上川隆也さんが好きなので、観ているドラマです。
正直言うと、上川さん演じる糸村は好きではありません。でも、第1シリーズよりは自分勝手ぶりが減少しているし、脇役陣が充実しているので観ています。
しかし、それにしても今回は………
今回は、長瀬刑事(田中哲司)が殉職。彼の未成年犯罪者の更生を願う心や結婚する妹の幸せを願う心、刑事課課長(斉藤由貴)へのほのかな恋などを絡ませ、悲しくしみじみとしたエピソードに仕立てたつもりの、脚本家の独りよがりなストーリーだった。
無理やり死なせた長瀬刑事
突然、妻を殺されてしまった夫・山崎和夫(徳井優)。その後、延々と苦しむ心情は理解できる。
ただ、山崎が妻殺しの井上良平(尾上寛之)を殺すのを止めようと、「良平は、一生、罪を背負って償い続けなければならない」「良平を殺しても、死んだ奥さんは生き返らないし、奥さんもそんなことを望んではいない」という説得はありきたりだが、妥当と言えば妥当だ。
しかし、説得しながら、撃って下さいとばかり山崎にジリジリ近づき、至近距離から胸を撃たれてしまう。
説得するのは良いが、近づく必要は全くない。敢えて理由を探すなら、説得力はあるということか。逃げ腰に、物陰から説得しても、説得力はないだろう。でも、まず、彼がしなければならないのは、良平の身の安全で、時間稼ぎさえすれば、応援も時期に到着するのは分かっていたはず。
長瀬が撃たれてしまったら、良平を守れないし、山崎に罪を犯させることにもなってしまう。
無理やり、長瀬を死なせて、しみじみしたエピソードを仕立て上げた(つもり)としか思えない。
不可解な山崎(犯人)の行動
長瀬の決死の説得に応じろよ。大切な人を殺された悲しみは身に染みて感じていた山崎が多少の因縁はあるにせよ妻の死に責任がない長瀬を撃つのだろうか?
長瀬を撃つほど、恨みが大きいのなら、当然、良平に向けて発砲しないとおかしい。
それに、そこまで恨みが大きいのなら、遠くからいきなり発砲というのも変だし、肩に命中するのも腕が良過ぎる。さらに、用意周到に、良平を付け回していたのなら、もっと確実に仕留めるやり方をするはず。良平に恨みの言葉も吐きたいだろうし。
興味を惹くための冒頭のシーン
女子高生を襲おう(レ イプ)とした永井(岡田優)を撃った河田(伊藤洋三郎)だが、山崎の話だと、復讐を決行する日は決めていたとのこと。その日に、レイ プするとは都合良過ぎ。
拳銃の出どころも??
消息不明の弟の死亡が知らされ、その弟の部屋の押し入れから拳銃が出てきたって……
ベタ過ぎるラストシーン
山下達郎の切ないエンディング曲が流れて、署の面々がやるせない悲しみにくれるシーンが次々に。
そして、ラストで長瀬を先頭に所を飛び出していく捜査課のメンバー。ところが、不意に先頭に立っていた長瀬の姿が消え、立ちつくす面々。
このラストが描きたかったのか?
このシーン、皆が長瀬の幻を観たの?長瀬がメンバーの心の中に生きているのなら、立ちつくすのは変。長瀬の姿は消すべきではない。消すにしても、メンバーはそのまま走り続けないといけない。
その他の、どうでもよい感想
・斉藤由貴さんは『浪花少年探偵団』と刑事モノ掛け持ち
・甲本雅裕さんてゲストだったんだ
【ストーリー】(番組サイトより)
永井修平(岡田優)という青年が拳銃で撃たれ、即死した。目撃者によれば、逃走した犯人は50歳くらいの男で、発砲する直前に「あの世で娘に謝れ」と怒鳴ったらしい。永井は8年前に女子高生をレイ プして絞殺するという罪を犯しており、3か月前に少年刑務所を出たばかりだった…。
糸村聡(上川隆也)は同僚刑事の佐久間裕司(八嶋智人)や長瀬清文(田中哲司)とともに、さっそく永井が殺した女子高生の家へ。父親の河田裕一(伊藤洋三郎)が妻と娘の遺影の前で、首を吊って死んでいるのを発見する。そこには、河田が永井を撃ち、銃を川に捨てた旨を綴った遺書が残されていた…。そのときだ。糸村は部屋の片隅に落ちていた鳥の羽に目を奪われる。羽にはどういうわけか、微量の白い粉が付着していた。気になった糸村は科捜研の村木繁(甲本雅裕)に鑑定してもらうことに。一方、佐久間と長瀬は刑事課課長・水沢響子(斉藤由貴)の指示に従い、凶器の拳銃を探すが、一向に見つからない。
ところがある夜、大きな動きが生じる。深夜の公園で、銃声が鳴り響くという事件が起きたのだ。さらに、糸村が河田の部屋で見つけた羽と白い粉が手がかりとなり、山崎和夫(徳井優)という男の存在が浮かび上がる。なんと、彼は12年前に月島中央署管内で発生した殺人事件の関係者だった…!
