内村航平、盤石の優勝であった。
床運動 15.600 種目別2位 (1位・白井健三 16.150)
あん馬 15.200 種目別4位 (1位・亀山耕平 15.550)
つり輪 15.150 種目別4位 (1位・山室光史 15.500)
跳馬 15.550 種目別2位 (1位・小倉佳祐 15.800)
平行棒 15.300 種目別6位 (1位・神本雄也 15.900)
鉄棒 16.100 種目別1位 (2位・田中佑典 15.800)
合計 92.900 持ち点91.350 総合計 184.250
(持ち点は全日本体操選手権(4月下旬開催)の2日間の得点の半分)
種目別で見ると大したことがない良いように思えるが(以前はどの種目も1位か2位であったように思う)、床の白井、あん馬の亀山、跳馬の小倉、は各種目のスペシャリストと言ってよい。
特に、床の白井と跳馬の小倉は、種目別の世界一を争うレベル。今回、小倉が成功した跳躍技は、きちんと成功したのは小倉が最初ではないかと言われている。(国際大会で成功させると、選手名が技の名前になるらしい)
また、あん馬の亀山にしても、世界チャンピオン経験者であるし、山室、田中はオールラウンダーではあるが、それぞれ、つり輪、平行棒を大得意にしている。
つまり、日本男子のレベルが高くなっている中、そんなスペシャリスト相手に、内村は全種目でひけを取らない高レベルを体操を展開しているのである。
内村の平行棒は種目別順位は6位と低いが、一つ一つの技の完成度や捌き具合はピカ一で、技の切れや美しさは、見ていて惚れ惚れする。内村の演技を見た後だと、他の選手のE得点(技の完成度)は甘すぎるのではないかと思ってしまうほどである。
跳馬は、今回、実戦で初めて大技のリー・シャオペンをほぼ完ぺきに決め、跳馬も得意な白井(3位・15.400)をも上回った。
鉄棒は、カッシーナ、コールマンなどの離れ技が体線の乱れもなく、また、その円運動の渋滞もなく、その美しさは他選手を寄せ付けない。着地も最近にはないピタリ度であった。 唯一、技の切れや美しさで対抗できるとしたら、田中佑典の平行棒と鉄棒であろう。
★個人総合成績(床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒、合計点、持ち点、総合計点の順)
1 内村 航平 15.600 15.200 15.150 15.550 15.300 16.100 92.900 91.350 184.250
2 田中 佑典 15.050 14.750 15.100 14.800 15.550 15.800 91.050 90.275 181.325
3 加藤 凌平 15.400 14.500 14.550 15.350 15.300 14.750 89.850 90.000 179.850
4 早坂 尚人 15.550 14.550 14.200 14.850 15.150 13.900 88.200 89.000 177.200
5 野々村笙吾 14.600 14.350 15.300 14.600 14.800 14.750 88.400 88.675 177.075
6 田中 和仁 15.100 14.100 14.700 13.950 15.600 15.100 88.550 88.450 177.000
7 長谷川智将 14.700 15.250 14.350 14.150 14.900 15.100 88.450 88.250 176.700
8 萱 和磨 14.550 15.250 14.250 14.500 14.900 14.700 88.150 88.500 176.650
9 山室 光史 14.300 13.100 15.500 14.650 15.200 14.650 87.400 88.500 175.900
10神本 雄也 14.150 14.100 15.000 14.650 15.900 13.850 87.650 88.175 175.825
2位、3位の田中選手、加藤選手も個人総合でメダルが狙える実力者で、4位以下の選手と力の差を感じる。(特に田中選手は、4月下旬の全日本選手権より得点を伸ばしてきている)
内村選手は、その彼らの追随をも許さぬ内容・得点であった。
その全日本であるが、1日休みを入れるとは言え、3日間で6種目を2度行うのは、如何なものであろうか?
