英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

インチキな合同チーム ~世界卓球2018~

2018-05-04 17:14:42 | スポーツ
韓国選手と北朝鮮の選手たちが並んで手を挙げている映像と「合同のコリアチームとして準決勝に臨む云々」というナレーション……
一瞬、何が起きたのか、分からなかった。

(詳しい記事はここ。Sports navi

 この結果、
①準々決勝で対戦するはずの韓国と北朝鮮は、戦わずしてメダルを確保
②相当な戦力アップ
 単純に考えると、単独チームに比べて戦力は2倍。
 実際はそんな単純ではないが、例えば、Aチームレギュラーの実力が(10点満点で)9点、8点、7点で合計24点、Bチームが10点、7点、6点で合計23点だとして、合併して上位選手から選抜すると10点、9点、8点の計27点となる。24点⇒27点で戦力アップ。合計点としては3点アップに留まるが、実際は3点より大きな戦力アップになる。
 なぜなら、1チームは3人で構成、エースと準エースが2試合出場するので、単独Aチームの場合、9点×2、8点×2、7点の合計41点。合同チームの場合10点×2、9点×2、8点の46点となる。
 数値化すると余計分かりにくいかもしれないが、要するに、ほぼ互角のチームに対する勝ち数の期待値が2勝だった場合、3以上に増える。これは団体戦の勝利を意味する。
③選手起用や事前準備に差が生じる
 カットマンや速攻タイプなど卓球スタイルがあり、選手同士の相性もある。日本チームの出場選手は、ほぼ石川、伊藤、平野と想定できるので、3選手に対する戦術を練れるし、相性の良い選手を選ぶことも可能。日本チームは誰が出てくるか予想しにくく(特に北朝鮮選手の情報は少ない)、事前対策も不十分となる。
④各チームの2、3番手の選手の出場機会がなくなる
 選手の表情からは微妙さも感じられた。 


 今回の合同チームは政治的思惑が関与したと思われるが、大会中に急遽合併するなんて、ルール無視も甚だしく、都合が良すぎる
 自分○手な国民性を再確認できた出来事である。
 これを認めた国際卓球連盟も、威厳失墜である。

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4 コメント

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まったくだ! (zoran)
2018-05-05 17:08:33
こんにちは。

まったく英さんのお書きになっている通り。呆れて,言葉もありません。(でも,ここに書いてますが(苦笑))合同チームを作るなら,次の大会で最初からそのメンバーでエントリーするべき。

とにかく日本が勝ってよかった。

話がそれますが,私は伊藤美誠選手が好きではありません。以下,完全に私の勝手な意見です。
もちろん,彼女も勝とうと一生懸命プレーしているのでしょう。でも「攻め過ぎ」という表現が合っているかは疑問ですが,リオ五輪の準決勝でも最後の
福原愛とのダブルスは,彼女の「無理に攻めてミス」が原因で負けたと思っています。その結果,決勝進出を逃しました。福原は「自分の責任」と言っていましたが,伊藤のミスが敗因だったと思いました。
今の卓球では「守って,つないで」勝つことは難しいのかも知れないし,伊藤のスタイルは「攻めの卓球」なのでしょうが,調子が悪いときに「無理に攻め」ても勝てないと思います。それでも,彼女は攻めてミスして負ける。今大会も準々決勝のウクライナ戦の第1試合はギリギリ勝ちましたが,「無理攻めからミス」の負けパターンだったと思います。

でも,どんなに調子が悪くてミスが多くても,攻め続けないと世界のトップには,中国選手には勝てないのだろうなぁ。現時点では,日本選手が絶好調で中国選手が不調なときに何とか「勝てる」,のかも知れない。不調の時に守って相手に決められて負けるなら,不調でも攻めて自分でミスして負ける方が次に繋がるのか……

長くなってすみません。
イチローの件に関するコメントを待っています。
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伊藤美誠選手について ()
2018-05-07 21:51:17
zoranさん、こんばんは。返事が遅れてごめんなさい。
 まず、合同チームについて同意していただき嬉しかったです。
 例の像の設置の問題でも、約束事を反故にする国民性が見られます。
 ついでと言っては何ですが、女子バスケの五輪予選のスポーツマン精神を破棄してしまったプレーぶりをご紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=jU5aZ4MGpVY

