英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

藤井六冠、全冠(八冠)制覇まで、あと二冠ではない

2023-04-08 10:00:59 | 将棋
 名人戦第1局も、藤井六冠が渡辺名人に競り勝った。
 残り6局を3勝3敗でよい。渡辺名人の立場からすると、藤井六冠相手に4勝2敗で乗り切らなければならないという状況だ。しかも、第2~6局のうち、昨年度33勝2敗 .943とほぼ負けていないという先手番が3局ある。渡辺竜王は先手番の2局は勿論勝たなければならない(これも相当な難易度)上、藤井六冠の先手番の3局の内、1局をブレイクしなくてはならない。しかも、そこまで持ち込んでも、7番勝負的には3勝3敗の五分で、最終局も勝たねばならない。
 ……などと考えると暗くなってしまうので、渡辺名人としては一局一局に全力を尽くす事が肝心。第2局(後手番)に勝てば、全く景色が変わってくる。

 状況的には、《藤井六冠が七冠に近づいた》と言える。「最年少名人」「最年少七冠制覇」などの記録も付随する。
 となると、全冠(八冠)制覇も現実味を帯びてきてきた。“現実味を帯びる”というのは控えめな表現で、何の障壁もないかの如く、八冠まで突き抜けてしまいそうな気がする。
 しかし、よくよく考えると、八冠まではあと二冠ではない。
 数的には二冠なのだが、名人位を奪取したとして、最後のタイトルの王座戦までには、叡王戦(挑戦者菅井八段:4月11日に第1局)、棋聖戦、王位戦を防衛しなければならない。
 つまり、全冠制覇には、名人戦、叡王戦、棋聖戦、王位戦、王座戦をすべて制さなければならない。藤井六冠と言えど、なかなか大変である。

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