優勝インタビューで、内村選手も「疲れが半端じゃない」と漏らし、“難易度を落として6種目をこなすのがやっとだった”という旨の感想を述べていた。
「予選で選手数を絞る必要がある」、「過酷な状況でも、力を発揮する」、「演技数が多ければ、より実力通りの結果が出る」などの考えもあるとは思うが、過酷過ぎるし、怪我や故障の可能性も高くなるので、全日本のこの競技日程は再考の必要があると思う。
床運動 15.600 種目別2位 (1位・白井健三 16.150)
あん馬 15.200 種目別4位 (1位・亀山耕平 15.550)
つり輪 15.150 種目別4位 (1位・山室光史 15.500)
跳馬 15.550 種目別2位 (1位・小倉佳祐 15.800)
平行棒 15.300 種目別6位 (1位・神本雄也 15.900)
鉄棒 16.100 種目別1位 (2位・田中佑典 15.800)
合計 92.900 持ち点91.350 総合計 184.250
(持ち点は全日本体操選手権(4月下旬開催)の2日間の得点の半分)
種目別で見ると大したことがない良いように思えるが(以前はどの種目も1位か2位であったように思う)、床の白井、あん馬の亀山、跳馬の小倉、は各種目のスペシャリストと言ってよい。
特に、床の白井と跳馬の小倉は、種目別の世界一を争うレベル。今回、小倉が成功した跳躍技は、きちんと成功したのは小倉が最初ではないかと言われている。(国際大会で成功させると、選手名が技の名前になるらしい)
また、あん馬の亀山にしても、世界チャンピオン経験者であるし、山室、田中はオールラウンダーではあるが、それぞれ、つり輪、平行棒を大得意にしている。
つまり、日本男子のレベルが高くなっている中、そんなスペシャリスト相手に、内村は全種目でひけを取らない高レベルを体操を展開しているのである。
内村の平行棒は種目別順位は6位と低いが、一つ一つの技の完成度や捌き具合はピカ一で、技の切れや美しさは、見ていて惚れ惚れする。内村の演技を見た後だと、他の選手のE得点(技の完成度)は甘すぎるのではないかと思ってしまうほどである。
跳馬は、今回、実戦で初めて大技のリー・シャオペンをほぼ完ぺきに決め、跳馬も得意な白井(3位・15.400)をも上回った。
鉄棒は、カッシーナ、コールマンなどの離れ技が体線の乱れもなく、また、その円運動の渋滞もなく、その美しさは他選手を寄せ付けない。着地も最近にはないピタリ度であった。 唯一、技の切れや美しさで対抗できるとしたら、田中佑典の平行棒と鉄棒であろう。
★個人総合成績(床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒、合計点、持ち点、総合計点の順)
1 内村 航平 15.600 15.200 15.150 15.550 15.300 16.100 92.900 91.350 184.250
2 田中 佑典 15.050 14.750 15.100 14.800 15.550 15.800 91.050 90.275 181.325
3 加藤 凌平 15.400 14.500 14.550 15.350 15.300 14.750 89.850 90.000 179.850
4 早坂 尚人 15.550 14.550 14.200 14.850 15.150 13.900 88.200 89.000 177.200
5 野々村笙吾 14.600 14.350 15.300 14.600 14.800 14.750 88.400 88.675 177.075
6 田中 和仁 15.100 14.100 14.700 13.950 15.600 15.100 88.550 88.450 177.000
7 長谷川智将 14.700 15.250 14.350 14.150 14.900 15.100 88.450 88.250 176.700
8 萱 和磨 14.550 15.250 14.250 14.500 14.900 14.700 88.150 88.500 176.650
9 山室 光史 14.300 13.100 15.500 14.650 15.200 14.650 87.400 88.500 175.900
10神本 雄也 14.150 14.100 15.000 14.650 15.900 13.850 87.650 88.175 175.825
2位、3位の田中選手、加藤選手も個人総合でメダルが狙える実力者で、4位以下の選手と力の差を感じる。(特に田中選手は、4月下旬の全日本選手権より得点を伸ばしてきている)
内村選手は、その彼らの追随をも許さぬ内容・得点であった。
その全日本であるが、1日休みを入れるとは言え、3日間で6種目を2度行うのは、如何なものであろうか?
優勝インタビューで、内村選手も「疲れが半端じゃない」と漏らし、“難易度を落として6種目をこなすのがやっとだった”という旨の感想を述べていた。
「予選で選手数を絞る必要がある」、「過酷な状況でも、力を発揮する」、「演技数が多ければ、より実力通りの結果が出る」などの考えもあるとは思うが、過酷過ぎるし、怪我や故障の可能性も高くなるので、全日本のこの競技日程は再考の必要があると思う。
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