英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

棋王位挑戦者決定戦 渡辺竜王×羽生三冠

2013-01-07 22:59:46 | 将棋
 棋王位挑戦者決定戦、渡辺竜王×羽生三冠戦は、渡辺竜王が制し、郷田真隆棋王への挑戦権を獲得した。
 将棋は脇システムから先手の渡辺竜王が棒銀で攻め込む定跡形へと進み、羽生三冠が飛車切りの強襲(新手)を敢行。しかし、渡辺竜王にきっちり見切られ、不発。終わってみると、「暴発」に近い印象がある。
 対渡辺戦になると、急かされるように攻めてしまう悪いパターンに陥ってしまった。もう少し、どっしり構えた方が良いように思う。

 残念な結果となってしまったが、渡辺竜王は王将戦に続いての挑戦権を獲得。佐藤王将との7番勝負、郷田棋王との5番勝負がほぼ同時進行で、これは非常に楽しみ。防衛と挑戦の違いはあるが、昨年の久保棋王・王将と同じ状況。はたして、いかなる結果となるか。敗れて弱点が露見してしまうという可能性もあるが、二人を連破して3冠となり第一人者の地位を確立するかもしれない。
 非常に興味深いこの冬である。
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『八重の桜』 第1話 「ならぬことはならぬ」

2013-01-06 19:08:42 | ドラマ・映画
(一部の方に、またタイトル名を入れずにトラックバックを送ってしまいました。申し訳ありませんでした)
【御家訓】
「将軍家に忠義を尽くすことを第一とせよ。他の藩の行動に倣ってはならない」などなど

【什の掟】
一「年長者の言うことには、背いてはなりませぬ」
二「年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ」
三「うそを言うてはなりませぬ」
四「卑怯な振舞いをしてはなりませぬ」
五「弱い者をいじめてはなりませぬ」
六「戸外で物を食べてはなりませぬ」
七「戸外で女と言葉を交わしてはなりませぬ」
ならぬことはならぬものです


 時代錯誤…いや、当時としては当然の心構えか(でも、什の掟は現代でも習いたいものも多い)。それにしても、武芸の習得など当時は大変である。
 ただ、すべては将軍家のためというのは、間違っていると思う。これが、十数年後の会津藩の悲劇をもたらす。

 「什の掟」って「十ないじゃん」って思ったら、「什」≠「十」だった。会津藩では、同じ町に住む六歳から九歳までの藩士の子供たちは、十人前後で集まりをつくっていて、この集まりのことを「什」と呼んでいたとのこと。

 物語はペリー来航(1849年)の少し前、会津藩の気質とペリー来航に始まる国の一大事に遭遇した者たちの思いを表していた。
 ヒロイン八重は、その中で「藩主を守る(鉄砲を撃つ)」という志を強くしていった。


 初回の印象は微妙。
 まず、冒頭の南北戦争と会津での決戦の様子。前者は大砲の威力を語るためであろうが、視聴者の気を引く小細工、後者はヒロインの綾瀬はるかの顔見世の意味が強い。

 ストーリーは面白そうな気がする。ヒロインの脇を固める登場人物、兄・覚馬(西島秀俊)、藩主・松平容保(綾野剛)、吉田松陰(小栗旬)なども魅力的。
 しかし、ヒロインの八重がどうも今のところ……魅力を感じられない。
 「男勝りで負けん気が強い」という設定だが、木登りが好きで言うことを聞かないので「おなご版クレヨンしんちゃん」のように感じる。
 一応、藩主に見惚れ、藩主の役に立ちたいという思いを持つが、単に「鉄砲を撃ちたい」という血気盛んな少女にしか思えない。
 冒頭の会津決戦の八重(綾瀬はるか)も、「何かを守る」という意志が感じられず、女スナイパーにしか見えない。敵将を撃ち、「命中」と嬉しそうにつぶやくというのには、気持ちが引いてしまった。
 今からでも遅くない(遅いか?)、主人公を変えた方が良いのではないだろうか(俳優ではありません)。
 

