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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

王座戦挑戦者決定戦【追記あり】

2025-07-03 14:00:51 | 将棋
 本日は王座戦挑戦者決定戦。
 羽生九段と伊藤叡王。
 伊藤叡王は、藤井七冠以外でタイトルを持っている唯一の棋士。初めてタイトル戦の番勝負で藤井七冠を破った棋士である。
 大変手ごわい相手だが、せっかくの挑戦者決定戦なので、格好の対戦相手とも考えられる。(王座戦挑戦者決定については、過去の記事で少し記している)

 激しい将棋となった。お互いの研究範囲で、かなり速いテンポで進んだ。
 第1図 67手目▲6三角まで

 ガツンと角を打ち込んだが、先手陣も玉頭に歩が垂れており、後手からの反撃も覚悟しなければならない。

 第2図 81手目▲7五玉まで

 羽生九段はグイと玉を上がる。が、後手陣は先手の飛車と馬がいるが、開拓している状況とは言えず、入玉を阻止する後手の駒も健在。大丈夫なのか……

 第3図 89手目▲8六玉まで

 後手に△9二桂と行く手を阻まれ、その後△8四銀と打たれて、▲8六玉と押し戻されてしまった。
 形勢は互角らしいが、伊藤叡王は研究範囲で、短慮でスイスイ指している。
 羽生九段は、87手目辺りから小考を重ね、第3図から△6五銀に1時間を超える長考に沈んだ。
 これで羽生九段の残り時間は2時間10分(通算消費時間は2時間50分)、対する伊藤叡王は31分の考慮時間で残り4時間29分。
 伊藤叡王は研究通りに進めている(自信を持っている)。
 羽生九段はぎりぎりの受けを強いられ、最善手を続けるのは困難……

 ……がんばれ、羽生九段!

【追記】
 最善手を続けることは叶わなかった……
 事前の研究範囲内で負かされるのは嫌だなあと思っていたら、一度だけ、伊藤叡王が玉の逃げ方を誤り、形勢が羽生九段に傾いた。
 しかし、その直後、勝負に出たが、羽生九段の剣先は届かなかった。一旦、羽生九段が自玉を広い方に逃げておけば、有望だったようだ。 
 こういう将棋の“溜め”をできなくなってきている(ような気がする)

 次も応援します。
コメント
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