前記事で間違って解釈してしまった部分があったので、訂正します。
最初の私の解釈は、
≪息子の翔太の遺体を確認した時点、あるいは、その直後に、現実から目を背け虚構の世界(翔太が生きている世界)を創り出した≫
だった。
なので、その後、駆けつけてきた広斗の両親に
「ほんとは、自分の子じゃなくて良かったと思っているんでしょっ」
と怒鳴った事象について、辻褄が合わなくなってしまった。
しかし、脚本の真意は
≪警察署の帰り際、翔太が握りしめていた“お菓子のおまけ”を渡され、とぼとぼと帰路を歩いていた辺りまでは、息子の死に打ちひしがれ呆然としていた≫
と考えるのが正しいようだ。
そして、冠城が彼女に追いついた辺りで、現実から虚構の世界に逃避した転換点。
「みんな馬鹿ねぇ」
とつぶやき、笑った。
この笑いは、ほくそ笑み(“してやった”という感情)ではなく、
“翔太が死んだなんて、何をおかしなことを言うのかしら”という思いだったのだ。
≪冠城の車にお菓子のおまけを置いていった≫と≪お菓子を買い、翔太に“欲しがっていたでしょう”≫という事象も合致する。
美奈子の記憶(世界)では、翔太はまだおまけを手にしていなくて(握りしめていたおまけは広斗からもらったモノという可能性もある)、≪そのおまけを手にしていた≫事象をよりどころにして、翔太が生きている虚構の世界を創り出した………
だから、警察から渡されたおまけは翔太のものではなく、どうでもいいものとして置いていったのだろう。
最初の私の解釈は、
≪息子の翔太の遺体を確認した時点、あるいは、その直後に、現実から目を背け虚構の世界(翔太が生きている世界)を創り出した≫
だった。
なので、その後、駆けつけてきた広斗の両親に
「ほんとは、自分の子じゃなくて良かったと思っているんでしょっ」
と怒鳴った事象について、辻褄が合わなくなってしまった。
しかし、脚本の真意は
≪警察署の帰り際、翔太が握りしめていた“お菓子のおまけ”を渡され、とぼとぼと帰路を歩いていた辺りまでは、息子の死に打ちひしがれ呆然としていた≫
と考えるのが正しいようだ。
そして、冠城が彼女に追いついた辺りで、現実から虚構の世界に逃避した転換点。
「みんな馬鹿ねぇ」
とつぶやき、笑った。
この笑いは、ほくそ笑み(“してやった”という感情)ではなく、
“翔太が死んだなんて、何をおかしなことを言うのかしら”という思いだったのだ。
≪冠城の車にお菓子のおまけを置いていった≫と≪お菓子を買い、翔太に“欲しがっていたでしょう”≫という事象も合致する。
美奈子の記憶(世界)では、翔太はまだおまけを手にしていなくて(握りしめていたおまけは広斗からもらったモノという可能性もある)、≪そのおまけを手にしていた≫事象をよりどころにして、翔太が生きている虚構の世界を創り出した………
だから、警察から渡されたおまけは翔太のものではなく、どうでもいいものとして置いていったのだろう。