【ストーリー】番組サイトより
 1868(慶応4)年8月、砲撃をあびる会津・鶴ヶ城内で、スペンサー銃を構え戦う若き女性銃士がいた。山本八重(綾瀬はるか)、後の新島八重である。
 戦からさかのぼること17年前。5歳の八重(鈴木梨央)は男勝りで負けん気が強く、父・権八(松重豊)や母・佐久(風吹ジュン)も手をやいていた。そんな八重が慕ってやまないのが、兄・覚馬(西島秀俊)だった。銃で華麗に的を撃ち抜く兄の姿を見た八重は、砲術に夢中になっていく。
 その年の秋、会津藩士が最も張り切る軍事操練「追鳥狩(おいとりがり)」の真骨頂である模擬戦の最中に事件が起こる。「一番鳥」の本命と目される番頭(ばんがしら)・西郷頼母(西田敏行)が一羽の鳥に狙いを定め竹鞭を振り上げたとき、八重が邪魔をしてしまったのだ。そこへ藩主・松平容保(綾野剛)が現れ、八重を救う。この出会いが、八重のその後の人生を変えていくことになる。
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『将棋世界』2月号 「ぶれずに、地道に、合理的に」より

2013-01-05 22:10:33 | 将棋
 大川慎太郎氏が渡辺竜王への表題のインタビュー記事を書いている。竜王戦7番勝負についてのインタビューであるが、王座失冠時心境や竜王戦の準備や対局中のおやつのことや戦法採用の思想など、7番勝負の将棋の内容以外にもかなり突っ込んだ質問をしていた。
 その記事の最後の質問にはドキリとした。

「最近、将棋を指していて『面白い』と思ったことはありますか」
 この質問は、私が「渡辺竜王考 その1」「将棋に対する探求心・好奇心がほとんど感じられない」「将棋を指していて楽しいとか面白いという感情が感じられない」と書いてしまったが、まさにその真偽を確かめるような質問である。どきっ。

 そして、その質問に対しての答が
「今は将棋に対して『面白い』という概念はあまりないですね。子どもの時は違ったでしょうけど、仕事になった今は成功するために最善を尽くしてやっているだけなので」
 私の推測が当たっていたのはよかったけれど、そこまで心の内を明かしていいのだろうか?

 さらに追い打ちを掛けるように
「渡辺さんは、なぜ戦っているのですか」
 この問いに対して
「なぜと言われても、これが仕事なので」

 う~ん……ちょっと絶句してしまった。記事に取り上げたからには、この言葉に対して何か書いた方がいいと思うが、将棋やその対局姿勢についてならともかく、人生観なのでとやかく言うことではないだろう。
 それに、言及するにしてももう少し竜王の将棋を見てからの方が良いように思う。保留ということで。
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全日本総合バスケットボール選手権大会 3回戦 桜花学園-筑波大学

2013-01-04 23:06:54 | スポーツ
 3回戦で「高校」対「大学」というカードは勿体ない気がする。どうせなら「高校(大学)」対「Wリーグ」という顔合わせの方が興味深い。とは言え、「高校トップ」対「大学トップ(大学4位)」の顔合わせも、これはこれで興味深い。
 桜花学園は河村(センター)・馬瓜(パワーフォワード)の身体能力を活かす展開に持ち込みたい。筑波としては彼女たちを抑えることが出来るかが勝利へのポイントだ。
 序盤は両チームともに不安定でゲームの流れが大きく揺れた。しかし、得点としては微差だが徐々に筑波がゲームを支配していった。
 最大のポイントであった河村への守備は、序盤は十分な体勢でボールを持たせず得点を抑えた。第2Qに入ると、桜花も対応し良い位置で河村にゴールを入れることができるようになり、河村の得点で点差をつけられずに済んだ。
 それなのに、筑波のペースになっていったのは、総合的なチームのバスケット力だった。ポイントガードへの当たりをきつくしターンオーバーを生じさせたり、リバンドやルーズボールへの集中力は桜花をはっきり上回っていた。
 筑波の不安要素はセンターのファール。河村を抑えるためどうしてもファールを重ねてしまう。実際、白が1Q、5分前にファール2つを犯しベンチへ、ゲーム全体では4ファール。控えのセンター谷村も第4Qには4ファールとなってしまった。ただ、この谷村が白のファールトラブルを補う働きをしたのが大きかった。この二人がファールアウトしなかったのも試合の主導権を渡さなかった要因であった。

