本日(6月21日)は夏至。
【ここからしばらくは蘊蓄が続くので、読み飛ばしてください。書きたいことは、もっと後です】
夏至……二十四気の一つ。太陽が最も北に寄り、北半球では昼が一番長い日。六月二十二日ごろ。(旺文社「国語辞典」より、今だと“二十四節季”と言うことの方が多い)

図は『中学受験ナビ』(株式会社マイナビ)
「最も北に寄る」というのは、太陽が最も北寄りの軌道をたどるということ。(図の赤の軌道)
日の出から日の入りまでの軌道が最も長い(地上から沈んでいる軌道が最も短くなる)。つまり、昼が長い。
さらに、北寄りの軌道ということは、最も太陽の角度が高くなる。
つまり、太陽光線が垂直に近い(日差しが強い)ので、地面が受けるエネルギーも大きい。
太陽光を受ける時間が長いので、受けるエネルギーも大きくなる。
で、疑問に思ったのは、《じゃあ、なぜ、夏至の頃が一番暑くならないのか?》
確か、教科書や先生の説明では……分かりやすくするため、一日の気温変化に置き換えていた。
日が昇ってから、地面は太陽エネルギーを受け始め、太陽が高くなるにつれエネルギーも増えていく。
受けるエネルギーは、正午を頂点とする山の曲線になる。
それとは別に、地面は空気中に熱を放出している。放出熱はほぼ一定(実際は雲の有無によって違うが、晴れが続いたと仮定して、放出熱は一定)
日の出直後は、日光を浴びても角度が低いのでエネルギー量は少ない(もう一つの要素として、地平線近くの時は、太陽光線が空気の層を通る距離が長いので、地面が受けるエネルギーも少ない)
なので、日の出後もしばらくは、「太陽熱<地面の放出熱」と言う状態になり、気温はしばらく下がる。
その後、太陽からの熱エネルギー量が地面の放出熱を上回り、気温は上昇する。
正午までは太陽高度が高くなるので、受ける太陽エネルギーは増える。一方、地面放出熱は一定なので、気温の上がり方も大きくなる。
正午が受けるエネルギー量は最大で、その後は減少するが、暫くは、「太陽熱>地面の放出熱」状態なので、気温は上がる。
この不等式が逆転するのは、午後2時過ぎで、気温は午後2時ごろをピークに下がり始める。
この1日の気温変化と同様なことが、1年周期でも起こる……という説明だったと思う。
太陽エネルギーの総量として、北半球は3月ぐらいから増えていくので、平均気温は少しずつ夏に向かって高くなっていく。
実際は、太陽エネルギーだけでなく、気流の流れ(暖気の流入)、海流、などにも影響を受ける。
実際、最近の1か月早い猛暑状況は、暖気の流入(北上)の影響が大きい。【蘊蓄 終】
そう言えば、以前、6月辺りから滅茶苦茶暑くて、盛夏の頃には、夜になっても地面の火照りが治まらず、連日、夜の9時過ぎでも30℃あったこともあったなあ(夜回りが、無茶苦茶暑かった)
で、ここからが本題(“本題”というほどの事は語りませんが)。
小学1、2年生の頃は、情報源の多くはテレビだった。新聞は4コマ漫画とテレビ番組欄、あとはスポーツ面ぐらい。本はほとんど読まず、教科書くらい。
テレビだと当然、映像と音。言葉は聴こえる音(おん、おと)…漢字ではなく、ひらがなやカタカナということになる。(ある程度、漢字を知ると、漢字で聴こえてくるのかも)
ニュースを観ていると、時候的なことも時々聞こえてくる。24節季とか祝日の名称とか…「今日は“とうじ”です」「”げし”です」「“しゅうぶん”の日の今日は…」
”しゅうぶんの日”は祝日なので知っていたが、“とうじ”?”げし”?…《何だ?それ?》となる。
祝日として休みなのは知っていたが、“シュンブン(春分)”、“シュウブン(秋分)”の区別は付けず、「しゅうぶんの日」と思っていたし、「新聞の日」だと思っていた時もあった。
で、今日は「夏至」。これは“ゲシ”と読む(呼ぶ)が、なぜ、「ゲ」と発音するのか?
