「昔からついてないんですよねぇ。ちゃんと評価してくれる人に巡り合えないというか、やる気出せる場所、与えてもらえないというか……」
「最低ですね…そういう考え方。
最低だって言ったんです。自分は何も悪くない、間違えてないって。悪いのは全部周りだって。文句ばかり並べて」
「なんで、あなたにそんなことを言われ…」
「好きだからですよ!
好きだから嫌なんです。好きな人がそうやって言い訳ばかりして、逃げているのなんて見たくないんです。
自分が間違っていることを認めなきゃ、成長なんてできませんよ。
河合先生はいつまでそういう生き方していくつもりなんですか?」
今回のタイトル(テーマ)「負ける事を認められる強さ」を訴える林先生(北山宏光)の言葉だが、奇しくも今週の『空飛ぶ広報室』の鷺坂の言葉と合致する。
「粗末にしたと認められなきゃ、お前はこれから何度でも、いろんな人を…粗末にするよ」
自分の非や足りないところを、素直に受け入れ認めないと、前へは進めない
念を押すような副校長の言葉
「離婚率や家庭の問題の増加を鑑みて、その在り方に配慮すべきというのは大人の勝手な言い分でしょ。
大人も間違えてしまうことはあるんです。まずそれを認めなければ、子どもの信用を得ることはできません」
「大人の勝手な言い分」というのは決めつけ過ぎだと思う。特に今回のアンケートは、慎重さに欠けたと思う。
「『可能な限りで』と書いてあります。あくまでお願いですから、強制はしておりません」
というのは、悪徳弁護士の言い逃れのように思う。
「ここは穏便に」という校長の言葉に対して「それが一番の問題です」と指摘し、
「ぶつかることで初めて生まれるものもあるのに」
と呟く。
確かに、問題を起こさないのは現実的に考えると、重要なことかもしれない。でも、確かに、ぶつからないと分からないことも、得られないこともあると思う。
過去に向き合う暁
「吹っ切ることと目を逸らすことは、全然違う。(原因に)ちゃんと向き合わなきゃ、吹っ切ったことにならない」
と、アカネに言われ、暁は過去の失敗を打ち明ける。
「≪あの時ちゃんと話してくれてれば≫とか≪学校が揉み消さなきゃ≫とか言い訳ばっかり考えて、生徒から目を背けて、典型的なダメ教師の出来上がりって」
今の河合先生の姿と重複するが、ちょっと気の毒な気もする。確かに、苛めを止めることができなかった罪はあるが。
アカネに背中を押されて、守ることができなかった広田かすみと会い、辛辣な言葉を浴びせられる。
「まだ先生続けてるってのも、正直、意外でした」
(「すいません」)
「謝られても困ります。だって、許す気ないんだから」
「先生はあたしを守れなかった。先生はあたしを追いつめることしかできなかった」
「神山先生のような教師には、絶対ならない」
う~ん、それを逆恨みと思うのは、私にとって他人事だからだろうか?
一番悪いのは、いじめた生徒たちで、そちらには恨みが向かないのかなあ。
暁は未熟だったが、河合のように「おざなり主義」ではなかった。
そういうことが理解できず、許すことができないのはどうなのだろうか?