 上述したように、筑波の勝因はポイントガードを抑え込み桜花のオフェンスをさせなかったことと、ボールへの集中力であったが、間接的要因が2つあったと考えている。
 ひとつは、大会の時期。高校生は暮れにウインターズカップが行われ、精神的にも体力的にも持続が難しい。集中力で劣ったのはこのせいかもしれない。
 もう一つは、監督。桜花の監督は語尾に「バカ野郎」を連発する。私は球技の経験はなく、いわゆる「体育会系」の精神的つながりはよくわからない。桜花も普段の練習で信頼関係がつくられていれば、ゲーム内での厳しい言葉も支障はないだろう。この点は私は知り得ないし、長年、高校のトップを維持しているので、私がとやかく文句を言うところではないのだろう。
 ただ、気になるのは、ハーフタイム時のンNHKのインタビューで、インタビュアーが遠慮してしまうほどの不機嫌さを表に出していた。これはどうなのだろうか…
 あと、スターティングメンバーの4人がフル出場、残る1人も40分中38分15秒とほぼフル出場なのも気にかかる。選手層の問題もあるかもしれないが、オフェンスシステムの変化や選手の疲労を防ぐためや相手チームとの相性を考えてのメンバーチェンジも有効なはず。

 この監督を見ていると、高校バレーの東京の名門高校の某監督を思い出してしまう。昨年も感じたが、今年も同様だとボロクソ書いてしまうかもしれず、心配だ。
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『平清盛』 勝手にベスト7 ≪その2≫

2013-01-03 17:36:21 | ドラマ・映画
『平清盛』 勝手にベスト5 ≪その2≫です。(≪その1≫はこちら

エピソード(放送回) ベスト7(「ベスト5」じゃなかったの?と突っ込まないでください)
7位 第23話「叔父を斬る」
 清盛の修羅、義朝の慟哭(清盛は叔父・忠正、義朝は父・為義を斬首)を描いた回で印象深いエピソードであった。斬られる側の一族を思う気持ちもよくわかり、見ている側も斬首のシーンは心が痛く、力が入った。
 ただ、それを命じた信西の心の内が分かりにくく、その理由も理解しにくいのがマイナス点。

6位 第16話「さらば父上」
 忠盛退場の回。藤原摂関家のいざこざに平氏と源氏が巻き込まれた際、忠盛は「武士の世を創る」という意志を清盛が受け継いでいると知り、清盛を次期棟梁と定め宣言した。
 ドラマとしてはこれがメインだが、忠盛が宗子に感謝の気持ちを伝えるシーンが良かった

5位 第32話「百日の太政大臣」
 有名無実の閑職の太政大臣に奉られてしまった清盛であったが、その地位を利用して平家一門の者を、参議に取り立て一門の地位を出来うる限り引き上げた。
 見事な逆転の発想、逆転の妙手であった。
 「出雲でのお暮しは時忠様に何の変化ももたらさなかったものと、お見受けいたしまする」という時忠に対する盛国の会心の突込みが炸裂したのもこの回であった。

4位 第44話「そこからの眺め」
 権力の頂に登って眺めを見るという白河法皇とのやり取りに掛けたエピソード。
 「この国の頂に上る」という志を達成しつつあった清盛だが、いつしか権力の座の虜となりその視野は狭く歪んだものとなっていた。
 孫(後の安徳天皇)が開けた障子の穴を覗く清盛にかぶせて「いかがにござりますか?そこからの眺めは」という祇園女御の声がリフレインされる。『世にも奇妙な物語』を思わせる怖さがあった。

3位 第43話「忠と孝のはざまで」
 「棟梁であり、清盛の息子である自分も清盛にとっては手駒の一つにすぎなかった」という>重盛の虚無感と絶望、そして清盛と一族と後白河院との板挟みに遭い苦悩する重盛
 清盛の暴走を命を懸けて止める重盛の訴えには心を打たれた。

