・手を振って踊っていたように見えた番田(矢本悠馬)が転落死
・番田がスタッフの女性の靴に蜂が入っていたことに苛立ち、慌てて虫よけスプレーを念入りに吹き掛ける様子
視聴者はそれらを視ており、番田は蜂を恐れて転落死したのではないか?と推測できる
その後、番田はエビによるアナフィラキシーショックを起こしていた
・『バナナ&チョコ』のスタッフが食べる中華料理にエビチリがなかった
・現場からアナフィラキシー緩和剤用注射器が発見される
・遺体に注射針の後と解剖所見
★番田にエビを食させたトリックは「せんべい袋の入れ替え」…………エビせんべいは匂いが強く、エビの味が顕著なので、ふつうは気づくと思うが………
そして、沙羅駆や監察医の朋美らは、「一度アナフィラキシーショック症状が治まった番田がもう一度ショック症状を起こしたのはなぜか?」という疑問にぶつかる
しかし、冒頭に挙げたように、視聴者は「番田は蜂を恐れて転落死したのではないか?」という推測ができてしまっている。
なので、沙羅駆が“囲碁の間”に籠もっても推理が閃かないのがじれったく感じる。
推理に行き詰った沙羅駆は、奏子に八つ当たりし、「幽霊現象は錯覚に過ぎない」と主張し、錯覚の要素が視覚だけでなく聴覚も原因になり得ることに気づく。
そこからが速かった。
「パラメトリック・スピーカー(超音波を使うことで鋭い指向性を持たせることができる音響システム)による錯覚」で、番田だけに蜂の羽音を聴かせ転落死させたと推理。(……犯人・千代能(成宮寛貴)の部屋に自家製の蜂蜜が置いてあった)
トリックは面白かったが、見せ方のバランスが悪かった。
【常道…かどうかは分からないが、私なら】
踊っていた番田が転落した
↓
蜂を振り払っていた
↓
現場に蜂はいなかった(番田に錯覚を起こさせた)
↓
視覚による錯覚トリックの確証が得られない。どうやって?【ここで悩む】
↓
聴覚による錯覚!
私が思うに、「エビせんべいによるショック誘発」は要らなかった。(トリックはショボイし)
もちろん、聴覚だけではアナフィラキシーショックは生じず、焦って転落死というのも確実性が弱い。
しかし、沙羅駆が
「アレルゲンとなる物質が胃の中にある状態で強いストレスを加えると、再びアナフィラキシーを引き起こすことがあるっ!」と強い口調で断言し、説得力を持たせたが、「アナフィラキシーを引き起こすことがある」って、かなり不確実である。それに、番田が命綱を外してしまうのも不確実。
それなら、「視覚による錯覚」⇒「聴覚による錯覚」の発想の跳躍に重きを置いてほしかった。
もしかすると、『ガリレオ』で同様な指向性音響トリックを使用しているので、特化できなかったのかもしれない。
その他……………
【賢正の言】
「おそらく若は、破られた一枚の名刺から、お二人のすれ違ってしまった思いに気づかれたのでは?
そして、ただ、もつれてしまった心の糸を、解きほどいて差し上げたかったのではないでしょうか?」
でも、破れられた名刺の発見は、“後出しジャンケンじ”ゃないの?
(私が見落としただけ?)
【沙羅駆トリオのキャラのエピソード】
・「奏子の眼だけは信頼に値する」という沙羅駆&賢正の評価
・沙羅駆は高所恐怖症(脚立には普通に上る)で幽霊が苦手
・奏子は沙羅駆の真似が上手い
・賢正は沙羅駆の真似を嬉しそうにする
・沙羅駆に置いていかれ拗ねる賢正
【ストーリー】番組サイトより
先代の執事・賢丈(寺島進)に頼まれ、とあるアートギャラリーのプレオープニングパーティーにおもむいた沙羅駆(織田裕二)、奏子(土屋太鳳)、賢正(ディーン・フジオカ)はセレモニーの演出を担当する新進気鋭のアーティスト・千代能光一(成宮寛貴)と出会う。
千代能は学生時代からの腐れ縁だという番田(矢本悠馬)と共に『バナナ&チョコ』という名のアートユニットを結成。二人の才能を融合し最先端技術などを取り込んだ斬新なアートは巷で人気を博し、オリンピックの開会式の演出候補にも名前が挙がるほど目覚しい活躍を見せていた。
会場では、ヘッドセットを付けた招待客が『バナナ&チョコ』が手掛けた最新テクノロジーのAR(=拡張現実)を体感していた。空中に手を伸ばし何かを掴もうとしたり、バランスを失って転んだりと大盛況の中、華やかにオープニングセレモニーが始まり、千代能が挨拶のスピーチを行う。招待客から歓声が上がる中、ヘッドセットを付けた番田が会場の上層に登場するのだが、番田は踊るような不可解な動作を見せた後、足場から落ち、沙羅駆ら招待客の前で転落死する。大切な相棒である番田の予期せぬ転落死に打ちひしがれる千代能。現場検証に立ち会った沙羅駆は番田の転落死事件に興味を抱き、千代能の事務所を訪ねるが……。
脚本:木村涼子
監督:韓哲
第1話 脚本:泉澤陽子 監督:木村ひさし
第2話 脚本:泉澤陽子 監督:木村ひさし
第3話 脚本:泉澤陽子 監督:坪井敏雄
