双子のシンクロニシティがテーマ
双子は同一遺伝子を持つことから好みや思考パターンも似てくるので、その意思決定なども一致することが多いと言われている。
今回、美砂が湯川の興味を引くために、連れてきた双子たちの選択の一致も、上記の理由からある程度、説明はつく。
さて、今回は「虫の知らせ」が事の発端。双子の姉の危機(重体)を知り、しかも犯人の顔も目撃したという。
これは、意思決定のレベルではなく知覚(情報取得)レベルで、上記の理由では説明できない。
「双子間の知覚の(遠隔)交信ができるのか?それを立証できるのか?」がテーマだった。
犯行状況から、行きずりの強盗犯ではなく、顔見知り、あるいは、内部事情に詳しい者の殺害目的の犯行と考えられた。
そこで、湯川は被害者の夫(実は犯行の首謀者)に夫婦の知人・関係者の写真を提出させ、妹が受け取った犯人のビジョンと合致する人物がいないかを検証した。
結果、合致する人物は浮かびあがらず、実験(検証)は失敗と思われた。
【私見】
「実験(検証)が失敗」という表現は正確ではない。実験の失敗というのは、仮説の真偽を確かめる為の実験の条件の整備の不備や、実施の段階で操作ミスがあり、実験そのものが機能しなかったことを言うように思う。
ただし、仮説を立証しようとしたが、立証できる実験結果が得られない時も、「実験失敗」ということもあるので、今回の場合は後者に該当すると言えなくもない。
しかし、「姉からキャッチした犯人像を妹が受け取った」という仮説が、立証はできなかったが、否定されたわけでもない。妹が「この人」と指定した人が、犯人でなかったのなら、仮説を否定できるが、「写真の中に該当者がいない」というのは、誤りではなく、あれだけの写真の人物を否定し、さらに、犯行を感知したことも事実であるので、どちらかと言うと仮説の信憑性はあると言えるような気がする。
探偵・湯川の推理
今回は、物理学者・湯川というより、探偵・湯川であった。(前回もその傾向はあった)
【仮説】「犯行の首謀者は夫である」(この仮説は有力だが、立証されていないのが、今回の大きなマイナス点)
1.犯行時刻の夫のアリバイは立証された
2.犯行を誰かに依頼した(知人と断定したが、ネットなどで依頼した可能性もあるが)
3.夫は実行犯の写真を提出しない
4.夫の関係者の中で、写真を提出されなかった人物が実行犯
この論法で、実行犯を特定した。
そのために、大がかりな実験をしたふりをし、夫をだました(美砂も)。
この推理は面白かったが、途中でネタが分かった方も多かったのではないだろうか。
美砂の実験否定ぶりも鬱陶しかった。自信過剰で人の目を気にしないタイプだと思っていたが、小心者である。
最後の、姉が湯川の名を知っていたというのも不要に思う。
今シリーズは前回に比べて、クオリティに疑問を感じていたが、特に前話、今話と、落胆している。
一番面白かったのは、妹が書いた実行犯の似顔絵を見て、「それは似ているのか?」と聞いたところというのが、クオリティを物語っている。
【ストーリー】番組サイトより
帝都大学物理学科准教授・湯川学(福山雅治)のもとを訪れた貝塚北署の岸谷美砂(吉高由里子)は、ある殺人未遂事件の捜査協力を求める。被害に遭ったのは、磯谷若菜(桐谷美玲)という女性だった。自宅に侵入した何者かにハンマーで頭を殴られた彼女は、一命は取り留めたものの、生死の境をさまよっていた。倒れている若菜を発見したのは、ビジネスコンサルタントをしている若菜の夫・知宏(桐谷健太)と彼の部下の山下慎一(清水優)。事件は、知宏がセミナーで講演中に起きたものだった。が、不思議なのは、長野に住む若菜の双子の妹・春菜(桐谷美玲・2役)が、東京に住む姉の危険を察知し、「若菜を助けて!」と知宏に電話したという点だった。
話を聞いていた湯川は、双子の間に説明のつかないコミュニケーション能力があるというのはよく聞くが、それらは偶然と思いこみで論理的に説明がつく、と美砂に告げる。実は美砂は、そんな湯川の反応を予測していたかのように、何組もの双子を連れてきていた。湯川たちの目の前でその不思議な能力について証言する双子たち。湯川は、彼らのケースも双子のシンクロニシティ=意味のある偶然の一致だと返すと、何故そこまで双子にこだわるのか、と美砂に問いかけた。すると美砂は、春菜が犯人の顔を見たと証言していることを湯川に告げる。つまり、双子の姉が東京で襲われた瞬間、長野に住む妹が犯人の顔を見たというのだ。この現象に興味を抱いた湯川は、上京して若菜の看病をしている春菜に話を聞きに行くが…。
双子は同一遺伝子を持つことから好みや思考パターンも似てくるので、その意思決定なども一致することが多いと言われている。
