英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「袖釣込腰」(中田七段作詰将棋)の解答

2014-07-14 00:00:13 | 詰将棋
「袖釣込腰 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年4月号」の解答です。



 初手は▲2二飛。


 △2二同金と

 取られると、わざわざ守備金を玉に近づけさせて損のように思いますが、


その訳は後程。

 ここで▲1三金が狙いの一手。


 ▲1三金に△同金と上ずらせ

 ▲2二飛までの詰み。



 ▲1三金に△同玉には

 ▲1四飛で詰みます。


 さて、ここで疑問が。
 初手でわざわざ金を寄せなくても、初手から▲1三金と技を仕掛けても良さそうです。


 △1三同玉に▲1四飛で

 飛車を余しての詰み?のように思えます。
 しかし、初手▲1三金には△2一玉と引くしぶとい手があります。


 ここで▲2二飛と打てばやはり詰みそうですが……


 これに△2二同金だと詰みですが、△3一玉で

 詰みません。

 初手に▲2二飛△同金と金を呼び込んでおいてから▲1三金と捨てれば

 △2一玉と逃げられても▲2二金で詰みます。

詰手順……▲2二飛△同金▲1三金△同金▲2二飛まで5手詰

 玉方の金の動きが、相手の腕を引きつけさらに上ずらせる袖釣込腰を連想させます。
(詰将棋の解答としては▲2二飛△同金▲1三金△同玉▲1四飛も正解です)
コメント
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