日本の中継を、「ジャニーズは要らない」「場内放送があまりにホーム色(日本を応援)が強くて不公平」「日本戦しか中継しない」などと、散々文句を言ってきましたが、今回はロンドン五輪のバレーボールの中継についてです。
①画面が小さい
もちろん、テレビ画面そのものが小さくなるわけでなく、データ放送のように画面が分割されるというわけでもない。コート面を側面から映すメーン画面が小さい。
高校バレーのように遠いところからコートを捉えている感じだ(高校バレーは会場に3面ほどコートを設営する)。コート全面を映すので、選手の動きやボールの動きを補足しやすいが、ひとりひとりが小さいので、選手の判別がしにくく、迫力がない。(私は荒木と大友の判別が大変だった)会場のカメラ設営の都合か、技術的な問題なのだろうか?
ワールドグランプリの中継を確認すると、サーバーのアップ画像から、コートの半分が映る程度まで引いていく。そして、サーブされたボールを捉えながら、更にコートの3分の2が映るまで引いていき、プレーを追っていく。
国際画像の中継班はバレーボールに慣れておらず、そこまでのカメラワークは難しいのかもしれない。
②実況が不親切
画面が小さいので、実況が補って欲しかったが、落ち着き過ぎていて細かい実況を省く。プレーする選手の名を呼ばずに、「バックアタック!」「拾う(レシーブ)」「ブロック」「決めた!」と言われても、それは観ていても分かるので、プレーヤーの名を省かないで欲しい。(すべて省くわけではなかったが、ストレスを感じた)
③「ブレイク」という用語
今回の実況で「ブレイク」という用語が多用された。「ブレイク」という用語は、テニスで「サービスブレイク」という使われ方をする。テニスの場合、サーブ側が有利なので、レシーブ側がゲームを取ると、均衡を破るという意味で「ブレイク」と表現される。
バレーボールの場合は、テニスと逆でサーブ側が不利である。そこで、サーブ側がポイントを取ると「ブレイク」と表現されるらしい。私の勉強不足なのか、耳慣れない表現だったので、違和感(抵抗)を感じた。
④ラリーが好き、レシーブが好き
バレーの醍醐味のひとつに、ラリーがある。好レシーブで繋ぎ相手コートに返ると観客も盛り上がる。ロンドンの観客は特にラリーが好きらしく、ラリーが続くとひときわ歓声が大きくなる。
そのせいか、中継のリプレーもレシーブシーンが多い。しかし、やはりスパイクやブロックがビシッと決まる迫力が一番の魅力であるし、ポイントの行方を見極めたい。
⑤鬱陶しくないのが良い
会場や中継に余計な装飾がなく、プレーを純粋に楽しめる。
男子の試合は、純粋に迫力満点。男女とも準々決勝すべての試合が観たかった。