英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

世界陸上③ 長距離編Ⅱ

2009-09-08 23:01:54 | スポーツ
 日本選手は女子10000mに福士加代子選手、中村友梨香選手、佐伯由香里選手、女子5000mに中村友梨香選手、小林祐梨子選手、男子10000mに岩井勇輝選手、男子5000mに上野裕一郎選手が出場した。
 中村選手は、北京五輪のマラソンで13位とマラソンが目立つが、もともと、トラック種目や駅伝でも活躍していた。今回は、5000m、10000mともに自己ベストで、10000m7位入賞は見事。
 10000mの福士選手、5000mの小林選手も粘り強い走りで、入賞にあと一歩だった。

 女子10000mのもう一人の佐伯選手と男子10000mの岩井選手は2周遅れ、男子5000mの上野選手は1周遅れで、皆、完走選手の中では最下位だった。故障など選手それぞれ事情はあると思うが、これは流石にひどいと言わざるを得ない。

 佐伯選手は背が低くてスリム。しかも「非常に」という修飾語がつくほどなので、選手の中に小学生が紛れ込んでいると思った観客も多いだろう。
 2周遅れの最下位なので、最後は彼女の独走になり(本当の独走?)、あきらめずに最後まで一生懸命走る姿は、かわいらしく、観客の心をとらえた。
 競技終了後も、マスコットに抱っこされ、それがまた可愛らしいので、さらに、衆目を集めた。
 ベストを尽くしての最下位なら、責めることはできないし讃えるべきだと思う。しかし、競技最終盤や終了後、あまりに元気なので、本当にベストを尽くしたのかと疑りたくなってしまった。まあ、これは、私も経験があるが、辛さのピークを過ぎると、逆に楽になることが稀にある。たぶん、このときの彼女はそういう状態だったのだろう。
 彼女の場合、最下位になったことより気になることがある。
 周回遅れになる時、抜かれる選手は外側に寄って、トップ集団に道を空けるのがマナーだ。後ろを確認する余裕や、外に寄る余裕がない時、また、周回遅れが多くなり選手が入り乱れている時は、そのまま走る方がいい場合もある。
 このときの彼女は、最下位でしかも抜いていく集団が大集団なので、ペースの遅い、しかも、小さい彼女が、インコースを走り、次々に抜かれるのは、かなり危険な状態だった。これは、男子の岩井選手(彼は大柄だが)にも同じことが言える。

 日本選手の周回遅れが目立ったので、選考に問題があったのかというと、そうではないようだ。標準記録をクリアし、最重要視する日本選手権で上位に入るという条件を皆クリアしている(当たり前ですね)。
 今回、男子は5000m、10000mに一人しか派遣できず、二人とも最下位。男子長距離はこの先、不安だ。
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2 コメント

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Unknown (りかねん)
2009-09-12 23:32:06
長距離は調子が落ち込むとどうにもならないのはよくわかります(もちろんそうならないように調整できるのが一流選手です)。

ただ、U野選手は、ラスト1周で大失速から一転、60秒位で回っていたと思います(ちなみにその前の1周は80秒近くかかっている)。なんだかな~と思ってしまいました。不調の中でもその時点の力を出し切ったのならまだ今後につながると思いますが、あの走り方はちょっと感心しません。
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同感です ()
2009-09-13 13:49:15
 彼の走りについては、まったく同じような感想を持ちました。
 今回、いろいろとしかも丁寧にコメントを下さり、大感謝です。ありがとうございました。
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