「パッション&プライド」
………富士通・テーブスHCがモットーとして挙げた言葉だが、この差が大きく出たゲームだった
立ち上がり、両チームは厳しいディフェンスでオフェンスにプレッシャーを掛ける。その中で富士通は町田のドライブ&ストップジャンプシュート、篠崎のロングシュート(2P)を決め、5-2と順調な滑り出し(JXは間宮のジャンプシュート)。
2分30秒、ゲームの流れに影響するプレーが出た。ペイント付近でボールを持った渡嘉敷に対し、富士通ディフェンスが素早く寄り付く。これに対し、渡嘉敷は逆サイドのフリーの岡本にパス。厳しいチェックで苦しい体勢だったが、渡嘉敷ならではの強引なパス。また、フリーの岡本を見逃さない渡嘉敷のセンスの良さも光ったパスだった。
そんな渡嘉敷のパスだったので、セミファイナル第2戦、3Pシュートが11-1、さらに、この試合も開始直後に外していた岡本だったが、踏ん切りよく3Pシュートを打つことができた。JX5-4富士通。
岡本の3Pシュートが入るとなると、ディフェンスを渡嘉敷や間宮に集中することができなくなる。この時のディフェンスは、渡嘉敷にダブルチームに行ったが、その前から岡本をオープンにしていた。これは意図的だったのだろうか?
とはいえ、このプレーだけでディフェンスが崩れたわけではなく、インサイドに入れさせずに間宮にサイドからジャンプシュートをさせる。JXにオフェンスリバウンドを捕られたものの、宮澤によくチェックしてシュートを外させた。
しかし、次のJXのオフェンスの時、トップの位置の岡本に比較的楽に3Pシュートを打たせ、決められてしまう。JX8-5富士通(3分46秒)。
さらに、次のJXのオフェンスで、吉田→渡嘉敷のホットラインが機能し、JX10-5富士通(4分20秒)。
ここにきて、富士通の選手たちに焦りや不安が漂い始めた。
5-10というスコアは、ダブルスコアだが気にする点差ではない。しかし、
・≪幸先良い立ち上がりをした≫という感触と相反するスコア
・決められると苦しくなる岡本に早くも2本の3Pシュートを決められてしまったこと
・篠原は間宮との1対1を破れずターンオーバー、町田は3Pシュートがエアボールになったこと、長岡はドライブの際にドリブルミス、篠崎はフリースローを1本外したこと、長岡は宮澤にブロックショットをされたこと。
自分のミスと劣勢のスコアが共鳴し、心に影(不安や焦り)を差し、プレーに迷いを生じさせたのだ。それが端的に表れたのが、次のプレー。
JX・宮澤のファールで、エンドラインから富士通・町田がスローイン。町田→篠崎→町田→長岡→山本→篠崎→篠原→山本と回し、山本が3Pシュート。
素早いパス回しのチームオフェンスとも見ることもできるが、それぞれがシュートチャンスを先送りしたようにも見えた。結局、ややフリーという状況での山本の3Pが外れ、リバウンドの競り合い後、ボールを奪った吉田がドリブルで突進し、シュート。ディフェンスのファールをもらい2スロー。JX12-5富士通、4分57秒。
この後も、どこか消極的で躊躇し、プレーに自分が決めるという意思が感じられなかった。
………富士通のバスケットはガタガタになり、崩壊していった。
第1Q、23-11。前半終了時、51-18。第3Q、65-29。結局、77-51で試合終了。(JXが主力を休ませなかったら、どんなスコアになっただろうか)
このゲーム、≪そんなシュートまで、決まってしまうのか?≫と思わせるほど、JXの選手の出来が良かったこともあるが、それよりも「パッション&プライド」の差が出てしまったように感じる。
≪シュートを決めてやる≫≪ボールを奪ってやる≫そんな強い意志がJX選手にはみなぎり、富士通の選手はその意思が希薄だった。(ゲーム終盤は富士通もかなりパッションを取り戻していたように感じた)
個々のプレーでは、
・間宮の1対1のディフェンスが凄かった。シュートブロック4本の他、相手の動きを完全に封じ込めてしまったシーンが何度も見られた。攻めるのが嫌になるようなディフェンスだった(14得点、13リバウンド、4ブロックショット)
・宮澤の攻守の動きも良かった(17点、9リバウンド、3ブロックショット、2スティール)
・渡嘉敷はいつも通り(12得点、7リバウンド、1ブロックショットと渡嘉敷にしては少ないのは、プレイタイムが26分と短かったのと、渡嘉敷が頑張る必要がなかったため)
・吉田は8アシストとまずまずだったが、第2Q以降、プレーが雑になった。プレイタイムが20分と消耗しなかったのは第2戦以降、大きい。
・岡本もシュートタッチが戻ってきたのも、今後に大きい。
・控えでは、大沼が良かった。中村優花も出場すれば活躍できるのではないだろうか?
