英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

棋士編入試験第1局 高橋佑二郎四段-西山朋佳女流三冠

2024-09-10 18:07:02 | 将棋
『おはよう日本』で取り上げられていた棋士編入試験。
今日は忙しかったので、中継を観たら第1図の局面だった。

 この▲8五桂は次に▲9三桂からの詰みを狙っている。
 アベマの画面のここでの最善手は△6一金引。
 単純に詰めろを受けた手だが、その為だけの手なので、終盤の局面では“一手パス”に感じてしまい、非常に指しにくい。
 解説の戸辺七段も同じく解説者の男性棋士に「この手、指せます?」と尋ねていた。
 金を引きづらいのにはもう一つ理由がある。この局面の少し前の第0図、

 ここで高橋四段は▲6二馬と切り、西山女流は△同金直と取っている。なので、この金を元の位置に引くのは、感覚的というか動作的に抵抗がある。

 アベマ画面の第1図の次善手(第2候補)として、△9七角が示されている。王手だが只。大駒の只捨て。
 西山さんがやりそうな手だ。
  ……残り時間37分から、8分ほど考えて……△9七角!

 これに、先手は▲9八玉とかわしたが、9七の角が7五地点に利き、後手玉の詰みはなくなった。

 以下、手が進んで

となったと局面は、後手勝勢と言える。
 ただし、この後、▲9二香成に△4二角成が失着。(△7八角や△6九飛が良かった)


 この手に▲7五金なら形勢は互角になっていたようだ。
 実際は、▲8六桂だったので△9七歩成▲同玉△9六銀▲8八玉△8六馬が決まった。

 打った桂を馬で取られて、▲8六同歩と取り返せないのは辛過ぎる(取ると先手玉が詰む)

 以下、高橋四段も勝負手を放つが、西山女流は冷静に応じ、勝ち切った。

 第6図で▲6四歩は“打ち歩詰めの禁”

(私が言うのも何だが)
 西山さん、強いなあ

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