一言で言うと、
≪面白かったけれど、ミステリー度は低かった≫
実は
≪ミステリー度は低かったけれど、面白かった≫
と言った方が正確な感想なのだが、
『相棒』なのでミステリーのクオリティについては妥協したくない。
今回のタイトルは「出来心」
平井(風間杜夫)「お国ことばを聴いて母を思い出し、ひったくり犯の逃亡を阻止してしまったことを“出来心”だった」と後悔する(それがきっかけで自身の詐欺行為が露見した)
右京「そのおかげで、警察で取り調べを受け留守にすることとなり、殺人犯に出くわすことがなく、難を逃れたのではないか。それは神様が助けてくれたのではないか」と。
平井「神様を利用して詐欺(美人局)をしていた自分を、神様が助けるはずがない」
右京「それこそ神様の“出来心”だったのでは?」
…………………………………………神様の真意はともかく、面白いオチだった。
また、やたら色っぽい尾形留美子(内田慈)との詐欺コンビネーションも滑稽味があり憎めない。
特命係に協力しているが二心(復讐心)を抱いている青木(浅利陽介)も絡み、人情劇として面白かった。
青木が留美子の誘惑に陥落する様は絶品だった。
連続殺人事件についてはお粗末だった。
衝動的に女性を殺害、しかも、2回も殺害しているので、留美子に巻き上げられたネックレスが重要証拠と考え、それを奪い返しに行くのは強引な筋書き。留美子たちがネックレスと殺人事件との関係に気付く可能性や、奪い返す際の危険性を考えると、リスクの方が遥かに大きい。
ドラマ的にも殺人犯の正体は明らかだった。
脚本は山本むつみ氏。
過去に、season12 第15話「見知らぬ共犯者」、season13 第13話「人生最良の日」(タイトルを見た瞬間、ダメさを思い出してしまう)、season14 第16話「右京の同級生」を担当している。
人情的なドラマ性に重きを置いているようだが、今回はその部分が面白かっただけに、事件のミステリー度が低かったのが残念である。
【ストーリー】番組サイトより
詐欺師の男がひったくりを撃退してヒーローに!?
同じ頃、一人暮らしの若い女性を狙った殺人事件が発生して…
詐欺師の平井(風間杜夫)は、地域住民の悩み相談に乗る“青空らくだの会”という団体を装い、美人局で金をせしめていた。その日も、会社員風の男をまんまと陥れ、金を下ろさせるために一緒にコンビニのATMへ。そのさなか、女性がひったくりにあっている現場に遭遇。一旦は「取り締まるのは警察の仕事」と、立ち去ろうとした平井だったが、女性の悲鳴に反応し、体を張って犯人から荷物を取り戻す。同じ現場に居合わせた右京(水谷豊)は女性を保護。しかし、そのどさくさに紛れて会社員風の男が逃げたため、平井も後を追って走り去ってしまった。右京と一緒にいた青木(浅利陽介)は、とっさに一部始終を撮影してSNSで公開。その動画は、“消えたヒーロー”としてすぐ話題になった。
そんな中、都内のマンションで若い女性の絞殺死体が発見される。伊丹(川原和久)たち捜査一課は、一か月前にも同様の事件が起きていることから、同一犯による連続殺人の可能性を視野に捜査を開始する。一方、右京は、「お礼を言いたい」というひったくり被害者からの頼みで、亘(反町隆史)と共に走り去った男を捜すことに。早速、現場付近で捜索を始めた2人は、ひょんなことから“青空らくだの会”の事務所にいた平井と知り合う。平井から妙な雰囲気を感じ取った右京は、警察関係者であることを伏せて言葉を交わすが…!?
特命係と詐欺師が、奇妙な“化かし合い”で対決!!
人生相談を装う団体と絞殺事件の接点とは…
右京と亘は、巧妙な罠を見破り、罪を暴けるのか!?
