英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

13-14 Wリーグ プレーオフ・ファイナル JX-ENEOS×デンソー 第2戦(4月19日)

2014-04-20 13:01:03 | スポーツ
第1戦はJXの辛勝、第2戦は……≪勝負は分からない≫……改めて実感したゲームだった。

 第1戦はデンソーがゲームを支配、4Qに8点差をつけたが、勝利を意識したのか動きが固くなり、JXに逆襲を許し逆転負け。JXはオフェンスが機能せず、個々の能力だけで得点を上げただけ。勝負所で集中力を高め試合をものにしたのは流石だった。

 第2戦のJXは個々の役割を確認したのだろう、フリーの選手を作りそこへパスをだし、すかさずシュート。あるいは、そこを起点とするオフェンスを展開できた。
 岡本が積極的に動き、3Pシュートを3本決めた。
 問題の新原は5分30秒過ぎにコートに入った。JXがフリーのポジションを作れるようになったこともあるが、フリーの選手にパスを送っていた。
 逆に、デンソーは動きが重く、ディフェンスでは後手に回り、オフェンスのリズムも悪かった。パスを受けてからオフェンスを始めることが多く、第1戦のJXのような重いオフェンスだった。
 第1Qは21-5とJXが大量16点のリード。岡本9点(3P3本)、間宮8点、宮澤3アシスト、渡嘉敷4リバウンドとバランスが良い。

 第2Qは、デンソーもスクリーンプレーや高田のポストプレー、速攻などオフェンスを建て直し、ディフェンスもプレッシャーを掛けるようになった。大庭の3Pが決まり20-31と11点差まで追い上げる。
 しかし、JXは渡嘉敷、間宮を中心にシュートを決め、ディフェンスも厳しくプレッシャーを掛けデンソーのオフェンスを封じた。
 分からないのは、残り1分41秒、39-20完全にJXペースとなったところでタイムアウト。指示は「あと1分40秒、引き締めていけ」だけ。ここはデンソーの方がタイムアウトを取りたいところだったはず(タイムアウトを使い果たしていた)
 結局、この後、膠着状態となり40-22で前半終了。前半終了8秒で、JXのオフェンスだが、残り4秒で岡本が超ロングシュートを放ったがエアーボール。かなりもったいないプレーで、タイムアウトを取るのならここだったのではないだろうか?
 後半のタイムアウト時に、ヘッドコーチが「勝ったつもりでいるのか?」と一括したが、それは、自身に言わなければならない言葉である。
 第2Qは1Q不調だった牛田(0-3)が8点、JXは渡嘉敷8点。アシストは大庭3、岡本5.リバウンド間宮4本。

 第3Q、20点差前後で推移するが、デンソーがディフェンスのプレッシャーを強め、徐々にJXのオフェンスが機能しなくなる。デンソーはイージーなターンオーバーが目立ったが、オフェンス、ディフェンス共に集中力を高め、ゲームを支配していき、39-50と16点差まで詰める(牛田は4ファールでベンチに)。
 追い上げムードの中、高田汐織の3Pシュート。さらに新原のセンターライン付近での不用意な横パスを大庭がスティール、シュートを決め11点差(残り4分22秒)。
 それを断ち切ったのが間宮。ゴール下でリバウンド&シュート、ファールをもらい3点プレー。
 この後、渡嘉敷のフリースローなどで点差を広げ、63-45のJX18点リードで終了。このあたり、若干、デンソーのボディーチェックに対する笛が厳しかったように感じる。
 残り1分、走り込んでシュートを決めた渡嘉敷が右足首を捻挫。疲労によってバランスが崩れたことが原因。ベンチの采配に疑問。
 第3Qは高田真希7点、渡嘉敷、大沼6点。

