2015-2016NBAプレーオフもいよいよ佳境。
ウォリアーズ、キャバリアーズ、サンダーがカンファレンス・ファイナル進出を決めている。残る1チームはラプターズ×ヒートの勝者で、最終の第7戦で決着がつく。
私のお気に入りのスパーズは、カンファレンス・セミファイナルでサンダーに2勝4敗で敗れてしまった。レギュラーシーズンは勝利を積み重ね、かなりの高勝率でウエスタンカンファレンス2位でプレーオフに進出した。
チームを率いるのは、名将・ポポビッチ。スターターのポテンシャルも高いが、選手をうまく育成しチームの層の厚さもリーグの1、2位を争う。ゲームを通した視野を基に、時間配分を考慮した選手起用など、戦略戦術に長けている。これは、ゲームだけでなく、シーズンを通しても言えるようで、敗戦も予定通りだったのではないかと思われるほどである。
移籍が少なく、長年スパーズでプレーする選手が多いのは、ポポビッチとプレーヤーの関係も良好なのであろう。ダンカンは5回の優勝、パーカー、ジノビリも4回の優勝。19年連続のプレーオフ進出と17年連続のシーズン50勝相当以上を達成(継続中)し、NBAで最も安定した強さを誇るチームである。
私は、デビッド・ロビンソン、ショーン、ショーン・エリオットの頃からスパーズは好きだったが、やはりこの頃は、マイケルジョーダンのいるシカゴブルズのファンであった。ジョーダン引退後は1チームに絞らず、好きなプレーヤー(クライド・ドレクスラー、ラシード・ウォーレス、レイ・アレン、ダーク・ノヴィツキーら)が所属するチームを複数のチームを応援するようになった。ピストンズ、セルティックス、マーベリックスなどがそうだが、応援するチームの中に、必ずスパーズは含まれていた。
今期のプレーオフも1stラウンドで第7シードのメンフィス・グリズリーズを4勝0敗で圧倒し、カンファレンス・セミファイナル第1戦を快勝した時点ではこのままカンファレンスファイナルまで行くかと思われたが、第2戦(ホーム)を落とすと、第3戦勝ち、第4戦負けと一進一退を繰り返し、天王山の第5戦(ホーム)を迎えた。
この一戦も激しい攻防が繰り広げられたが、10点差を維持するなど第3Qまではスパーズペースだった。第3Q終盤、サンダーが追い上げ3点差に詰め寄ると、第4Qは激しい攻防、最終盤もデュラント、ウェストブルックがスーパープレーを決め、スパーズを突き放し、大きな1勝を挙げた。
続く第6戦は中盤から波に乗ったサンダーが圧倒した。スパーズも第4Q,26点差から12点差ぐらいまで追い上げ意地を見せたが、サンダーの勝利は揺るがなかった。
やはり、第5戦を落としたのが痛かった。
レナードの攻守にわたる奮闘と、グリーンの3Pシュートでリードしたが、パーカーがターンオーバー(意図したプレーに身体がついていかない感じ)、ダンカンも従来なら決められたシュートを外す。ジノビリもゲームの流れを変える彼ならでの強引なスーパープレーを鳴りを潜め、逆にチームの足を引っ張るターンオーバーを繰り返した。
長いレギュラーシーズンの後、更に1段激しさの増すプレーオフでは思うようなプレーができないように感じた。
もちろん、チーム自体もビッグスリーではなく、レナードを中心とした戦術に切り替えており、今期はオルドリッジを獲得しペイントゾーンを補強した。ペイントではダンカンよりオルドリッジがオフェンスの第1オプションになっていたようだ。
ところが、この試合、このオルドリッジのシュートが決まらない。イージーシュートを外し、さらに、強引にシュートをして外す。オルドリッジがボールを保持した時の、ダンカンまたは他のプレーヤーとの連携も出来ていなかった。サンダーのデイフェンスも厳しかった。
先に挙げたレナードとグリーンの活躍の他に、ビッグスリーかオルドリッジのうち一人が通常の働きをしていれば、もっと点差を広げて第4Qに反撃されたとしても逃げ切れたはずだ。個人的には、オルドリッジの不甲斐ないプレーに腹が立った。
ダンカンも40歳。全盛期は多少難しいシチュエーションでも、彼にボールを託せばなんとかしてくれたが、今は厳しい。もちろん、並のプレーヤー以上のプレーはできているが……引退するのかなぁ。
サンダーは強かった。
デュラントとウェストブルックはだれにも止められない。ウォリアーズの“スプラッシュブラザーズ”(カリー&トンプソン)にひけを取らない強力さだ。
アダムスとキャンターのペイント陣も、アグレッシブさ、集中力、パワー、テクニックでスパーズを圧倒していた。イバカ守備力、シュート力も健在。
カンファレンス・ファイナルのウォリアーズ戦が非常に楽しみだ。
