卓球、五輪代表二人目が決定!
熾烈な代表争いだった。
私は石川佳純のファンなので嬉しい結果だったが、平野選手の気持ちを思うと切ない。平野はリオ五輪は補欠に甘んじ、“今回こそ”という思いが強かったはず。
一昨日の抽選で、石川の相手は世界ランク3位の劉詩文、平野の相手はランク18位の王芸迪。劉は世界ランクは3位だが、世界選手権とワールドカップで優勝、現在最強と言って良い(孫穎莎も劉に匹敵する強さ)。さらに石川は劉に0勝11敗。
平野は王芸迪には0勝1敗。平野はくじ運が良いという私の印象(石川はくじ運が悪い…代表争いの大きなポイントになるはずのワールドカップの石川の1回戦の相手が伊藤美誠)。抽選前の段階で、劉詩文か孫穎莎に当たるような予感があり、平野は中国選手以外に当たるような気がしていた。王芸迪は中国選手なのでピタリではないが、ランキング18位なのでほぼ的中?
石川には申し訳ないが、私の予想は“0-4で敗れる可能性が60%、勝つ可能性は5%”。劉詩文が調子を落とすか体調不良を願った(せこい)。でも、1ゲームでも取れば、勝機が出てくるかもしれない…
試合は0-4だったが、石川健闘した。今後、勝てる可能性を感じさせる内容だった。
で、申し訳ないが、平野の敗戦を期待することになってしまった。
試合が始まり、すぐ……王芸迪がとてつもなく強いことが分かった。
そりゃ、グランドファイナルに出てくる中国選手だもんな。
平野も頑張り、1ゲーム取ったが、それが精一杯で敗戦。
結局、このファイナル直前の北米オープンの決勝で平野との直接対決で勝利したのが大きかった。ランキングのポイントは1年間の各大会の獲得ポイントの総合計でなく、獲得ポイントの大きい順から8大会分の合計にこれとは独立したT2シリーズのポイントを合わせた得点なので、北米オープンで単純に平野の成績を上回ればよいというモノではなく、優勝などの好成績が必要だった。
北米オープンは“チャレンジプラス”格なのでそれほど獲得ポイントは大きくなく、優勝1100点、準優勝880点。ワールドツアー・プラチナ大会だと8位でも1125点獲得できる。
グランドファイナルを直後に控えており、有力選手の参加は少なかったとはいえ、大きなプレッシャーのかかる中、決勝に勝ち進んだ二人を讃えたい。非常に残酷で切ない代表争いだったが、この直接対決で代表の行方が決まったのは“救い”と言えるかもしれない。
卓球の3人目の代表は団体戦のみで個人戦は出られないが、平野が選ばれて欲しい(ダブルスの組み合わせの相性などを考慮して選考される)。ただ、純粋にダブルスの戦力として考えると早田ひなが有力となる。