2位 第20話「前夜の決断」
 清盛、忠正、池禅尼、頼盛、後白河天皇、信西、崇徳上皇、頼長、義朝、為義、通清(金田明夫)、正清(趙和)、時子、由良、常盤らが、それぞれの思い、思惑で決意をする、そんな様がよく描かれていた。
 清盛の決断には納得はいかないが、清盛と後白河天皇が対峙するシーンは見ごたえがあった。

1位 第37話「殿下乗合事件」
 重盛の嫡男・資盛と摂関家の基房が鉢合わせし互いに譲らず諍いが起きた。礼儀を重んじる重盛の性格を考慮した基房の嫌がらせであった。
 資盛や平家一門はメンツが潰れたと収まらず、清盛はその対処を時忠に任せる。この阿吽の会話が見事
 報復行動に一門での重盛の株が上がるが、自分の信念が通らなかった重盛は落胆する。さらに、報復現場に残された赤い羽根を見て、真相を知る。
 話の展開やオチのつけ方がサスペンス仕立てだった。
 そして、襲撃される前の基房(細川茂樹)の得意満面で車中で歌う様子、その後のビビりぶりが圧巻だった。
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『平清盛』 勝手にベスト5 ≪その1≫

2013-01-02 22:10:13 | ドラマ・映画
 総括しようと思いましたが、長くなりそうなので凍結します。ただ、不満や欠点はありましたが、見ごたえがあり「面白かった」と言えます。DVD販売は売れると思います。

好きな登場人物 ベスト5
5位 平盛国(上川隆也)
 上川さんが好きなので評価は甘いです。
 静かな表情で清盛に寄り添い支え続けた人。『平家笑劇場』で清盛や時忠への絶妙な突込みや経盛への無視芸?で光る以外は、表立った活躍はほとんどしなかった。保元の乱でも戦場に行かずに留守番でナレーション役を務めただけだった。
 家盛は架空の人物なので、歴史的に表舞台に立たせるのも不都合が生じる。それよりは清盛の陰の存在に徹しさせたのであろう。しかし、それだと盛国の存在価値はどういうものだったのか疑問を感じてしまう。同じく架空の人物と思われる兎丸は、清盛にかなりの影響力があった。
 しかし、盛国が場にいることで場が締まったという効果は大きかった。

4位 平経盛(駿河太郎)
 盛国にスルーされても≪まいったなあ≫という表情をするだけで、穏やかで奥ゆかしい人。
 笛を吹くシーン以外ほとんど活躍がなかったが、私はこの人が好きだ。

3位 由良御前(田中麗奈)
 「……と父が申しております」という口癖の典型的なツンデレ姫。もともと田中さんが好きな私がこのツンデレぶりにやられてしまったのは至極当然の結果だった。
 源義朝のような男に惚れてしまったため、かなり不遇な目に合ってしまったが、武士の妻を貫いた姿に心を打たれた。

2位 藤原頼長(山本耕史)
 平氏の躍進に立ちはだかった人物で、ネチネチした意地悪ぶりを如何なく発揮した。
 「公家が治める世が正しい姿」という信念と、役人としての職務感が強すぎて、暴走し滅んでしまった。オウムの死が頼長と重なり涙を誘った。
 一途な役人肌で、公家の社会が安定していた世に生まれていたなら、彼の能力が十二分に生かされたと思われる。

1位 平重盛(窪田正孝)
 清盛と一門と後白河法皇の板挟みに遭い続けた人。しかも、清廉で誠実な人物であったため、その苦しみは倍増してしまったが、この性格に魅かれ感情移入してしまい『忠と考のはざまで』と『そこからの眺め』では、息絶え絶えになって視聴していた。