・吉田のバックアップとして、宮崎が起用されたが、少し≪自分が、自分が≫という意識が強すぎた。新原も相変わらずオフェンスが組み立てられないし、ディフェンスも弱い。
・高橋も良くなかった。
富士通は完全に自分たちのバスケットを見失ってしまった。
そう言えば、「出だしはまずまず、第1Q途中からガタガタ」という展開は、セミファイナルのトヨタも同様だった。試合終盤での強さも際立つが、これもJXの強さなのであろう。
トヨタが第2戦で立て直してきたように、富士通も必ず立て直してくるだろう。ただ、敗れるにしても、もう少し吉田を消耗させたかった。
あと、気になったのは、実況の森中アナウンサーが選手の名前を少なくとも5、6度間違えていたこと。他にも、勘違いによるおかしな実況も何度かあった。しっかり実況して欲しい。
………富士通・テーブスHCがモットーとして挙げた言葉だが、この差が大きく出たゲームだった
立ち上がり、両チームは厳しいディフェンスでオフェンスにプレッシャーを掛ける。その中で富士通は町田のドライブ&ストップジャンプシュート、篠崎のロングシュート(2P)を決め、5-2と順調な滑り出し(JXは間宮のジャンプシュート)。
2分30秒、ゲームの流れに影響するプレーが出た。ペイント付近でボールを持った渡嘉敷に対し、富士通ディフェンスが素早く寄り付く。これに対し、渡嘉敷は逆サイドのフリーの岡本にパス。厳しいチェックで苦しい体勢だったが、渡嘉敷ならではの強引なパス。また、フリーの岡本を見逃さない渡嘉敷のセンスの良さも光ったパスだった。
そんな渡嘉敷のパスだったので、セミファイナル第2戦、3Pシュートが11-1、さらに、この試合も開始直後に外していた岡本だったが、踏ん切りよく3Pシュートを打つことができた。JX5-4富士通。
岡本の3Pシュートが入るとなると、ディフェンスを渡嘉敷や間宮に集中することができなくなる。この時のディフェンスは、渡嘉敷にダブルチームに行ったが、その前から岡本をオープンにしていた。これは意図的だったのだろうか?