打ちのめされた河合先生は…
「いつまで学生気分でいるのかしら」
という面接官の辛辣な言葉に打ちのめされ、林先生の言葉に追い打ちをされ、ついに辞表を出す。
今回のこともあるけれど、普通に授業をしてきただけで、暁や岩名先生や副校長の教師ぶりを見て、思うことも大きかったのではないだろうか。
もう一人の負け(自分の非)を認められない人・根津亮介
「間違ってたのは、お父さんとコーチです。それは僕も、その通りだと思います。その後、サッカーをやめたのは違いますよね。本当の自分の実力に自信がなくなったからじゃないですか。それで部活にも入らないでやめたんでしょう。それってただのお父さんへあてつけじゃないですか。≪自分がこんなに傷ついたのはお前のせいだ≫って子どもっぽく拗ねているだけでしょ。
被害者面していつまでもウジウジ引きずってたって、時間の無駄だって、そろそろ気づけよ。俺は7年間、そうやって無駄にしてきたんだよ。お前は2年で充分だ。
お前と喧嘩したいって言う奴、もう一人いるから、そいつ(健太郎)と正面からちゃんとぶつかってみろ」
「お前今でも思ってんだろ。≪金なんか使わなくたって、本当は実力でエースに成れたんだ≫って。だったら、それ証明してみろよ。ボール取ってみろよ。(くだらねえと言って立ち去ろうとする根津に)また逃げんのかよ」
と、挑発し、挑んでくる根津を叩きのめす。
「殴りてえのはこっちの方なんだよっ!。勝手にサッカーをやめやがって、結局はてめえは逃げていただけじゃねえのかよ。2年間、逃げていただけのてめえなんかに、負けるわけねえだろ!」
ベタなシーンだけど、まあ良かった。
でも、親友なら2年間もほっとくのかなあ?大いに疑問。
それはともかく、しゃくり上げるだけの台詞回し、もう少し何とかならないかなあ。
「むかつくよなあ、ほんと………。だがな、俺の負けだって」
「よかったじゃないですか、ちゃんと負けて」
「ドヤ顔すんなよ。てめえが一番むかつくんだよ」
本当にドヤ顔だった。
爆発寸前の京塚りさ
「ぶっ壊したくなるんだよねえ、こういう(生ぬるい)雰囲気」
森野の弱点(暁のアパートに出入りしている)をつかみ……(次回に続く)
【その他の感想】
浮遊霊・吉岡らがアパートの管理人(趙和)に乗り移るのは、学校に行きたいアカネの為、憑代を学校に持ってく必要があったが、必要以上に乗り移って騒動を起こしたのは、今後、アカネが誰かに乗り移るの伏線か。
管理人さん、気の毒だった。
【ストーリー】番組サイトより
クラスの問題児・根津亮介(森本慎太郎)が健太郎(岩橋玄樹)に突然殴りかかった。暁(香取慎吾)は理由を問い詰めるが、2人は何も話さず、亮介は停学を命じられる。
暁は拓途(神宮寺勇太)から、亮介と健太郎はかつては同じサッカークラブの親友で、ともにエース候補だったと聞く。だが、父親がリストラにあい、クラブを辞めた亮介が健太郎を避けるように。サッカーを辞める原因を作った父親への怒りが、操緒(濱田マリ)が保護者に宛てたプリントに刺激され、健太郎に向いたのではないかというのだ。
そんな折、暁に「広田かすみ」という大学生の元教え子からハガキが届く。暁は重い口を開き、7年前の苦い後悔をアカネ(杏)に明かす。当時、中学2年のかすみがクラスでイジメられていたことに、担任の暁は気づけなかった。そればかりか、元気のないかすみを励まそうとした行動がかえってイジメをエスカレートさせ、かすみを自殺未遂にまで追い込んだ。以来、暁は生徒を遠ざけるようになっていたのだ。
翌日、亮介がケンカで補導された。駆けつけた暁に、亮介は父親に抱くわだかまりの原因を話す。父親はリストラされる前、亮介をクラブでエースにするため、コーチにこっそり金を渡していたという。
一方、千穂(前田敦子)は転職の面接に失敗し、学校を無断欠勤していた。林(北山宏光)はグチを並べる千穂を叱ると、「好きな人が言い訳ばっかりして、逃げてるのなんか見たくない!」と愛を告白。正直な気持ちをぶつけた林に感動したアカネは、亮介と健太郎も「ちゃんとぶつかった方がいい」と暁に告げる。
暁は亮介と健太郎をサッカーで対決させることに。亮介がサッカーを辞めた本当の理由は、金を渡せなくなった途端にエースを外された自分の実力に自信をなくしたからだと考えたのだ。サッカーから逃げた親友への歯がゆさと腹立たしさをぶちまける健太郎。これに圧倒された亮介は結局負けてしまうが、またサッカーを始めようと決意する。
明くる日、暁はアカネを連れてかすみ(波瑠)を訪ねる。今も暁が許せないかすみは教師志望で、昔の暁にはなれなかった「子どもたちを守れる教師」になると宣言。そんなかすみを暁は「前に進めてる。だからいい」と応援する。
そんな中、暁の部屋の最初の住人が小原南中の生徒だったと判明。学校では、ついに千穂が和泉(真矢みき)に退職願を提出する。そのとき、和泉の手には生前のアカネが写った古い写真が…。
「最低ですね…そういう考え方。
最低だって言ったんです。自分は何も悪くない、間違えてないって。悪いのは全部周りだって。文句ばかり並べて」
「なんで、あなたにそんなことを言われ…」
「好きだからですよ!