惜しくも着外だった方たち(順不同)
経子(高橋愛)……この人のおかげで、重盛が救われた。ありがとう。
平時忠(森田剛)……平家一門では異彩を放っていた。「そなたなくして、平氏は平家になれなんだであろう。時忠非ずんば、平家に非ずじゃ」という清盛の言葉は、まさに同感。森田剛が演じると聞き不安を感じたが、時忠は森田剛しかありえないと思うほどになった。
平忠盛(中井貴一)……序盤の主役と言ってよいだろう。中井さんの演技力も相まって魅力的過ぎて、主人公が霞んでしまった。
平忠正(豊原功補)……清盛につらく当たった敵役。ただ、肝心なところでツンデレぶりを発揮したので、世間では人気が高い。ひねくれ者の私はあえて外したという意味もあるが、序盤の1、2か所を除くと最後にいきなりいい人になってしまった印象が強い脚本に不満を感じた。
平頼盛(西嶋隆弘)……冷静で能力もある人物に思えたが、途中から目立たなくなってしまった。渋いなあと思っていたが、西嶋さんの普段の姿をテレビで拝見して、軽かったのには驚いた。
藤原基房(細川茂樹)……仮面ライダーの正義感と勇敢さとは対極な人物像が笑えた。
藤原成親(吉沢悠)……八方美人の世渡り上手だったが、それとは裏腹の最期が印象的だった。
平家盛(大東駿介)……すごく良い弟。序盤で死んでしまい印象が残らず、回想シーンにも登場しない点では一番不幸な人かもしれない。
舞子(吹石一恵)……清盛の母だが、清盛よりも忠盛の生き方を決めたという功績で、この人がいなかったら一門の繁栄はなかった。私の中で吹石さんの評価がぐんと高くなった。
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『相棒 eleven』 第11話 元日スペシャル「アリス」

2013-01-01 21:23:45 | ドラマ・映画
日本海の低気圧による雪雲(雨雲)が北陸沖にあり、その影響で電波状況が悪く、最初の15分ほど視聴できませんでした。そこで、番組サイトにアクセスしてあらすじと画像を見て、ある程度状況を把握できましたが、もしかするとキーポイントを見逃しているのかもしれません。


 上記の理由、さらにストーリーが番組サイトのストーリーの言葉通り「時空を超えた壮大なスケール」で、時間的、空間的、組織的に起伏のあるものだったので、ストーリーを追いかけるのに精力を使ってしまいました。
 そういう訳で、純粋にストーリーを楽しめなかったので、テンションが低いです。極々簡単な感想になってしまうことをご了解ください。

 確かに「時空を超えた壮大なスケール」で、刑事・推理・バイオレンス・ファンタジー活劇で正月SPとしては面白かった。
 真相は少女の純粋さとその挫折にまつわる悲劇であったが、一番悪いのは国家権力(過去も現在も)と華族の驕り・傲慢さと言える。
 公安が絡んできたので、緊迫感も増した。また、権力同士の駆け引きでは刑事部長の立ち回りの巧妙さと参事官のコバンザメのコンビネーションも復活していたのも笑えた。

 マイナス要素は、57年前右京にそっくりの国枝氏の存在(ピアノも弾くようだ)。彼がいないと右京が事件に絡むことはなかったらしい(ドラマ冒頭を未見なので)ので必須条件ではあるが、無理やり感が強かった。
 お辞儀は華族のお嬢様よりホテルのお嬢さんの方が綺麗だった。

 ラストシーンの富士山が非常にきれいだった。

 と、実質、本年最初の記事がテンション低めになってしまったので、刑事部長の言葉を今年への期待を込めて挙げておきます。
「今年は…いい年になりそうだなあ」

【ストーリー】番組サイトより
 今から57年前の昭和30年(1955年)12月24日のクリスマスイブ。郊外にある早蕨村(さわらびむら)。小規模だが贅を尽くした美しいホテルのロビーに2人の少女が元気に姿を現した。宿泊客で橘・元子爵の令嬢・瑠璃子(広瀬アリス)とホテルのオーナー、二百郷(におごう)洋蔵(伊藤聡)の娘・朋子(上間美緒)だ。ふたりは森の中へと散策に出かけていく。しかし、瑠璃子は忽然と姿を消し、朋子は一人森の中に取り残されてしまう。瑠璃子は一体どこへ消えてしまったのか?