第4話 脚本:栗本志津香 監督:坪井敏雄
・番田がスタッフの女性の靴に蜂が入っていたことに苛立ち、慌てて虫よけスプレーを念入りに吹き掛ける様子
視聴者はそれらを視ており、番田は蜂を恐れて転落死したのではないか?と推測できる
その後、番田はエビによるアナフィラキシーショックを起こしていた
・『バナナ&チョコ』のスタッフが食べる中華料理にエビチリがなかった
・現場からアナフィラキシー緩和剤用注射器が発見される
・遺体に注射針の後と解剖所見
★番田にエビを食させたトリックは「せんべい袋の入れ替え」…………エビせんべいは匂いが強く、エビの味が顕著なので、ふつうは気づくと思うが………
そして、沙羅駆や監察医の朋美らは、「一度アナフィラキシーショック症状が治まった番田がもう一度ショック症状を起こしたのはなぜか?」という疑問にぶつかる
しかし、冒頭に挙げたように、視聴者は「番田は蜂を恐れて転落死したのではないか?」という推測ができてしまっている。
なので、沙羅駆が“囲碁の間”に籠もっても推理が閃かないのがじれったく感じる。
推理に行き詰った沙羅駆は、奏子に八つ当たりし、「幽霊現象は錯覚に過ぎない」と主張し、錯覚の要素が視覚だけでなく聴覚も原因になり得ることに気づく。
そこからが速かった。
「パラメトリック・スピーカー(超音波を使うことで鋭い指向性を持たせることができる音響システム)による錯覚」で、番田だけに蜂の羽音を聴かせ転落死させたと推理。(……犯人・千代能(成宮寛貴)の部屋に自家製の蜂蜜が置いてあった)
トリックは面白かったが、見せ方のバランスが悪かった。
【常道…かどうかは分からないが、私なら】
踊っていた番田が転落した
↓
蜂を振り払っていた
↓
現場に蜂はいなかった(番田に錯覚を起こさせた)
↓
視覚による錯覚トリックの確証が得られない。どうやって?【ここで悩む】
↓
聴覚による錯覚!
私が思うに、「エビせんべいによるショック誘発」は要らなかった。(トリックはショボイし)
もちろん、聴覚だけではアナフィラキシーショックは生じず、焦って転落死というのも確実性が弱い。
しかし、沙羅駆が
「アレルゲンとなる物質が胃の中にある状態で強いストレスを加えると、再びアナフィラキシーを引き起こすことがあるっ!」と強い口調で断言し、説得力を持たせたが、「アナフィラキシーを引き起こすことがある」って、かなり不確実である。それに、番田が命綱を外してしまうのも不確実。
それなら、「視覚による錯覚」⇒「聴覚による錯覚」の発想の跳躍に重きを置いてほしかった。
もしかすると、『ガリレオ』で同様な指向性音響トリックを使用しているので、特化できなかったのかもしれない。
その他……………
【賢正の言】
「おそらく若は、破られた一枚の名刺から、お二人のすれ違ってしまった思いに気づかれたのでは?
そして、ただ、もつれてしまった心の糸を、解きほどいて差し上げたかったのではないでしょうか?」
でも、破れられた名刺の発見は、“後出しジャンケンじ”ゃないの?
(私が見落としただけ?)
【沙羅駆トリオのキャラのエピソード】
・「奏子の眼だけは信頼に値する」という沙羅駆&賢正の評価
・沙羅駆は高所恐怖症(脚立には普通に上る)で幽霊が苦手
・奏子は沙羅駆の真似が上手い
・賢正は沙羅駆の真似を嬉しそうにする
・沙羅駆に置いていかれ拗ねる賢正
【ストーリー】番組サイトより
先代の執事・賢丈(寺島進)に頼まれ、とあるアートギャラリーのプレオープニングパーティーにおもむいた沙羅駆(織田裕二)、奏子(土屋太鳳)、賢正(ディーン・フジオカ)はセレモニーの演出を担当する新進気鋭のアーティスト・千代能光一(成宮寛貴)と出会う。
千代能は学生時代からの腐れ縁だという番田(矢本悠馬)と共に『バナナ&チョコ』という名のアートユニットを結成。二人の才能を融合し最先端技術などを取り込んだ斬新なアートは巷で人気を博し、オリンピックの開会式の演出候補にも名前が挙がるほど目覚しい活躍を見せていた。
会場では、ヘッドセットを付けた招待客が『バナナ&チョコ』が手掛けた最新テクノロジーのAR(=拡張現実)を体感していた。空中に手を伸ばし何かを掴もうとしたり、バランスを失って転んだりと大盛況の中、華やかにオープニングセレモニーが始まり、千代能が挨拶のスピーチを行う。招待客から歓声が上がる中、ヘッドセットを付けた番田が会場の上層に登場するのだが、番田は踊るような不可解な動作を見せた後、足場から落ち、沙羅駆ら招待客の前で転落死する。大切な相棒である番田の予期せぬ転落死に打ちひしがれる千代能。現場検証に立ち会った沙羅駆は番田の転落死事件に興味を抱き、千代能の事務所を訪ねるが……。
脚本:木村涼子
監督:韓哲
第1話 脚本:泉澤陽子 監督:木村ひさし
第2話 脚本:泉澤陽子 監督:木村ひさし
第3話 脚本:泉澤陽子 監督:坪井敏雄
第4話 脚本:栗本志津香 監督:坪井敏雄