 さて、伊藤美誠選手についてですが、攻め急ぎの傾向は確かにあると思います。それに、攻め急ぎの功罪についても同意見というか、冷静で的確な考察だと思います。
 なので、ここでは伊藤選手のプレーの特質について語らせてください。
 彼女のプレーの長所は高い攻撃力です。攻撃力と言ってもいろいろありますが、彼女の場合は打球の速さが武器です。平野選手も速いのですが、打球の速さではなく、打つタイミングによる速さです。ライジングで打ち返すので、相手選手が充分に備える間がないのです。
 伊藤選手はドライブで打っても速いのですが、何と言っても強烈なスマッシュが武器。ただ、スマッシュは球速が出ますが、コースの制御が難しいのと、球がある程度の高さがないと打てません。なので、どうしてもミスが増えます。
 もっと慎重にチャンスを窺えば、ミスが減るとは思います。しかし、それでポイント獲得率が高くなるかというと、逆に低くなるような気がします。
 彼女のプレーの長所は攻撃力にあると述べましたが、その根本は攻めっ気の強さにあると考えます。
 攻守両用タイプの選手なら強引に強打するのは得策ではありませんが、伊藤選手の場合はチャンスボールかどうか微妙な球でも躊躇なく強打した方がいいと思います。チャンスボールを見極めるという作業は迷いを生じ、チャンスボールに対しても躊躇が入ります。
 ≪チャンス気味なボールならブッ叩く≫という決意がないと決まらないとインボールにならないし、強烈な球を打てません。
 相手選手にとっては、伊藤選手の超攻撃型卓球は驚異です。強引に決められた時は勿論、ミスになっても、≪あの球を打ってくるのか?≫と用心(ビビる)するでしょう。
 強調したいのは、伊藤選手はギャンブルで強打するのではなく、それだけの俊敏性を備えているということ。それは“美誠パンチ”に現れています。
 強打に対し、バックスイングをほとんど取らず、被せるようにしてフラットで打ち返す。恐るべき反射神経で、野性的と言っていいかもしれません。

 あと、精神的に強いということも伊藤選手の強さです。単に強気ではなく、勝負や卓球にのめり込めるという性質です。
 石川選手や平野選手は勝負の流れや勝利(敗北)の重みを考えてしまいます(もちろん、それにこうする精神的な強さを持っていますが、一杯一杯感があります)。
 これに対して、伊藤選手は(悟空のように)≪すげえなあ、ワクワクすっぞ≫とか≪やられたら、やり返す≫というゲームそのものにのめり込むのです。
 のめり込み過ぎて、ムキになったり、パニックになったりすることはありますが……

 そんなわけで、伊藤選手は今のプレースタイルで良いのではないかと思います。
 ダブルスについてはよく分かりませんが、おそらく、伊藤選手が決める役になっていたのではないかと思います。

★イチロー選手の選択について
 正直、プロ野球(日米両方)についてはほとんど興味がないのでよく分かりません。特に、メジャーリーグについては殆ど知らないので、憶測するのも恐れ多いのですが……敢えて、語らせていただくと……

①マリナーズはイチローを戦力外と判断(これは報じられているので、ほぼ事実と考えていいでしょう)
②他の球団からのオファーもないであろう
③このまま、シーズン初期から半引退状態でシーズンを過ごし、シーズン終了、あるいは、夏ぐらいに実質引退状態に至るのは、イチローにとっては屈辱。
④マリナーズもそうさせたくはないし、人気のあるイチローは球団に留め置く価値はある。
⑤イチローは現役を続けたいが、解雇されてしまうと練習もままならない。
⑥「引退扱いになならない」「練習環境は得られる」という契約なら③④⑤の思惑をクリアできる

ということを、おぼろげに考えました。
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参考になりました。 (zoran)
2018-05-12 18:54:31
こんばんは。
前の書き込みから間が開いてしまいましたが,伊藤選手に関する英さんの説明は,とても参考になりました。ありがとうございました。

伊藤選手に関して,大会後のインタビューなどのTV映像で,試合時とは異なる前髪を下ろした髪型を初めて見て,全く印象が異なり「かわいい」と思ってしまいました。ちょっと好きになりました。(苦笑)
「彼女が嫌い」などと失礼なことを書きましたが,プレースタイルは置いておいて,世界(特に中国)と戦うときは日本を代表する選手として「がんばれ!」と応援しています。

別件で。羽生さん,名人戦2勝1敗でリード。第4戦も勝って,名人奪還に王手を。がんばれ。
そういえば,前夜祭に行ったのですね。うらやましい。
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語り過ぎました ()
2018-05-12 21:28:26
zoranさん、こんばんは。

 伊藤選手については、語り過ぎました。「釈迦に説法」になってしまったかもしれません。
 伊藤選手の可愛らしさと言えば、まだ、あどけなさが残っていた頃(今でもあどけなさを感じますが)、“みうみまコンビ”が優勝して、優勝と賞金の額に、喜びと驚きを見せた画像が思い出されます。
 現在でも、プレイの合間におどけた仕草を見せます。

 ご存知かもしれませんが、私も嫌いな選手がいます。今回の代表になっている男女各1人、ポイントを上げる度に、奇声や雄たけびを上げる選手です。
 気合が入って、つい声が出てしまうのなら分かりますが、その選手たちは、1プレイに対し何度も雄叫びを発します。意識的に声を上げることで、自らの気持ちを高める効果を狙っています。
 この行為は、相手選手にもプレッシャーや苛立ちを与えることになります。(この効果に関しては、意識的ではないかもしれませんが)

 前夜祭はともかく、名人戦については記事を書きたいのですが……
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