「夏季休暇」だったら「かき」と読む。
「夏」を「げ」と読むのは、私は夏至しか知らな…あ、「半夏生(はんげしょう)」があった。
調べてみたら、他には、「解夏(げげ)」、それと「夏安居(げあんご)」関連の仏教用語。夏安吾とは「僧が、夏 (げ) の期間、外出せずに一所にこもって修行をすること。夏籠もり。夏行 (げぎょう)」
「夏」を「げ」と読むのは“呉音”。
“呉音”……「日本漢字音の一種。六朝(りくちょう)時代の中国の呉の地方の音が伝わり、仏教語に多く用いる」
六朝時代は、中国の歴史において、後漢の滅亡から隋の統一までの約370年間(222年~589年)を言うらしい。
呉音に対して”漢音”があり、「隋・唐以後、宋以前に長安地方で使われた音にもとづき、遣唐使・留学生などによってわが国に持ち込まれた」とされているとのこと。
で、今日は夏至……二度目(笑)
今朝6時の時点で25℃以上あり、日差しはあり、南風……今日は特に熱くなりそうだ(10時前で31℃を超えている)
……そう言えば、「“呉服”と“着物”はどう違うんだ?」
暑さにウンザリする気分の中。あれこれ考える気にならないが……
大雑把に言うと同義語。
本来は、中国(呉)から伝わった織物の総称で、伝わった当時は貧富の差がなく使用されたが、裕福者たちは肌触りや見栄えの良い“絹織物”を着用するようになったという。
その意味からいうと、「呉服」は高級な着物と言えるかもしれない……
【ここからしばらくは蘊蓄が続くので、読み飛ばしてください。書きたいことは、もっと後です】
夏至……二十四気の一つ。太陽が最も北に寄り、北半球では昼が一番長い日。六月二十二日ごろ。(旺文社「国語辞典」より、今だと“二十四節季”と言うことの方が多い)

図は『中学受験ナビ』(株式会社マイナビ)
「最も北に寄る」というのは、太陽が最も北寄りの軌道をたどるということ。(図の赤の軌道)
日の出から日の入りまでの軌道が最も長い(地上から沈んでいる軌道が最も短くなる)。つまり、昼が長い。
さらに、北寄りの軌道ということは、最も太陽の角度が高くなる。
つまり、太陽光線が垂直に近い(日差しが強い)ので、地面が受けるエネルギーも大きい。
太陽光を受ける時間が長いので、受けるエネルギーも大きくなる。
で、疑問に思ったのは、《じゃあ、なぜ、夏至の頃が一番暑くならないのか?》
確か、教科書や先生の説明では……分かりやすくするため、一日の気温変化に置き換えていた。
日が昇ってから、地面は太陽エネルギーを受け始め、太陽が高くなるにつれエネルギーも増えていく。
受けるエネルギーは、正午を頂点とする山の曲線になる。
それとは別に、地面は空気中に熱を放出している。放出熱はほぼ一定(実際は雲の有無によって違うが、晴れが続いたと仮定して、放出熱は一定)
日の出直後は、日光を浴びても角度が低いのでエネルギー量は少ない(もう一つの要素として、地平線近くの時は、太陽光線が空気の層を通る距離が長いので、地面が受けるエネルギーも少ない)
なので、日の出後もしばらくは、「太陽熱<地面の放出熱」と言う状態になり、気温はしばらく下がる。
その後、太陽からの熱エネルギー量が地面の放出熱を上回り、気温は上昇する。
正午までは太陽高度が高くなるので、受ける太陽エネルギーは増える。一方、地面放出熱は一定なので、気温の上がり方も大きくなる。
正午が受けるエネルギー量は最大で、その後は減少するが、暫くは、「太陽熱>地面の放出熱」状態なので、気温は上がる。
この不等式が逆転するのは、午後2時過ぎで、気温は午後2時ごろをピークに下がり始める。
この1日の気温変化と同様なことが、1年周期でも起こる……という説明だったと思う。
太陽エネルギーの総量として、北半球は3月ぐらいから増えていくので、平均気温は少しずつ夏に向かって高くなっていく。
実際は、太陽エネルギーだけでなく、気流の流れ(暖気の流入)、海流、などにも影響を受ける。
実際、最近の1か月早い猛暑状況は、暖気の流入(北上)の影響が大きい。【蘊蓄 終】
そう言えば、以前、6月辺りから滅茶苦茶暑くて、盛夏の頃には、夜になっても地面の火照りが治まらず、連日、夜の9時過ぎでも30℃あったこともあったなあ(夜回りが、無茶苦茶暑かった)
で、ここからが本題(“本題”というほどの事は語りませんが)。
小学1、2年生の頃は、情報源の多くはテレビだった。新聞は4コマ漫画とテレビ番組欄、あとはスポーツ面ぐらい。本はほとんど読まず、教科書くらい。
テレビだと当然、映像と音。言葉は聴こえる音(おん、おと)…漢字ではなく、ひらがなやカタカナということになる。(ある程度、漢字を知ると、漢字で聴こえてくるのかも)
ニュースを観ていると、時候的なことも時々聞こえてくる。24節季とか祝日の名称とか…「今日は“とうじ”です」「”げし”です」「“しゅうぶん”の日の今日は…」
”しゅうぶんの日”は祝日なので知っていたが、“とうじ”?”げし”?…《何だ?それ?》となる。
祝日として休みなのは知っていたが、“シュンブン(春分)”、“シュウブン(秋分)”の区別は付けず、「しゅうぶんの日」と思っていたし、「新聞の日」だと思っていた時もあった。
で、今日は「夏至」。これは“ゲシ”と読む(呼ぶ)が、なぜ、「ゲ」と発音するのか?
「夏季休暇」だったら「かき」と読む。
「夏」を「げ」と読むのは、私は夏至しか知らな…あ、「半夏生(はんげしょう)」があった。
調べてみたら、他には、「解夏(げげ)」、それと「夏安居(げあんご)」関連の仏教用語。夏安吾とは「僧が、夏 (げ) の期間、外出せずに一所にこもって修行をすること。夏籠もり。夏行 (げぎょう)」
「夏」を「げ」と読むのは“呉音”。
“呉音”……「日本漢字音の一種。六朝(りくちょう)時代の中国の呉の地方の音が伝わり、仏教語に多く用いる」
六朝時代は、中国の歴史において、後漢の滅亡から隋の統一までの約370年間(222年~589年)を言うらしい。
呉音に対して”漢音”があり、「隋・唐以後、宋以前に長安地方で使われた音にもとづき、遣唐使・留学生などによってわが国に持ち込まれた」とされているとのこと。
で、今日は夏至……二度目(笑)
今朝6時の時点で25℃以上あり、日差しはあり、南風……今日は特に熱くなりそうだ(10時前で31℃を超えている)
……そう言えば、「“呉服”と“着物”はどう違うんだ?」
暑さにウンザリする気分の中。あれこれ考える気にならないが……
大雑把に言うと同義語。
本来は、中国(呉)から伝わった織物の総称で、伝わった当時は貧富の差がなく使用されたが、裕福者たちは肌触りや見栄えの良い“絹織物”を着用するようになったという。
その意味からいうと、「呉服」は高級な着物と言えるかもしれない……