今回、美砂が湯川の興味を引くために、連れてきた双子たちの選択の一致も、上記の理由からある程度、説明はつく。
さて、今回は「虫の知らせ」が事の発端。双子の姉の危機(重体)を知り、しかも犯人の顔も目撃したという。
これは、意思決定のレベルではなく知覚(情報取得)レベルで、上記の理由では説明できない。
「双子間の知覚の(遠隔)交信ができるのか?それを立証できるのか?」がテーマだった。
犯行状況から、行きずりの強盗犯ではなく、顔見知り、あるいは、内部事情に詳しい者の殺害目的の犯行と考えられた。
そこで、湯川は被害者の夫(実は犯行の首謀者)に夫婦の知人・関係者の写真を提出させ、妹が受け取った犯人のビジョンと合致する人物がいないかを検証した。
結果、合致する人物は浮かびあがらず、実験(検証)は失敗と思われた。
【私見】
「実験(検証)が失敗」という表現は正確ではない。実験の失敗というのは、仮説の真偽を確かめる為の実験の条件の整備の不備や、実施の段階で操作ミスがあり、実験そのものが機能しなかったことを言うように思う。
ただし、仮説を立証しようとしたが、立証できる実験結果が得られない時も、「実験失敗」ということもあるので、今回の場合は後者に該当すると言えなくもない。
しかし、「姉からキャッチした犯人像を妹が受け取った」という仮説が、立証はできなかったが、否定されたわけでもない。妹が「この人」と指定した人が、犯人でなかったのなら、仮説を否定できるが、「写真の中に該当者がいない」というのは、誤りではなく、あれだけの写真の人物を否定し、さらに、犯行を感知したことも事実であるので、どちらかと言うと仮説の信憑性はあると言えるような気がする。
探偵・湯川の推理
今回は、物理学者・湯川というより、探偵・湯川であった。(前回もその傾向はあった)
【仮説】「犯行の首謀者は夫である」(この仮説は有力だが、立証されていないのが、今回の大きなマイナス点)
1.犯行時刻の夫のアリバイは立証された
2.犯行を誰かに依頼した(知人と断定したが、ネットなどで依頼した可能性もあるが)
3.夫は実行犯の写真を提出しない
4.夫の関係者の中で、写真を提出されなかった人物が実行犯
この論法で、実行犯を特定した。
そのために、大がかりな実験をしたふりをし、夫をだました(美砂も)。
この推理は面白かったが、途中でネタが分かった方も多かったのではないだろうか。
美砂の実験否定ぶりも鬱陶しかった。自信過剰で人の目を気にしないタイプだと思っていたが、小心者である。
最後の、姉が湯川の名を知っていたというのも不要に思う。
今シリーズは前回に比べて、クオリティに疑問を感じていたが、特に前話、今話と、落胆している。
一番面白かったのは、妹が書いた実行犯の似顔絵を見て、「それは似ているのか?」と聞いたところというのが、クオリティを物語っている。
【ストーリー】番組サイトより
帝都大学物理学科准教授・湯川学(福山雅治)のもとを訪れた貝塚北署の岸谷美砂(吉高由里子)は、ある殺人未遂事件の捜査協力を求める。被害に遭ったのは、磯谷若菜(桐谷美玲)という女性だった。自宅に侵入した何者かにハンマーで頭を殴られた彼女は、一命は取り留めたものの、生死の境をさまよっていた。倒れている若菜を発見したのは、ビジネスコンサルタントをしている若菜の夫・知宏(桐谷健太)と彼の部下の山下慎一(清水優)。事件は、知宏がセミナーで講演中に起きたものだった。が、不思議なのは、長野に住む若菜の双子の妹・春菜(桐谷美玲・2役)が、東京に住む姉の危険を察知し、「若菜を助けて!」と知宏に電話したという点だった。
話を聞いていた湯川は、双子の間に説明のつかないコミュニケーション能力があるというのはよく聞くが、それらは偶然と思いこみで論理的に説明がつく、と美砂に告げる。実は美砂は、そんな湯川の反応を予測していたかのように、何組もの双子を連れてきていた。湯川たちの目の前でその不思議な能力について証言する双子たち。湯川は、彼らのケースも双子のシンクロニシティ=意味のある偶然の一致だと返すと、何故そこまで双子にこだわるのか、と美砂に問いかけた。すると美砂は、春菜が犯人の顔を見たと証言していることを湯川に告げる。つまり、双子の姉が東京で襲われた瞬間、長野に住む妹が犯人の顔を見たというのだ。この現象に興味を抱いた湯川は、上京して若菜の看病をしている春菜に話を聞きに行くが…。
仲良し姉妹っていいですよねーーー
大人になっても仲良くしているのは姉妹かも・・・
>面白かったです~双子ちゃんってどこまで気持ちが通じているんだろうーーーー
そうですね。一般人には双子は神秘的です。
>大人になっても仲良くしているのは姉妹かも
男兄弟の場合は、ほとんど、たがいに非干渉ですね。