英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

いい夢を見させてもらった

2023-11-22 20:34:30 | 将棋
 本日は王将位挑戦者決定リーグの最終局。
 7人のリーグ戦なので、空き番がひとりできてしまうのがこのリーグ戦の欠点(遠い過去に8人リーグだったような記憶も)
 その空き番が羽生九段で、4勝2敗で結果待ちの状況。4勝1敗が永瀬九段と菅井八段で、両者が共に負けないと羽生九段の挑戦権の目がない。(同成績が3人以上の場合は、前期の成績上位者優先で、羽生九段と永瀬九段のプレーオフ)

 単純に考えると両者が共に負ける確率は25%。両者の実力と調子を考えると、その確率はさらに低くなる。
 なので、全然関係ない私が言うのも何だが、《あわよくば》の心境。

 実際、永瀬、菅井両者ともに、大雑把に言うと優勢→勝勢の状況。
 ところが、終盤、両者ともに間違え、永瀬ー佐々木勇戦は勝利確率が佐々木勇八段の70%弱、菅井-近藤誠戦に至っては近藤雄七段の90%となった。
 《これは、もしかすると!》と思ったが、佐々木、近藤ともに正着を逃し、敗勢に。ただし、永瀬ー佐々木勇戦は評価値で永瀬勝勢でも、そのまま価値に結びつけるのはかなり大変そう。結局、土壇場で間違え佐々木勇八段が勝利。
 一方、菅井八段はそのまま勝ち切り、ただ一人1敗キープの5勝1敗で、王将戦の挑戦権を獲得した。
 残念ながら、羽生九段のプレーオフ進出はならなかったが、4勝2敗の2位は、明日に繋がるだろう。
 もう一局の豊島-渡辺戦は、渡辺九段の勝ち。

【最終成績】
1位 菅井八段(5位) 5勝1敗  挑戦
2位 羽生九段(1位) 4勝2敗
3位 永瀬九段(3位) 4勝2敗
4位 近藤七段(4位) 3勝3敗
5位 豊島九段(2位) 2勝4敗  陥落
6位 佐々木八段(5位)2勝4敗  陥落
7位 渡辺九段(5位) 1勝5敗  陥落 
  (括弧内の順位は前期成績によるランキング)

 ネット中継などの評価値(勝利確率)だが、順位戦と王将戦は数値が極端のように思う。
 アベマはかなり正確のように思う。NHK杯は短時間の割には優秀。(あくまで、私の感触)

 それにしても、最終盤で勝勢だった永瀬九段が正着を逃した時、
「やらかした~!」
「アマでも分かるのに」
などのコメントが殺到したが、時間切迫の中で正着を指すのは(指し続けるのは)相当困難。確か、▲2六香と守る手のみが正着で、他の手はすべて敗勢に陥る状況。攻める手でも詰み、もしくは、攻めながら自玉の詰めろを解除することも出来そう……。
 同じ勝利確率99%でも、5つの候補手が見えて3つが99%、1つが80%、1つが50%の場合と、1つだけが99%で、残りはすべて10%では、難易度に雲泥の差があるのである。

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