲事件とサイバーテロ!!
事件に関わる高校生3人同時失踪の背後に権力者の影!?
停職危機の特命係が最高難度の事件に挑む!


 クリスマスイベントの会場で発砲事件が発生。しかし、奇妙なことに加害者のみならず被害者も行方をくらましてしまう。
 残された銃弾から、制服警察官に支給されている拳銃、通称“サクラ”が使われたと判明した直後、交番で制服警察官が自殺し、銃が持ち去られているのが発見された。広報課長の美彌子(仲間由紀恵)は、混乱を避けるため発表を控えようとするが、『QTES689』というハンドルネームを持つ何者かが、緊急災害速報メールの発信元をハッキングしてサクラ盗難の証拠映像を拡散してしまう。
 独自の捜査を始めた右京(水谷豊)は、自殺した警察官が元所轄刑事で、3か月前に事故と処理された内閣人事局長の死を、一人で捜査していたという情報を掴む。どうやら、局長の死と今回の発砲事件に何らかの繋がりがありそうだが…!?

 いっぽう、発砲事件で撃たれた後、姿をくらました被害者を捜索中の亘(反町隆史)は、不意に当人から接触を受ける。安田(梶原善)と名乗った男は、“ある話”を亘に持ち掛けてきて…!?
 そんな中、特命係は思わぬ情報源から、半年前に謎の失踪を遂げた上条喬樹(健太郎)をはじめとする3人の男子高校生が、一連の事件と関係している可能性に気づく。
 ところが、捜査本部は全く違う思惑に支配されていた。内閣情報調査室の審議官・有馬(鶴見辰吾)が、副総監の衣笠(大杉漣)を通じて、不穏な強硬手段を指示したのだ。いっぽう、死亡した局長と懇意にしていた官房副長官の折口(篠井英介)の周辺でも、一連の事件に繋がると見られる不吉な思惑がうごめいていた。

停職の危険を冒しながらも捜査を続ける右京と亘
銃撃犯とサイバーテロの実行犯は同一人物なのか!?
権力者、警察、失踪した高校生、そして特命係……
それぞれの思惑が交錯し、事態は国家を揺るがす驚愕の結末へと向かう!!


出演:水谷豊 反町隆史 鈴木杏樹 大杉漣 仲間由紀恵 石坂浩二
ゲスト:健太郎 篠井英介 梶原善 鶴見辰吾

脚本:太田愛
監督:内片輝
コメント (4)
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