とはいえ、このプレーだけでディフェンスが崩れたわけではなく、インサイドに入れさせずに間宮にサイドからジャンプシュートをさせる。JXにオフェンスリバウンドを捕られたものの、宮澤によくチェックしてシュートを外させた。
しかし、次のJXのオフェンスの時、トップの位置の岡本に比較的楽に3Pシュートを打たせ、決められてしまう。JX8-5富士通(3分46秒)。
さらに、次のJXのオフェンスで、吉田→渡嘉敷のホットラインが機能し、JX10-5富士通(4分20秒)。
ここにきて、富士通の選手たちに焦りや不安が漂い始めた。
5-10というスコアは、ダブルスコアだが気にする点差ではない。しかし、
・≪幸先良い立ち上がりをした≫という感触と相反するスコア
・決められると苦しくなる岡本に早くも2本の3Pシュートを決められてしまったこと
・篠原は間宮との1対1を破れずターンオーバー、町田は3Pシュートがエアボールになったこと、長岡はドライブの際にドリブルミス、篠崎はフリースローを1本外したこと、長岡は宮澤にブロックショットをされたこと。
自分のミスと劣勢のスコアが共鳴し、心に影(不安や焦り)を差し、プレーに迷いを生じさせたのだ。それが端的に表れたのが、次のプレー。
JX・宮澤のファールで、エンドラインから富士通・町田がスローイン。町田→篠崎→町田→長岡→山本→篠崎→篠原→山本と回し、山本が3Pシュート。
素早いパス回しのチームオフェンスとも見ることもできるが、それぞれがシュートチャンスを先送りしたようにも見えた。結局、ややフリーという状況での山本の3Pが外れ、リバウンドの競り合い後、ボールを奪った吉田がドリブルで突進し、シュート。ディフェンスのファールをもらい2スロー。JX12-5富士通、4分57秒。
この後も、どこか消極的で躊躇し、プレーに自分が決めるという意思が感じられなかった。
………富士通のバスケットはガタガタになり、崩壊していった。
第1Q、23-11。前半終了時、51-18。第3Q、65-29。結局、77-51で試合終了。(JXが主力を休ませなかったら、どんなスコアになっただろうか)
このゲーム、≪そんなシュートまで、決まってしまうのか?≫と思わせるほど、JXの選手の出来が良かったこともあるが、それよりも「パッション&プライド」の差が出てしまったように感じる。
≪シュートを決めてやる≫≪ボールを奪ってやる≫そんな強い意志がJX選手にはみなぎり、富士通の選手はその意思が希薄だった。(ゲーム終盤は富士通もかなりパッションを取り戻していたように感じた)
個々のプレーでは、
・間宮の1対1のディフェンスが凄かった。シュートブロック4本の他、相手の動きを完全に封じ込めてしまったシーンが何度も見られた。攻めるのが嫌になるようなディフェンスだった(14得点、13リバウンド、4ブロックショット)
・宮澤の攻守の動きも良かった(17点、9リバウンド、3ブロックショット、2スティール)
・渡嘉敷はいつも通り(12得点、7リバウンド、1ブロックショットと渡嘉敷にしては少ないのは、プレイタイムが26分と短かったのと、渡嘉敷が頑張る必要がなかったため)
・吉田は8アシストとまずまずだったが、第2Q以降、プレーが雑になった。プレイタイムが20分と消耗しなかったのは第2戦以降、大きい。
・岡本もシュートタッチが戻ってきたのも、今後に大きい。
・控えでは、大沼が良かった。中村優花も出場すれば活躍できるのではないだろうか?