ゲスト:風間杜夫
脚本:山本むつみ
監督:藤岡浩二郎
≪面白かったけれど、ミステリー度は低かった≫
実は
≪ミステリー度は低かったけれど、面白かった≫
と言った方が正確な感想なのだが、
『相棒』なのでミステリーのクオリティについては妥協したくない。
今回のタイトルは「出来心」
平井(風間杜夫)「お国ことばを聴いて母を思い出し、ひったくり犯の逃亡を阻止してしまったことを“出来心”だった」と後悔する(それがきっかけで自身の詐欺行為が露見した)
右京「そのおかげで、警察で取り調べを受け留守にすることとなり、殺人犯に出くわすことがなく、難を逃れたのではないか。それは神様が助けてくれたのではないか」と。
平井「神様を利用して詐欺(美人局)をしていた自分を、神様が助けるはずがない」
右京「それこそ神様の“出来心”だったのでは?」
…………………………………………神様の真意はともかく、面白いオチだった。
また、やたら色っぽい尾形留美子(内田慈)との詐欺コンビネーションも滑稽味があり憎めない。
特命係に協力しているが二心(復讐心)を抱いている青木(浅利陽介)も絡み、人情劇として面白かった。
青木が留美子の誘惑に陥落する様は絶品だった。
連続殺人事件についてはお粗末だった。
衝動的に女性を殺害、しかも、2回も殺害しているので、留美子に巻き上げられたネックレスが重要証拠と考え、それを奪い返しに行くのは強引な筋書き。留美子たちがネックレスと殺人事件との関係に気付く可能性や、奪い返す際の危険性を考えると、リスクの方が遥かに大きい。
ドラマ的にも殺人犯の正体は明らかだった。
脚本は山本むつみ氏。
過去に、season12 第15話「見知らぬ共犯者」、season13 第13話「人生最良の日」(タイトルを見た瞬間、ダメさを思い出してしまう)、season14 第16話「右京の同級生」を担当している。
人情的なドラマ性に重きを置いているようだが、今回はその部分が面白かっただけに、事件のミステリー度が低かったのが残念である。
【ストーリー】番組サイトより
詐欺師の男がひったくりを撃退してヒーローに!?
同じ頃、一人暮らしの若い女性を狙った殺人事件が発生して…
詐欺師の平井(風間杜夫)は、地域住民の悩み相談に乗る“青空らくだの会”という団体を装い、美人局で金をせしめていた。その日も、会社員風の男をまんまと陥れ、金を下ろさせるために一緒にコンビニのATMへ。そのさなか、女性がひったくりにあっている現場に遭遇。一旦は「取り締まるのは警察の仕事」と、立ち去ろうとした平井だったが、女性の悲鳴に反応し、体を張って犯人から荷物を取り戻す。同じ現場に居合わせた右京(水谷豊)は女性を保護。しかし、そのどさくさに紛れて会社員風の男が逃げたため、平井も後を追って走り去ってしまった。右京と一緒にいた青木(浅利陽介)は、とっさに一部始終を撮影してSNSで公開。その動画は、“消えたヒーロー”としてすぐ話題になった。
そんな中、都内のマンションで若い女性の絞殺死体が発見される。伊丹(川原和久)たち捜査一課は、一か月前にも同様の事件が起きていることから、同一犯による連続殺人の可能性を視野に捜査を開始する。一方、右京は、「お礼を言いたい」というひったくり被害者からの頼みで、亘(反町隆史)と共に走り去った男を捜すことに。早速、現場付近で捜索を始めた2人は、ひょんなことから“青空らくだの会”の事務所にいた平井と知り合う。平井から妙な雰囲気を感じ取った右京は、警察関係者であることを伏せて言葉を交わすが…!?
特命係と詐欺師が、奇妙な“化かし合い”で対決!!
人生相談を装う団体と絞殺事件の接点とは…
右京と亘は、巧妙な罠を見破り、罪を暴けるのか!?
ゲスト:風間杜夫
脚本:山本むつみ
監督:藤岡浩二郎