 第4Q、渡嘉敷はベンチスタートで新原でスタート。
 デンソーのプレッシャーディフェンスに24秒オーバータイムやシュートを外すなど点を上げられない。伊集2Pシュート、大庭3Pを決め、63-50。残り8分22秒で間宮が4つ目のファールで渡嘉敷がコートイン。
 伊集が3Pシュートを決め、10点差。JXは新原はボールをキープするだけで攻める意思がなく、周りも足が止まり、オフェンスが重い。その影響か、他の選手がボールを持っている時も、周囲は見ているだけで、パスコースがなく強引にシュートを放つことになってしまう。高田がダブルチームを掻い潜りゴール下の園田にパス。8点差(63-55)。残り6分40秒差で、未だJX、このクォーター得点なし。間宮を投入。
 少し膠着状態が続いたが、残り5分43秒で高田がジャンプシュートを決め、6点差
 さらにフロントコートにボールを運べず、8秒オーバータイム。新原を下げ宮澤がコートに。新原のこの試合のターンオーバーは3つだが、オーバータイムなどを含めると、実質のターンオーバーは倍以上ある。
 岡本からのパスから宮澤がジャンプシュートを決め、ようやくJXが得点、8点差(残り5分9秒)。
 伊集のジャンプシュートで再び6点差(65-59、残り4分42秒)
 残り4分9秒、スクリーンに入った間宮の腕が相手ディフェンダーの顔に入りファール。ファールアウト、高橋がコートイン。
 残り3分59秒、園田がゴール下でジャンプシュートを決め4点差。JXも宮澤がドライブインを入れ返すが、すかさず高田がカットインを決め再び4点差。(67-63、残り3分26秒)
 宮澤トラベリングにアナウンサーも「吉田を怪我で欠き、そして間宮もこの試合はファイブファール、出られることはできません」と上ずり気味
 デンソーターンオーバーの後、JXのオフェンス、リバウンドを2度取るが、シュートを決められず、渡嘉敷がリバウンドの際ファール。高田がフリースローを2本とも決め2点差。(67-65、残り2分15秒)
 岡本がドライブインを決めるが、大庭のドライブインに高橋がファール。フリースローを2本とも決め、再び2点差(残り1分48秒)
 デンソーの激しい守りにJXターンオーバー。大庭がドライブインを試みるが決められず、ルーズボールファール(残り1分18秒)。
 ここでJXがスローインに失敗、伊集のドライブインに高橋がファール。痛すぎるJXのターンオーバー。伊集がフリースローを2本とも決め、ついに同点(69-69、残り1分9秒)
 JX、高橋をベンチに下げ新原投入。大事なオフェンスだが大沼から渡嘉敷へのパスがつながらず、ターンオーバー(残り54秒)。
 デンソー、伊集がゴール下フリーの園田にパス。園田が決めて、逆転!71-69
 残り40秒、ゴールサイド地点で渡嘉敷からパスを受けた新原がドリブルでぐるりと半周してドライブイン(無理だろう)、リバウンドを渡嘉敷が取りシュート。これも外れたが、宮澤がこぼれ球を取りシュートを決め同点
 残り28秒、ゴール下に切れ込んだ伊集がパスアウト。このパスが甘く、新原がパスカット。このまま、ゴールへドリブル。このスピードがすごく、追った大庭が突き飛ばしてシュートを防ぐが、新原がゴールにねじ込んだ。73-71、JX再逆転。(残り10.5秒)
 デンソーとしては、まだ同点で攻撃権を持っていた。不用意に攻めてしまったのが惜しまれる。
 この大庭のファール(大庭はファールアウト)がアンスポーツマンライクファールとなり、新原に2スローと攻撃権がJXに与えられた。このフリースローを新原が2本とも外したので、デンソーにも望みが残った。
 JXボールにデンソーがファール。これでチームファールが5となり、ファールゲームに持ち込む策が取れる。
 残り8.7秒、岡本のスローインがなかなかできず、ようやく渡嘉敷に通すが、余裕がない渡嘉敷はディフェンダーに囲まれ、あわやターンオーバーかと思われたが、藤原のプレスがファールに取られ、渡嘉敷の2スロー。
 安堵のJXだが、渡嘉敷がフリースローを2本とも外し、残り4秒でデンソーの攻撃、伊藤がセンターライン付近からロングシュートを試みるが外れ、ゲームセット。残り2秒あったので、もう1本パスを回したかったが、無理な要求かもしれない。
 73-71、JX薄氷の勝利

 ゲーム後のヘッドコーチのインタビューも歯切れが悪く、決め手となったスチール&シュートでヒーロー扱いの新原もばつが悪そうだった。スチールについては「パスが来たので」と謙遜していたが、確かに伊集のパスミスだった。
 それに、「相手のディフェンスを受けてしまった(攻める気持ちをなくしてしまった)」と反省のことば。
 新原も自分の能力を把握していて、ゴール下のルーズボールや「隙あらばスチール」という姿勢が見え、頑張っている。しかし、ゲームをずっとメイクできる技量は残念ながら持ち合わせていない。吉田の控えのポイントガード育成が急務だと感じる(昨年も同じようなことを言ったような気が…)。

 それにしても、JXはもっと楽に勝てた試合、というか、普通にゲームメイクすれば、順当勝ちできるはずだ。第4Qの7ターンオーバーは大問題である。
 デンソーは2試合続けて、勝てたゲームを落としてしまった。

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