・吉田のバックアップとして、宮崎が起用されたが、少し≪自分が、自分が≫という意識が強すぎた。新原も相変わらずオフェンスが組み立てられないし、ディフェンスも弱い。
・高橋も良くなかった。
富士通は完全に自分たちのバスケットを見失ってしまった。
そう言えば、「出だしはまずまず、第1Q途中からガタガタ」という展開は、セミファイナルのトヨタも同様だった。試合終盤での強さも際立つが、これもJXの強さなのであろう。
トヨタが第2戦で立て直してきたように、富士通も必ず立て直してくるだろう。ただ、敗れるにしても、もう少し吉田を消耗させたかった。
あと、気になったのは、実況の森中アナウンサーが選手の名前を少なくとも5、6度間違えていたこと。他にも、勘違いによるおかしな実況も何度かあった。しっかり実況して欲しい。
既にお気づきだと思いますが、コメントレスのタイトルが間違えていました。
「侵害」→「心外」でした。
>そういうことを全部わかった上で、というか、そういうことが全部わかっているからこそ、英さんっていいなあと思った、というのが本当のところです。
そうですね。今までのおつきあいの中で、私の性格や思考法は見抜かれてしまっているような気がします。
で、感じるのですが、私とエスカルゴさんは思考方法や考え方、感じ方が似ている気がします。(心外だと思われそうですが)
もちろん、重きを置く要素が若干違うので、時には結論や主張に違いが生じます(違う人間ですから当然です)。
ただ、だからこそ面白くて、共感する部分も多いので違いの理由も分かって、更に面白い。
明日から名人戦が始まるので、Wリーグに着手できないかもしれません。お言葉に甘えて、遅くなってしまいそうです。
実は、今日ようやく、Vリーグのファイナルを観ました。これは、熱戦で「名勝負」でした。これも、書きたいなあ……
どんどん、題材が溜まっていく……
では、また。
たぶんですが、英さんが思っているほど、私は英さんに騙されてはいないと思います。そして、そういうことを全部わかった上で、というか、そういうことが全部わかっているからこそ、英さんっていいなあと思った、というのが本当のところです。私も「人には良く思われたい」と思っていますから。
わかりにくい言い方をしましたが、言わぬが花という言葉もありますので、これ以上は説明しないことにします。
英さんは、今の英さんのままで十分に素敵です。(本来は女性が言うセリフですよね。スミマセン(汗)
私も昨年末以来ずっと忙しいですし、バスケットの記事を書くことがいかに時間と労力がかかるか知っていますので、まずは名人戦を堪能されてください。バスケットは気が向いたらで。それではまた。
今回、主観が入り過ぎた主張をしてうえ(ある程度主観を入れないと、ブログの意味がないとは思っています)、読解力、表現力不足で迷走してしまいました。
にも拘らず、「何ていい人なんでしょう」とか「人間的な魅力がほとばしり出ています」なんて言ってくださり、ありがとうございます。かなりいい気分になり、何度も読み返してしまいましたよ。
実際の私がいい人なのかは保証はしませんが、 「そういうふうに思われたい」と、猫をかぶっているので、エスカルゴさんはまんまと騙されています。私は偽善者?ですが、まあ、「“偽物の善人”でも、その振りをしているうちに本物の善人に近づけるかもしれない」ぐらいは思っています。
>英さんのブログでの頑張りは、吉田並みです
ありがとうございます。「仕事にもこれだけ頑張れば」とよく思いますが……
>共石時代に体育館に練習を見に行った話とか、NBAファイナルをニューヨークに見に行った話とか、バスケの話だけでも話は尽きないと思います。
それは凄いです。う~ん、ますます、お会いしたくなりました。
ファイナルの記事ですが、明日から水泳の日本選手権が始まってしまいます。そして、明後日から名人戦がいよいよ始まります。
第1局に羽生名人が勝利したら、元気が出て筆が進むと思いますので、羽生名人を応援してください。
>正直、ここ最近のWリーグの記事で、吉田並みに消耗しているのですよ。