好きだから嫌なんです。好きな人がそうやって言い訳ばかりして、逃げているのなんて見たくないんです。
自分が間違っていることを認めなきゃ、成長なんてできませんよ。
河合先生はいつまでそういう生き方していくつもりなんですか?」
今回のタイトル(テーマ)「負ける事を認められる強さ」を訴える林先生(北山宏光)の言葉だが、奇しくも今週の『空飛ぶ広報室』の鷺坂の言葉と合致する。
「粗末にしたと認められなきゃ、お前はこれから何度でも、いろんな人を…粗末にするよ」
自分の非や足りないところを、素直に受け入れ認めないと、前へは進めない
念を押すような副校長の言葉
「離婚率や家庭の問題の増加を鑑みて、その在り方に配慮すべきというのは大人の勝手な言い分でしょ。
大人も間違えてしまうことはあるんです。まずそれを認めなければ、子どもの信用を得ることはできません」
「大人の勝手な言い分」というのは決めつけ過ぎだと思う。特に今回のアンケートは、慎重さに欠けたと思う。
「『可能な限りで』と書いてあります。あくまでお願いですから、強制はしておりません」
というのは、悪徳弁護士の言い逃れのように思う。
「ここは穏便に」という校長の言葉に対して「それが一番の問題です」と指摘し、
「ぶつかることで初めて生まれるものもあるのに」
と呟く。
確かに、問題を起こさないのは現実的に考えると、重要なことかもしれない。でも、確かに、ぶつからないと分からないことも、得られないこともあると思う。
過去に向き合う暁
「吹っ切ることと目を逸らすことは、全然違う。(原因に)ちゃんと向き合わなきゃ、吹っ切ったことにならない」
と、アカネに言われ、暁は過去の失敗を打ち明ける。
「≪あの時ちゃんと話してくれてれば≫とか≪学校が揉み消さなきゃ≫とか言い訳ばっかり考えて、生徒から目を背けて、典型的なダメ教師の出来上がりって」
今の河合先生の姿と重複するが、ちょっと気の毒な気もする。確かに、苛めを止めることができなかった罪はあるが。
アカネに背中を押されて、守ることができなかった広田かすみと会い、辛辣な言葉を浴びせられる。
「まだ先生続けてるってのも、正直、意外でした」
(「すいません」)
「謝られても困ります。だって、許す気ないんだから」
「先生はあたしを守れなかった。先生はあたしを追いつめることしかできなかった」
「神山先生のような教師には、絶対ならない」
う~ん、それを逆恨みと思うのは、私にとって他人事だからだろうか?
一番悪いのは、いじめた生徒たちで、そちらには恨みが向かないのかなあ。
暁は未熟だったが、河合のように「おざなり主義」ではなかった。
そういうことが理解できず、許すことができないのはどうなのだろうか?