ウォリアーズ、キャバリアーズ、サンダーがカンファレンス・ファイナル進出を決めている。残る1チームはラプターズ×ヒートの勝者で、最終の第7戦で決着がつく。
私のお気に入りのスパーズは、カンファレンス・セミファイナルでサンダーに2勝4敗で敗れてしまった。レギュラーシーズンは勝利を積み重ね、かなりの高勝率でウエスタンカンファレンス2位でプレーオフに進出した。
チームを率いるのは、名将・ポポビッチ。スターターのポテンシャルも高いが、選手をうまく育成しチームの層の厚さもリーグの1、2位を争う。ゲームを通した視野を基に、時間配分を考慮した選手起用など、戦略戦術に長けている。これは、ゲームだけでなく、シーズンを通しても言えるようで、敗戦も予定通りだったのではないかと思われるほどである。
移籍が少なく、長年スパーズでプレーする選手が多いのは、ポポビッチとプレーヤーの関係も良好なのであろう。ダンカンは5回の優勝、パーカー、ジノビリも4回の優勝。19年連続のプレーオフ進出と17年連続のシーズン50勝相当以上を達成(継続中)し、NBAで最も安定した強さを誇るチームである。
私は、デビッド・ロビンソン、ショーン、ショーン・エリオットの頃からスパーズは好きだったが、やはりこの頃は、マイケルジョーダンのいるシカゴブルズのファンであった。ジョーダン引退後は1チームに絞らず、好きなプレーヤー(クライド・ドレクスラー、ラシード・ウォーレス、レイ・アレン、ダーク・ノヴィツキーら)が所属するチームを複数のチームを応援するようになった。ピストンズ、セルティックス、マーベリックスなどがそうだが、応援するチームの中に、必ずスパーズは含まれていた。
今期のプレーオフも1stラウンドで第7シードのメンフィス・グリズリーズを4勝0敗で圧倒し、カンファレンス・セミファイナル第1戦を快勝した時点ではこのままカンファレンスファイナルまで行くかと思われたが、第2戦(ホーム)を落とすと、第3戦勝ち、第4戦負けと一進一退を繰り返し、天王山の第5戦(ホーム)を迎えた。
この一戦も激しい攻防が繰り広げられたが、10点差を維持するなど第3Qまではスパーズペースだった。第3Q終盤、サンダーが追い上げ3点差に詰め寄ると、第4Qは激しい攻防、最終盤もデュラント、ウェストブルックがスーパープレーを決め、スパーズを突き放し、大きな1勝を挙げた。
続く第6戦は中盤から波に乗ったサンダーが圧倒した。スパーズも第4Q,26点差から12点差ぐらいまで追い上げ意地を見せたが、サンダーの勝利は揺るがなかった。
やはり、第5戦を落としたのが痛かった。
レナードの攻守にわたる奮闘と、グリーンの3Pシュートでリードしたが、パーカーがターンオーバー(意図したプレーに身体がついていかない感じ)、ダンカンも従来なら決められたシュートを外す。ジノビリもゲームの流れを変える彼ならでの強引なスーパープレーを鳴りを潜め、逆にチームの足を引っ張るターンオーバーを繰り返した。
長いレギュラーシーズンの後、更に1段激しさの増すプレーオフでは思うようなプレーができないように感じた。
もちろん、チーム自体もビッグスリーではなく、レナードを中心とした戦術に切り替えており、今期はオルドリッジを獲得しペイントゾーンを補強した。ペイントではダンカンよりオルドリッジがオフェンスの第1オプションになっていたようだ。
ところが、この試合、このオルドリッジのシュートが決まらない。イージーシュートを外し、さらに、強引にシュートをして外す。オルドリッジがボールを保持した時の、ダンカンまたは他のプレーヤーとの連携も出来ていなかった。サンダーのデイフェンスも厳しかった。
先に挙げたレナードとグリーンの活躍の他に、ビッグスリーかオルドリッジのうち一人が通常の働きをしていれば、もっと点差を広げて第4Qに反撃されたとしても逃げ切れたはずだ。個人的には、オルドリッジの不甲斐ないプレーに腹が立った。
ダンカンも40歳。全盛期は多少難しいシチュエーションでも、彼にボールを託せばなんとかしてくれたが、今は厳しい。もちろん、並のプレーヤー以上のプレーはできているが……引退するのかなぁ。
サンダーは強かった。
デュラントとウェストブルックはだれにも止められない。ウォリアーズの“スプラッシュブラザーズ”(カリー&トンプソン)にひけを取らない強力さだ。
アダムスとキャンターのペイント陣も、アグレッシブさ、集中力、パワー、テクニックでスパーズを圧倒していた。イバカ守備力、シュート力も健在。
カンファレンス・ファイナルのウォリアーズ戦が非常に楽しみだ。