よーーーーくわかります。セミファイナルのJX第2戦などは、絶対にパスすると思ってましたから。尋常じゃないです。私など、自分で記事を書くどころか、英さんへのコメントも簡略化してましたからね。英さんのブログでの頑張りは、吉田並みです。
>以前から思っていたのですが、今回の件でますます、エスカルゴさんと直接お会いして、スポーツについて語り明かしたいと思いました。
そうですね。機会があれば是非! 29歳にしてバスケに出会ってはまりまくった話とか、共石時代に体育館に練習を見に行った話とか、NBAファイナルをニューヨークに見に行った話とか、バスケの話だけでも話は尽きないと思います。
では、無理をされないよう、お体に気を付けて、コンディションが良ければ、ゆっくりとファイナルの記事を書いてください。パスされても全然構いませんよ。
>私は佐藤HCのことを良いコーチだとは一度も言っていません。
そうなんです。私もそのことは理解していたのですが、佐藤HCに対する批判の気持ちが強くて、そのことをきちんと表現することを怠ってしまいました。
ただ、言い訳させていただくと、
>私も佐藤HCのゲームの采配などは評価しませんが、結果としてJXの「勝利へのプライド」を形成するのには、貢献したと思います。
「JXの“勝利へのプライド”を形成するのに貢献した」という言葉に、過剰に反応してしまいました。直前に「采配などは評価しません」ときっぱり書いてらっしゃるのに……
>>実際、渡嘉敷、間宮、宮澤がいれば何とかなりそうです
>そうでしょうか? リーグ戦でもコロコロ負けていましたし、今年の皇后杯の準決勝、決勝でもそう思われますか? 吉田抜きで勝てたとはとても思えないですし、さすがに佐藤HCもそう思っていたとは思えないのですが。
この件については、2点。
確かに、「佐藤HCは吉田抜きでは勝てないと思っている」と考えた方が合理的です。
吉田がいなくても何とかなると考えていたら、あんなに吉田を酷使しませんよね。でも、「吉田が潰れたら、その時考えよう」とぐらいは思っているような気がします。そうでないとあんなに酷使できません。
で、「吉田抜きで勝てるのか?」ですが……
まず、レギュラーシーズンで吉田抜きで破れていたことを失念していました。これも言い訳になりますが、去年のプレーオフは吉田抜きで勝ち抜いたことが、まず頭に浮かんだもので、「何とかなる」と考えたのです。
まあ、去年のその事実も大きな根拠になる気もしますが、他のチームが進歩したと考えられます(レギュラーシーズン)。
で、「現在、吉田抜きで勝てるのか」ですが、その前に、私が一番言いたかったことを。
吉田のプレー時間を押さえて、消耗を少なくすれば、吉田のコート上でのパフォーマンスはさらにアップし、吉田出場時に得点差を稼ぐことができるのではないかということです。
そして、厳しい状況下で宮崎が苦労や経験を重ねて成長する。そうすれば、近い将来に、「吉田抜きでも何とかなる」というチームに成りえるということです。
で、問題の「現状で、吉田抜きで勝てるのか?」ですが、確かに、JXオフェンスでの、渡嘉敷へパスは、吉田だからこそ通せるというプレーが多々あります。
ただ、渡嘉敷、間宮、宮澤トリオは、Wリーグのどのチームと比較しても劣らず、最強だと思います。
確かに、吉田のアシストは凄いですが、渡嘉敷だから、間宮だから、吉田のパスを活かして得点できたということも多いのです。
とは言っても、吉田以外のガードが、今の吉田のアシストパスの6割も成功できないと思います。
しかし、並の(と言っても、「一流並」、決して新原レベルではありません)ポイントガードを組み込んだオフェンスシステムを、熟練していけば、あの強力トリオならそれ相応の攻撃力を持つことができるように思います。
まあ、吉田の能力はアシスト力だけではなく、守備力(マーク力)、スティール力、リバウンド力、そして、オフェンス力も超一流なので、「吉田抜きで何とかなる」と考えるのは甘いのかもしれません。
でも、間宮、宮澤の守備力もかなりのものですし、ふたりのシュート力、間宮の冷静さ、宮澤の機動力などを考慮すると、ある程度一流のポイントガードがいれば、何とかなるんじゃないかと考えてしまうのです。