打ちのめされた河合先生は…
「いつまで学生気分でいるのかしら」
という面接官の辛辣な言葉に打ちのめされ、林先生の言葉に追い打ちをされ、ついに辞表を出す。
今回のこともあるけれど、普通に授業をしてきただけで、暁や岩名先生や副校長の教師ぶりを見て、思うことも大きかったのではないだろうか。
もう一人の負け(自分の非)を認められない人・根津亮介
「間違ってたのは、お父さんとコーチです。それは僕も、その通りだと思います。その後、サッカーをやめたのは違いますよね。本当の自分の実力に自信がなくなったからじゃないですか。それで部活にも入らないでやめたんでしょう。それってただのお父さんへあてつけじゃないですか。≪自分がこんなに傷ついたのはお前のせいだ≫って子どもっぽく拗ねているだけでしょ。
被害者面していつまでもウジウジ引きずってたって、時間の無駄だって、そろそろ気づけよ。俺は7年間、そうやって無駄にしてきたんだよ。お前は2年で充分だ。
お前と喧嘩したいって言う奴、もう一人いるから、そいつ(健太郎)と正面からちゃんとぶつかってみろ」
「お前今でも思ってんだろ。≪金なんか使わなくたって、本当は実力でエースに成れたんだ≫って。だったら、それ証明してみろよ。ボール取ってみろよ。(くだらねえと言って立ち去ろうとする根津に)また逃げんのかよ」
と、挑発し、挑んでくる根津を叩きのめす。
「殴りてえのはこっちの方なんだよっ!。勝手にサッカーをやめやがって、結局はてめえは逃げていただけじゃねえのかよ。2年間、逃げていただけのてめえなんかに、負けるわけねえだろ!」
ベタなシーンだけど、まあ良かった。
でも、親友なら2年間もほっとくのかなあ?大いに疑問。
それはともかく、しゃくり上げるだけの台詞回し、もう少し何とかならないかなあ。
「むかつくよなあ、ほんと………。だがな、俺の負けだって」
「よかったじゃないですか、ちゃんと負けて」
「ドヤ顔すんなよ。てめえが一番むかつくんだよ」
本当にドヤ顔だった。
爆発寸前の京塚りさ
「ぶっ壊したくなるんだよねえ、こういう(生ぬるい)雰囲気」
森野の弱点(暁のアパートに出入りしている)をつかみ……(次回に続く)
【その他の感想】
浮遊霊・吉岡らがアパートの管理人(趙和)に乗り移るのは、学校に行きたいアカネの為、憑代を学校に持ってく必要があったが、必要以上に乗り移って騒動を起こしたのは、今後、アカネが誰かに乗り移るの伏線か。
管理人さん、気の毒だった。
【ストーリー】番組サイトより
クラスの問題児・根津亮介(森本慎太郎)が健太郎(岩橋玄樹)に突然殴りかかった。暁(香取慎吾)は理由を問い詰めるが、2人は何も話さず、亮介は停学を命じられる。
暁は拓途(神宮寺勇太)から、亮介と健太郎はかつては同じサッカークラブの親友で、ともにエース候補だったと聞く。だが、父親がリストラにあい、クラブを辞めた亮介が健太郎を避けるように。サッカーを辞める原因を作った父親への怒りが、操緒(濱田マリ)が保護者に宛てたプリントに刺激され、健太郎に向いたのではないかというのだ。
そんな折、暁に「広田かすみ」という大学生の元教え子からハガキが届く。暁は重い口を開き、7年前の苦い後悔をアカネ(杏)に明かす。当時、中学2年のかすみがクラスでイジメられていたことに、担任の暁は気づけなかった。そればかりか、元気のないかすみを励まそうとした行動がかえってイジメをエスカレートさせ、かすみを自殺未遂にまで追い込んだ。以来、暁は生徒を遠ざけるようになっていたのだ。
翌日、亮介がケンカで補導された。駆けつけた暁に、亮介は父親に抱くわだかまりの原因を話す。父親はリストラされる前、亮介をクラブでエースにするため、コーチにこっそり金を渡していたという。
一方、千穂(前田敦子)は転職の面接に失敗し、学校を無断欠勤していた。林(北山宏光)はグチを並べる千穂を叱ると、「好きな人が言い訳ばっかりして、逃げてるのなんか見たくない!」と愛を告白。正直な気持ちをぶつけた林に感動したアカネは、亮介と健太郎も「ちゃんとぶつかった方がいい」と暁に告げる。
暁は亮介と健太郎をサッカーで対決させることに。亮介がサッカーを辞めた本当の理由は、金を渡せなくなった途端にエースを外された自分の実力に自信をなくしたからだと考えたのだ。サッカーから逃げた親友への歯がゆさと腹立たしさをぶちまける健太郎。これに圧倒された亮介は結局負けてしまうが、またサッカーを始めようと決意する。
明くる日、暁はアカネを連れてかすみ(波瑠)を訪ねる。今も暁が許せないかすみは教師志望で、昔の暁にはなれなかった「子どもたちを守れる教師」になると宣言。そんなかすみを暁は「前に進めてる。だからいい」と応援する。
そんな中、暁の部屋の最初の住人が小原南中の生徒だったと判明。学校では、ついに千穂が和泉(真矢みき)に退職願を提出する。そのとき、和泉の手には生前のアカネが写った古い写真が…。