英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2024年度王将リーグ 羽生九段-西田五段

2024-10-03 20:30:14 | 将棋
 中盤劣勢に陥り、踏ん張って盛り返し、難解な終盤戦になった。
 しかし、勝負所で1分将棋を乗り切ることができず(西田五段は10分ちょっと残していた)、敗局。
 勝負にこだわるのなら、終盤の詰む詰まないの局面になった時には35分くらい残しておくべきだと思う。でも、読み切ろうとして結果なので、仕方がない。時間を残して、《えっ、ここで投げちゃうの?》というより、遥かに良い。

 ただし、負け方には不満。

 図は、▲4二と上△2一玉と逃げた局面(150手目)。
 羽生九段は127手目から1分将棋になっており、西田五段は考慮時間20分(127手目時点)を残していた。
 局面自体の形勢はよく分からないが、局面だけだと羽生九段が勝ちやすいように思えた。ただし、秒読みなので勝つのは大変そう。(お互い秒読みなら、羽生九段持ちだが)
 西田五段も残り時間が豊富とは言えないので、ミスを犯しそう。
 つまり、勝利がどちらに行くかは、分からないと思われた……しかし!

 ここで▲3三と!
 ……羽生九段の負けが決まった。
 △6七金以下、詰まされてしまった。
 手数は30手ぐらいあるが、開き王手の筋さえ見えれば、プロなら5分あれば読み切れるだろう。
 読み切れなくても、《この瞬間、先手玉が危ない》という勘が働く。
 何はともあれ、一旦、▲4八飛と自陣に手を戻して、相手に勝負を委ねる。
《まだまだ、これから将棋の難しさを楽しみましょう》というスタイルだ。
 それが羽生のスタイルかというとそうではないような気がする。全盛時には、《え?大丈夫なの?》という自玉を放置して、敵玉に詰めろを掛けて勝つ……そういうシーンを何度も見た。
 でも、最近、それを目指して頓死……

 こういう負け方……デジャヴ(既視感)か?……いや、1度や2度ではない気が……


 王将リーグは始まったばかり(全6局)。残り全勝すれば、挑戦権の目はあるだろう。
 順位戦(B級1組)も2勝4敗と苦しい。今期は残り6局を指し分けの3勝3敗を目指そう(できれば、6戦全勝)
 棋王戦は次局を勝てば、ベスト4。次局に全力を注ごう。

 会長職は再任するのだろうか?
 できれば、将棋に専念してほしい。

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