あと、故障で選手生命が断たれるという件での「運命」論ですが、今回のコメントで、エスカルゴさんの主旨がよく分かりました。
以前から思っていたのですが、今回の件でますます、エスカルゴさんと直接お会いして、スポーツについて語り明かしたいと思いました。
それと、このファイナル、昨年とは時期が早いですよね。
仕事が非常に忙しい時期と重なり、視聴と記事を書くのが辛いです。それと「活躍度棋士ランキング」も手つかずの状態です。
そのせいで、佐藤HCの吉田酷使に過剰に反応してしまいました。そして、もともと不足がちの「読解力」「表現力」「語彙力」の不足が顕著になってしまいました。
第2戦、第3戦の記事は遅くなりそうです。しかも、質量ともにレベルダウンしそうです。正直、ここ最近のWリーグの記事で、吉田並みに消耗しているのですよ。エスカルゴさん以外、誰も褒めてくれないし(笑)
まあ、こんな私ですが、今後ともよろしくお願いします。
>王者のプライドは確かにあります。第1戦もそうでしたが、第2戦のJXの戦い方はまさにそれでした。
私は、第1戦ではJXの「意地とプライド」を強く感じましたが、第2戦ではそれよりも「ファイナルでの経験の差」が勝敗を分けたと感じました。特に前半のシュート率の差と、後半のJXの老練な試合運びが象徴していたと思います。
>実際、渡嘉敷、間宮、宮澤がいれば何とかなりそうです
そうでしょうか? リーグ戦でもコロコロ負けていましたし、今年の皇后杯の準決勝、決勝でもそう思われますか? 吉田抜きで勝てたとはとても思えないですし、さすがに佐藤HCもそう思っていたとは思えないのですが。
何度も繰り返すようですが、私も佐藤HCの采配や指示が名将にふさわしいものだとは思っていません。もっと上手なコーチはいると思っています。しかし、勝つためには吉田を長時間使うしかない、という考え方というか、起用法に対しては、今のJXの戦力を見れば、やはり他に方法がない、と思わざるを得ないところがある、ということです。
私と英さんの違いは、その起用法を英さんは批判し、私は仕方がないと思っているところと、英さんは、吉田を温存してもJXは勝てると思っていらっしゃるようですが、私は勝てないと思っているところあたりでしょうか。
最後に、私ももちろん
>私は「選手のパフォーマンスを引き出す」「チーム力を高め、それを維持していく」ことが良いコーチだと考えています。
>ただ、故障がコーチによるハードな練習、無理な起用法によって引き起こされることはあってはいけないと思います。
と思っていますよ。そこは基本ですから、誤解なきようにお願いします。それに、私は佐藤HCのことを良いコーチだとは一度も言っていません。
私の経験談も交えたのですが、言葉足らずでもあり、上手く伝わらなかったのかもしれません。私の若い頃のスポーツの夢は叶えられませんでしたが、その代わりに叶えることができたことには、私はとても満足しています。逆にスポーツを(野球でしたが)あのままやっていたら、今の私はなかったと思うと、ぞっとする思いすらします。そういうことも、運命を肯定するようになった理由でもあります。当時の指導者に対しても恨むような気持ちはかけらもなく、尊敬していて、もう年賀状は40年ぐらい交換し続けています。要は、いろいろと複雑なこともある、と言いたかったのかもしれません。
長文になり、失礼しました。
>私は、勝つこと、勝ち続けることによってしか維持できないプライドというものがある
>負けた悔しさを晴らすのはリベンジで、プライドではありません。この試合の富士通とJXの圧倒的な差は、私はこれまでに積み上げられてきた「意地とプライド」の差だと感じたのです
王者のプライドは確かにあります。第1戦もそうでしたが、第2戦のJXの戦い方はまさにそれでした。
先の私のコメントでは「優勝の喜びと敗れた時の悔しさから来る勝利への執着心」という言い方をしました。それに加えて、「勝つのは自分たち」という自信(プライド)によって、プレーが支えられていて、それが大きな要素となっているようです。
