英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

監察医 朝顔  第8話

2019-09-04 17:05:11 | ドラマ・映画
“不詳の死”
……詳しく調べないと死因が分からない「異状死」と呼ばれるケースが増えていて、それに伴い“不詳の死”(原因不明の死)も増えているという。死因の特定が難しいというケースもあるが、解剖医の不足によって解剖等による死因の究明が追いつかないという現状もあるようだ。(詳しくは、2015年6月2日(火)放送『クローズアップ現代』

 今話の場合は、二度も解剖したが死因を特定することができず、《「モヤモヤ病」によって死に至ったのではないか》という推測ができただけ。
 そういうケースもあるのだろう……ドラマとしてもそういうパターンもありかもしれない。リアリティも感じられるし。

 「死因がはっきりと分からない。特定できない」と正直に答えた。誠実な行為だと思う。
 けれども、“わからない”という表現はすべきではない。断定はできなくとも、推測を表す言葉になるのは仕方がないが、それでも、「モヤモヤ病が死因と言う可能性が一番高い」というような表現で留めるべきと思う。
 遺族は、“不詳の死”では納得ができないし、心の整理もつかない。


 今回のケースは、少し前に体に異常を感じ、検査も受けているのだから、精密検査ではないとは言え、その生前のデータや解剖によって、もう少し特定できても良いような気もするが、特定ができないこともあるのだろう…
 遺族としても、サスペンス視聴者としても、モヤモヤが残る話だった(決して言葉遊びをしているのではありません)
 毎度書いているが、サスペンスより人間ドラマに重きを置いているようだ。


 そんなことを考えていたが、それを吹き飛ばすような次週への引っ張りが……
 仲良くしている“さぶちゃん”の妻が解剖に回されてきた。

 このドラマ、その回の事件に対する感慨を吹き飛ばすような展開が多いなあ。

  

第1話第2話第6話第7話

【ストーリー】番組サイトより
 朝顔(上野樹里)は、東北から戻って以来、働き詰めの日々を送っている父・平(時任三郎)を心配していた。桑原(風間俊介)によれば、野毛山署強行犯係の他の署員の捜査も手伝っているのだという。
 朝顔が興雲大学法医学教室に出勤すると、藤堂(板尾創路)が、高橋(中尾明慶)や熊田(田川隼嗣)に息子の夏休みの宿題を手伝わせていた。それを知った絵美(平岩紙)は、息子に甘い藤堂を叱りつけ、「全部自分でやらせるの!」と言い放つ。
 するとそこに、解剖の依頼が入る。茶子(山口智子)は、朝顔と光子(志田未来)に執刀を指示した。

 遺体は23歳の主婦・山本莉奈(小林由依)。自宅で倒れているところを夫の達哉(渡辺翔太)が発見したもので、その時にはすでに死んでいたという。朝顔たちは丹念に遺体を調べ、死因を特定しようとした。だが、脳底部の内頸動脈が細くなっていたものの、外傷や病変は発見できなかった。莉奈は、亡くなる前に貧血とめまいで倒れ、入院していた。病院側は、続けて検査入院をするよう勧めたが、3歳の娘がいることや、入院費が払えないことを理由に通院を希望したらしい。
 一方、桑原は、神奈川県警への初出勤の日を迎える。そこで桑原が出会ったのは、かつて平とコンビを組んでいた捜査一課の刑事・神崎譲治(市川右團次)だった。
 そんな折、法医学教師にやってきた達哉は、「莉奈は医療ミスで死んだ」と言い出し……。


原作:(作)香川まさひと (画)木村直巳 (監修)佐藤喜宣
脚本: 根本ノンジ 
演出: 阿部雅和
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消沈

2019-09-04 10:41:00 | 将棋
 羽生九段が負けるのに慣れてしまったが(笑)、1日2局敗局を観ると、さすがに凹んでしまう。
 正確には、銀河戦の収録は7月18日(NHK杯戦と言い、もう少しタイムラグを短くできないものだろうか)なので、リアルタイムで1日に2敗したわけではない。それに、叡王戦は1日2局なので、一般羽生ファンとしては、1勝2敗の感触。さらに、銀河戦は過去の事なので、「1勝1敗」の指し分けと思い込むことにしよう。

 昨日の午後から取引先会社グループの事業報告会があったので、棋譜のみの観戦(銀河戦も契約していないので棋譜のみ)の観戦だったが、2局の敗局共に、勝ちだと思った局面からの逆転負け。ショックは大きかった。

【3局の簡単な感想】
叡王戦(段位別予選・九段、1回戦)、対屋敷九段
 形勢は微妙に揺れていた模様だが、《結局は羽生九段が勝つ》だろうと観ていたが(対屋敷戦はこの対局まで24勝4敗)、その通りに完結。でも、棋譜を追うだけだったが、けっこうドキドキした。

叡王戦(段位別予選・九段、2回戦)、対藤井猛九段
 この対局も《結局は羽生九段が勝つ》と思っていた。対藤井戦は37勝15敗(.712)と大きく勝ちこしているうえ、ここ25局では23勝2敗。16年間で2回しか負けていない。
 将棋は、“羽生・居飛車穴熊VS藤井・藤井システム”の黄金戦型。居飛車穴熊に真っ向から藤井システムで仕掛け、それを真っ向から受け止めるという展開。
 羽生九段がうまく受け、余し気味に進めたが、最後の決め方を誤り(詰めろになっていなかった)、逆転負け。嗚呼……

 この予選のシステム、持ち時間が1時間なので、一日で1回戦、2回戦を連戦で対局するケースがあること。
 本局の羽生九段がそれで、対する藤井九段は1局目であった。持ち時間が少ないので思考量は少なそうだが、短時間で勝ちまで持っていかなければならないので、密度が高く、消耗度は大きいかもしれない。
 これが、お互い2局目ならば公平だが、本局は不公平ではないだろうか?

銀河戦(決勝トーナメント2回戦)、対増田康宏六段
 難解な将棋を増田六段が抜けだしたが、どうやって勝つかと言う局面で誤り、逆に羽生九段の勝勢に。
 増田六段の最後の突進に躱し方を誤り、大逆転負け……


 これで、今期の羽生九段の成績は15勝8敗、勝率.652。
 王位戦は挑戦者決定戦で木村九段に敗れ、王座戦は準決勝で豊島名人に敗れ、棋聖戦は2回戦で菅井七段に敗れた。タイトル100期に向けての道は険しいが、勝率7割近くを保っていれば、必ず道は開けてくるはずだ。(と言っても、今期は少し勝率を落としているが、通算勝率.830の藤井聡太七段がタイトル挑戦にも届いていない……でも、藤井七段は一次予選からの参加が多いので、勝率8割でも届かない)

 今後の注目は王将戦決定リーグ
2次予選の決勝戦(勝てばリーグ入り)の顔合わせは
・藤井聡七段-谷川九段(藤井七段の勝ち)
・佐藤天九段-三浦九段
・羽生九段-郷田九段

 郷田九段、三浦九段も強豪なのだが、佐藤天九段、羽生九段がリーグ入りすると、昨期残留の久保九段(昨期失冠)、糸谷八段、広瀬竜王、豊島名人を合わせたメンバー、王将リーグはまさに“最強”
 タイトル100期はともかく、この面子での最強者決定リーグ(渡辺三冠がいないのは残念)、是非観たい!
 
コメント (2)
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