「施錠 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2015年10月号」の解答です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/10/0d720553f12aa112aaac6b7fe7bf1e79.png)
初手▲3五歩は打ち歩詰なので、その打開で▲2五龍と指したくなります(打開策として▲2五馬△同と▲1四龍も考えられますが、この筋については後述)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/ef/f81bfb580fa8497cdc78d7d87e115de4.png)
△2五同との一手で、これにより▲3五歩が可能になりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/5a/f30907359c9736586a82314c02d2574c.png)
“打ち歩詰め”の打開で、ほぼ反射的に△3五同とまで進め、≪さて?≫と一旦、読みが止まった方が多いかもしれません。
短編の“打ち歩詰打開作”は、それが打開できれば、あとはその惰性で詰むことが多いのですが、本作の場合は、若干趣きが違います。
第3図が提示されれば、▲3三銀成は一目かもしれませんが、初図からだと少々見えにくい、先程、「後述する」と述べた▲2五馬△同と▲1四龍に目移りするかもしれません。
なぜ、▲3三銀成が見えにくいのかというと、初図の段階では4手目△3五同とが“目的”だったのですが、4手目の△3五同とは詰ますための“手段”になっているのです。
ところが、“打ち歩詰打開”のため反射的に4手目まで進めてしまうと、3手目、4手目の▲3五歩△同とが“逃げ道封鎖”の手筋(手段)になっていることに気がつきにくいのです。
第2図を再掲しますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/ef/f81bfb580fa8497cdc78d7d87e115de4.png)
この図からだと、≪▲3三銀成△同歩▲4四金だと、△3五玉と逃げられてしまうので、まず▲3五歩だな≫と瞬時で看破する方は多いと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/5a/f30907359c9736586a82314c02d2574c.png)
そして、5手目▲3三銀成△同歩
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/c3/0631374534cea5965d1a163f7ea8639e.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/a4/663feaa4c09527202d69c33bba4e376f.png)
▲4四金までの詰みです。
さて、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/10/0d720553f12aa112aaac6b7fe7bf1e79.png)
初図より、▲2五馬△同と▲1四龍という打ち歩詰の打開も有力ですし、こちらの方が格好良いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/e6/75ffc70d2f4dec07ce4f3c1a8d05a47a.png)
ここで、2四に合駒を打つと、例えば△2四歩ですと、▲3五歩と打って、先程と同様に詰みます。
しかし、合駒を打たず△2四とと引かれると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/ec/f1771b58863c59d6262666756cfb7b90.png)
▲3五歩が、再び“打ち歩詰の禁”になってしまいます。
詰手順……▲2五龍△同と▲3五歩△同と▲3三銀成△同歩▲4四金まで7手詰
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初手▲3五歩は打ち歩詰なので、その打開で▲2五龍と指したくなります(打開策として▲2五馬△同と▲1四龍も考えられますが、この筋については後述)。
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△2五同との一手で、これにより▲3五歩が可能になりました。
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“打ち歩詰め”の打開で、ほぼ反射的に△3五同とまで進め、≪さて?≫と一旦、読みが止まった方が多いかもしれません。
短編の“打ち歩詰打開作”は、それが打開できれば、あとはその惰性で詰むことが多いのですが、本作の場合は、若干趣きが違います。
第3図が提示されれば、▲3三銀成は一目かもしれませんが、初図からだと少々見えにくい、先程、「後述する」と述べた▲2五馬△同と▲1四龍に目移りするかもしれません。
なぜ、▲3三銀成が見えにくいのかというと、初図の段階では4手目△3五同とが“目的”だったのですが、4手目の△3五同とは詰ますための“手段”になっているのです。
ところが、“打ち歩詰打開”のため反射的に4手目まで進めてしまうと、3手目、4手目の▲3五歩△同とが“逃げ道封鎖”の手筋(手段)になっていることに気がつきにくいのです。
第2図を再掲しますね。
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この図からだと、≪▲3三銀成△同歩▲4四金だと、△3五玉と逃げられてしまうので、まず▲3五歩だな≫と瞬時で看破する方は多いと思います。
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そして、5手目▲3三銀成△同歩
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▲4四金までの詰みです。
さて、
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初図より、▲2五馬△同と▲1四龍という打ち歩詰の打開も有力ですし、こちらの方が格好良いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/66/f3f08e8637532a7662346af302b1db23.png)
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ここで、2四に合駒を打つと、例えば△2四歩ですと、▲3五歩と打って、先程と同様に詰みます。
しかし、合駒を打たず△2四とと引かれると、
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▲3五歩が、再び“打ち歩詰の禁”になってしまいます。
詰手順……▲2五龍△同と▲3五歩△同と▲3三銀成△同歩▲4四金まで7手詰