>吉田などを酷使しなければ、高い確率で負けていた試合がある
ええ、これも吉田、渡嘉敷、間宮が頑張ったからこそ勝てたという試合も多かったと思います。
しかし、佐藤HCの場合、無駄な酷使が多く評価はできません。吉田は超人なので当てはまらないかもしれませんが、最低限でもベンチに下げ消耗度を押さえたり、休息させた方が、より能力が発揮できると思います。また、短時間でもバックアップのポイントガードを起用した方が、今後において戦略の幅ができます。
また、疲労困憊状態でプレーをさせれば、けがをする確率も高くなります。
けが云々はさておき、佐藤HCの起用法は却って負ける可能性を高くしている場合が多いのです。もっと言えば、佐藤HCでなければ、楽に勝てた試合が多いと考えます。
もちろん、吉田を使い続ける方が勝つ確率が高いと考えての起用法だと思いますが、それはコーチとして楽しているだけだと思います。もっと、勘ぐれば、吉田を使えるだけ使って、潰れたらその時、他の選手を使えば何とかなると考えていると。(実際、渡嘉敷、間宮、宮澤がいれば何とかなりそうです)
>「つぶれる選手はつぶれる。つぶれない選手はつぶれない。つぶれた選手は他の道で生きていく」残酷なようですが、そんな価値観を私は持っています
そうですか。そういう考え方もあると思います。私は「選手のパフォーマンスを引き出す」「チーム力を高め、それを維持していく」ことが良いコーチだと考えています。
確かに、けがをせず栄光をつかんだ選手は偉大ですし、けがを克服して栄光をつかんだ選手も偉大だと思います。
才能がありながら、また、最大限の努力を重ねても、故障によって消えていった選手は数多くいて、それも運(運命)と考えられます。
ただ、故障がコーチによるハードな練習、無理な起用法によって引き起こされることはあってはいけないと思います。
ただ、もう一言言わせていただくと、私も佐藤HCのゲームの采配などは評価しませんが、結果としてJXの「勝利へのプライド」を形成するのには、貢献したと思います。
それは、吉田などを酷使しなければ、高い確率で負けていた試合があると思うからです。
準優勝や準決勝敗退などで、現在のようなJXのプライドや精神的強さは形成できていたでしょうか。
私は、勝つこと、勝ち続けることによってしか維持できないプライドというものがあると思っています。そういう価値観を選手と指導者が共有できていれば、それもありではないかと思います。
負けた悔しさを晴らすのはリベンジで、プライドではありません。この試合の富士通とJXの圧倒的な差は、私はこれまでに積み上げられてきた「意地とプライド」の差だと感じたのです。
また、話は変わりますが、「体が壊れてもいいから、負けたくない。勝ちたい」と選手が思う試合はある、と私は思っていますし、実を言うと、私もそういうことをしたスポーツ選手です。
その後、ケガの悪化により、言葉では簡単に表せない苦しい年月を過ごし、ケガをしていても無理をさせる指導者には、自分の経験から批判的でした。
しかし、それから35年以上の月日が経ち、そういうことよりも、大きな運命というものを感じることが多くなりました。「つぶれる選手はつぶれる。つぶれない選手はつぶれない。つぶれた選手は他の道で生きていく」残酷なようですが、そんな価値観を私は持っています。
しかしおそらく、英さんの方が正論だという気もします。ただ、私はとんでもないケガをしていても試合に出てしまって、それからも輝き続ける選手(たとえば沢穂希)の例を見ると、そういうこともあるんだ、と思ってしまうのです。
この試合は一方的になり、ポイントが少なかったので、その意味では、まとめやすかったです。
テーマとして「パッション&プライド」を上げました。最初、「パッション」の意味を日本語に変えようとしたのですが、うまい言葉が見つかりませんでした。
本来、恋愛的な感情、熱中、激情・激怒など広い意味があるようです。
テーブスHCは「パッション&プライド」とまとめて言っていたのと、JXの選手の精神力とを合わせて考えると、「勝利への執着心」と言えるような気がします。