 平成24年(2012年)12月24日。ロンドンのある邸宅。75歳になった朋子(酒井和歌子)が息を引き取った。その朋子の臨終に立ち合った弁護士の石川(遠藤たつお)から右京(水谷豊)へ連絡が入った。実は朋子と右京は旧知の仲だった。いまわの際に「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて」という謎の言葉を残して…。茜(波瑠)は両親を亡くしてから二百郷家の当主として旧早蕨村の屋敷で生活している。茜にとって朋子は大叔母にあたる存在だ。茜とは一度も会ったことのない右京だったが、石川の連絡を受けて、さっそく茜が住む二百郷家の屋敷へ享(成宮寛貴)とともに向かう…。

 茜に失踪事件について話を訊くと、瑠璃子が失踪した日は彼女を探すどころではなく、その夜にはその豪華ホテルが火事で焼失してしまったというのだ。朋子は救出されたが、朋子の両親は焼死。朋子にとって痛ましい事件が同じ日に2件も起こったことになる。さらに朋子の予言通り茜が何者かに狙われているようなのだが…。
 半世紀以上前の昭和30年(1955年)、早蕨ホテルで何があったのか? 謎の解明を進める右京と享は、やがて何者かに狙われ…。右京が事件を解明していく中で手に入れた瑠璃子の英国式スクラップブックに残されていた「不思議の国のアリス」の挿絵。そこに隠された秘密とは!?

 時空を超えた壮大なスケールでお送りします。

ゲスト:波瑠 滝藤賢一 藤田弓子 中原丈雄 酒井和歌子

脚本:太田愛
監督:和泉聖治
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謹賀新年

2013-01-01 11:10:10 | 日記
あけましておめでとうございます。
 怒涛の年末を乗り切り、無事に正月を迎えることができました。ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)をぼ~と見ています。疲労が残っているせいか、順位などの情報は頭に入りますが、それを認識して解析することができない状況です。

 私の贔屓のチームは旭化成。最多優勝21回を誇る“老舗”。外国人選手抜きということで、ここ13年優勝から遠ざかっているが、今年はマラソンの堀端を中心に、深津やルーキー鎧坂と充実しているので、今年は期待している。
 その他の有力チームは、長距離界のエース佐藤悠基を擁する前回王者の日清食品グループ、その日清食品グループを東日本駅伝で破ったコミカミノルタはここ11年で6度優勝をしている。一昨年優勝のトヨタ自動車もトップを狙う地力がある。予選でトヨタを破っているトヨタ紡織も不気味な存在。
 そして、箱根駅伝 “山の神” の柏原竜二が加入した富士通も注目。ただ、アキレス腱痛で東日本を欠場したのが気がかり。
 現在、エース区間の4区。旭化成は1区大西が2位、2区は鎧坂が区間19位で15位まで順位を下げたが、インターナショナル区間なので仕方がない。日本人選手ではトップだった。
 3区は深津が区間賞の走りでトップとは13秒差の3位に浮上。4区はエース堀端はトップと差をややつけられ、後続から木原(カネボウ)、宇賀地(コニカミノルタ)にも抜かれてしまい心配。

 年賀の挨拶が、駅伝の記事になってしまいました。
 そうですね…今年のスタンスは「気まぐれ」ということで……

 毎年、駅伝を見ていると、≪ああ、向こう(太平洋側)はいい天気だなあ≫と思います。北陸は昨日から冬型の気圧配置で雪。昨夜も雪雲が流れ込みましたが越前市の北側をかすめていったようです。福井市は積雪20センチですが越前市は2センチでよかったです。(福井市のみなさん、ごめんなさい)11時現在0.7℃と寒いですが、今日は冬型もやや緩むので晴れ間も覗くかも。明日は雨→雪らしいです。

 ん?今度は気象情報になってしまいました。

 おそらく、今年は記事があっちこっちへふらふらします。「毎年じゃん!」という突っ込みも聞こえてきそうですが、よろしくお願いします。
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