英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2022夏甲子園 敦賀気比の東監督の采配

2022-08-23 14:33:10 | スポーツ
8強逃した敦賀気比、責任背負う東監督 エース上加世田は声詰まらせ「自分の意識不足です」
 勝敗を分けるポイントはいろいろある。
①チーム力(地力)
 “チーム力”という表現だと、“総合力”的な意味となってしまうので、“地力”と言った方がいいかもしれない。
 強さの根本となる投手力、打力、守備力、走力を指すとお考えいただきたい。とにかく基本的力がやはり勝つ為の大きな要素である。
②根性、気力、精神力
 緊迫した場面でも萎縮せず実力を出す精神力も大きな要素。根性(勝利への執念)もギリギリの場面で差が出る。
③野球を良く知っていること 監督の指導力
④監督の采配
⑤チームワーク
⑥運
 イレギュラーバウンド、打球の飛んだ位置、判定、天気など

高校野球の場合、③④の占める割合も大きい。
冒頭に挙げた記事の監督の反省に関しては、正直、「その通りだよ」と言いたい。
東監督は敗れた時、こういう反省の弁を語ることが多い。(毎回かも)
選手を庇う気持ちや、謙虚に反省する姿勢は讃えたい。しかし、試合のたびに氏の采配に疑問を感じてしまうので、不満が溜まってしまう……

今回はその不満の解消の記事なので、ここから先の文章は読まない方がいいです。
気楽な外野の立場で好き勝手言っています。結果論です。
間違って読んでしまった方、ご容赦ください。

理解し難い盗塁 3回戦・対聖光学院 1回裏 盗塁失敗
1回表に1点先取された直後に2塁打と敵失でノーアウト1塁3塁の絶好の反撃機。
3番打者が三振したが、1死1塁3塁で4番打者・上加世田とチャンスは続く。
カウント1B1Sの3球目、1塁ランナーが盗塁を試みたが、失敗。
内野ゴロでのダブルプレーを避けたかったのかもしれないが、盗塁失敗によるチャンス縮小の危険の方が大きい。何も動かず4番打者に期待すべきであろう。
結局、上加世田はセンターフライで無得点。ワンアウトだったら犠牲フライで得点できたかも。
絶好のチャンスを無得点で終わったのは痛かった。

疑問の継投・続投 3回戦・対聖光学院 リリーフ起用
 冒頭の記事でも監督は悔やんでいるが、この継投は疑問が大きい。
 先発・上加世田が初回1点、3回は2ランホームランを打たれ、更にヒットを打たれ、ここまで6安打3失点、降板は止む無しだったが、2番手に1年生左腕の竹下を起用。上加世田には5回まで頑張ってもらって、1回戦好投した清野は5回辺りからの継投を予定していた。思惑より早く上加世田が打ち込まれたため、竹下につないでもらう算段だったが、次打者を打ち取ったものの、3塁打を打たれ4点目を取られる。そもそも、清野はその前の2回戦では1イニングしか投げていない(結構緊迫した場面ではあった)
 さらに、5回表2アウト3塁(3塁ランナーは四球・暴投・内野ゴロで進塁)から、タイムリーヒット、四球、3ベース(2点追加で1-7)、さらに暴投で1-8。この後、ヒットを打たれて、上加世田に交代。竹下は2回1/3イニングで被安打4、4与四球、2暴投という内容だった。
 2番手に竹下の起用は理解できるが、制球の定まらない上、経験も浅い竹下を1対8になるまで続投。更に、ヒットを打たれようやく交代。投げ続けさせたのは納得できない

失礼な継投 1回戦・対高岡商業 9回2死から
 9回裏2アウト、好リリーフをしていた清野に代わり、竹下がマウンドに上がった。
 13ー3の10点差で2アウト。勝負に絶対はないが、敦賀気比の勝ちはほぼ間違いない。
 清野はここまで4回1/3イニングとロングリリーフにはなっていたが、ここで交代しても消耗度はほとんど変わらない。代えるとしたら、この回の頭からではないのか?
 ここでの交代は1年生の竹下に経験を積ませるためのものだろう。確かに、その意味では、意義のある起用ではある。しかし、ただ経験値を積ませるための起用……相手チームに失礼ではないのか?
 
不合理なライトへの守備交代 2回戦・対市立船橋 9回裏ピンチでピッチャー交代
 中盤逆転し、9回表を終えて8ー3とリード。この9回表の攻撃は、1アウト後のヒットで代走が2盗を試みるもアウト。その直後、ヒットを放つが、結局無得点。ちぐはぐな攻撃だった。
 9回裏、先頭バッターに死球。更に2ベースを打たれ、無死2塁3塁。更に次打者にもタイムリー2ベースで、8-5と迫られ、しかも無死2塁。
 ここでようやく清野がリリーフ(遅い!)。上加世田はライトの守備に。128球を投げており、死球、2ベース、2ベースとヘロヘロ状態。清野が打ち込まれた場合、再びマウンドに上がっても抑えられるかは、はなはだ疑問。市立船橋もバットが振れており、外野に跳ぶ可能性は低くない。上加世田の守備では不安だ。
 市船バッターも2ストライクから5球ファールで粘るものの10球目をレフトフライで1アウト。
 続く打者の打球はライトに……反応がやや遅れた上加世田、飛球に向かって前進、補給範囲に追いつくが……落球……1アウト2塁3塁、3点差。ランナーが返っても、まだ1点リードなので、慌てる必要はないが、怖い…
 続く打者はセンターフライ。これが犠牲フライとなり、8-6、2アウト2塁。
 次打者の打球はライトに……ドキドキしたが捕球。何とか、勝利。

 逆転サヨナラ負けを喫しても不思議でない流れであった。運が良かった。


 この他にも、ノーアウト(1アウトだったかも)ランナー2塁でライト寄りのセンターフライ。大飛球ではなく容易に捕れそうな平凡な飛球だったが、3塁ベースとは逆方向に走るので、充分3塁へのタッチアップは可能な感じだったが、2塁ランナーはハーフウェイで待機して、3進できず。
 このシーンが敦賀気比のものだったか、はっきり覚えていないが、こういう感じの走塁の緩さが敦賀気比には伝統的?に見られる。


「僕の采配ミス」という言葉は本当だろうか?と思ってしまう。(毎年です)
コメント
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