>なぜ佐藤HCはあそこまで選手を酷使してでも目先の1勝にこだわるのか。なぜ吉田はケガやコンディション不良を押してまで、勝利を優先させるのか。すべてはこのためだったのだ、ということが納得できる、この日の試合でした
この部分は、申し訳ないですが、「佐藤HCを買い被っている」と言わせてください。
確かに、選手自体は上記の「勝利への執着心」がプレーを一段引き上げているように思えます。優勝の喜びを知っているからこそ、厳しい状況でも頑張れる。優勝を知っているのと知らないのとでは大きな違いが生じます。
そして、吉田、間宮、渡嘉敷らの主力は、優勝の喜びとそれを逃した時の悔しさを経験しており、その落差がとてつもなく大きいことを知っています。その悔しさを味わいたくないことが、勝利への執着心になっていると。
それに対し、佐藤HCは、単に、目先のことしか見えない人物だと私は評価しています。目先しか見えないので、選手を酷使するのです。
森中アナウンサーは有名なアナウンサーですが、普段から選手の名前を間違えていると認識しています。あと、自分の思い込みに基づく実況が多いです。
有能な方だとは思いますが、一歩引いて冷静な目で戦況を見極め伝える意識が低いように感じます。
敦賀気比の優勝はうれしいのですが、平沼投手とセンターの山本選手以外、ベンチメンバーを含めてすべて県外出身であるのが、もろ手を上げて喜べない位です。
昨年のチームはレギュラー3,4人、その他ベンチ入りも4~5人、県内出身者がいたと思うのですが。
その昨夏の方が、チーム力は上でしたが、準決勝で大阪桐蔭に9-15で敗れてしまいました。
初回5点を取ったのをひっくり返された焦りと、それまで大量得点していたので、大振りになっていたこと、平沼がばてていたことなどが敗因でした。
今年は、昨年の経験を活かす戦いができていたのが一番の勝因だと思います。
今日の第2戦、富士通は立て直してくると思います。熱戦を期待します。
今回はかなりコンパクトにまとめながらも、記事の中身が濃いですね。とらえるべきポイントを的確にとらえた秀逸な記事だと思いました。
残念ながらこの試合は、1Qで試合の流れが決まってしまい、2Qで勝敗が完全に決まってしまった試合でした。私は富士通のあまりの不甲斐なさとJXのあきれるばかりの強さに、2Qで見る気を失ってしまい、あとは最後の4Qの数分を見ただけで、全部録画はしましたが、見直す気にもなれずにいます。
今回、私の感想は、今まで以上に英さんとぴったり同じでした。
一番感じたのが、表題にもなっていますが、JXの勝利への「強烈な意地とプライド」です。なぜ佐藤HCはあそこまで選手を酷使してでも目先の1勝にこだわるのか。なぜ吉田はケガやコンディション不良を押してまで、勝利を優先させるのか。すべてはこのためだったのだ、ということが納得できる、この日の試合でした。何年もの間、チームの中で積み上げ、選手は変わっても生き続けてきた勝利を求める「パッションとプライド」が、この試合で爆発したのだと思います。
富士通は、チャレンジャーとして、チャンピオン以上の気迫と対策で臨まなければいけなかったと思いますが、残念なことにそれが感じられませんでした。(吉田を欠いた)リーグ戦で2勝していたこともあり、JXの本当の強さを過小評価していたように思います。これで富士通選手の顔色も変わるでしょうし、テーブスHCの手腕の見せ所でもあります。が、選手が揃ったJXに勝つのはかなりたいへんかもしれません。1勝できれば、というところかも。
あと、同意しているところは省略して、私が拍手喝采したのは、アナウンサーをこきおろした最後の文です。酷かったですねえ~。「選手にも視聴者にも失礼」というレベルでしたね。あんな酷いNHKアナウンサーは初めて見ましたね。解説の萩原さんも永田さんもそれには触れず、平然と流していらしたのが逆に頼もしく、救われた気持ちになりました。
あ、最後に申し遅れましたが、福井県代表の敦賀気比高校の選抜優勝、おめでとうございました! 福井県はかなり盛り上がったのでは、と思います。では、第2戦に期待して、失礼します。