ゲスト:徳井優 原田夏希 尾上寛之 伊藤洋三郎 甲本雅裕 ほか
脚本:大石哲也
監督:猪崎宣昭
正直言うと、上川さん演じる糸村は好きではありません。でも、第1シリーズよりは自分勝手ぶりが減少しているし、脇役陣が充実しているので観ています。
しかし、それにしても今回は………
今回は、長瀬刑事(田中哲司)が殉職。彼の未成年犯罪者の更生を願う心や結婚する妹の幸せを願う心、刑事課課長(斉藤由貴)へのほのかな恋などを絡ませ、悲しくしみじみとしたエピソードに仕立てたつもりの、脚本家の独りよがりなストーリーだった。
無理やり死なせた長瀬刑事
突然、妻を殺されてしまった夫・山崎和夫(徳井優)。その後、延々と苦しむ心情は理解できる。
ただ、山崎が妻殺しの井上良平(尾上寛之)を殺すのを止めようと、「良平は、一生、罪を背負って償い続けなければならない」「良平を殺しても、死んだ奥さんは生き返らないし、奥さんもそんなことを望んではいない」という説得はありきたりだが、妥当と言えば妥当だ。
しかし、説得しながら、撃って下さいとばかり山崎にジリジリ近づき、至近距離から胸を撃たれてしまう。
説得するのは良いが、近づく必要は全くない。敢えて理由を探すなら、説得力はあるということか。逃げ腰に、物陰から説得しても、説得力はないだろう。でも、まず、彼がしなければならないのは、良平の身の安全で、時間稼ぎさえすれば、応援も時期に到着するのは分かっていたはず。
長瀬が撃たれてしまったら、良平を守れないし、山崎に罪を犯させることにもなってしまう。
無理やり、長瀬を死なせて、しみじみしたエピソードを仕立て上げた(つもり)としか思えない。
不可解な山崎(犯人)の行動
長瀬の決死の説得に応じろよ。大切な人を殺された悲しみは身に染みて感じていた山崎が多少の因縁はあるにせよ妻の死に責任がない長瀬を撃つのだろうか?
長瀬を撃つほど、恨みが大きいのなら、当然、良平に向けて発砲しないとおかしい。
それに、そこまで恨みが大きいのなら、遠くからいきなり発砲というのも変だし、肩に命中するのも腕が良過ぎる。さらに、用意周到に、良平を付け回していたのなら、もっと確実に仕留めるやり方をするはず。良平に恨みの言葉も吐きたいだろうし。
興味を惹くための冒頭のシーン
女子高生を襲おう(レ イプ)とした永井(岡田優)を撃った河田(伊藤洋三郎)だが、山崎の話だと、復讐を決行する日は決めていたとのこと。その日に、レイ プするとは都合良過ぎ。
拳銃の出どころも??
消息不明の弟の死亡が知らされ、その弟の部屋の押し入れから拳銃が出てきたって……
ベタ過ぎるラストシーン
山下達郎の切ないエンディング曲が流れて、署の面々がやるせない悲しみにくれるシーンが次々に。
そして、ラストで長瀬を先頭に所を飛び出していく捜査課のメンバー。ところが、不意に先頭に立っていた長瀬の姿が消え、立ちつくす面々。
このラストが描きたかったのか?
このシーン、皆が長瀬の幻を観たの?長瀬がメンバーの心の中に生きているのなら、立ちつくすのは変。長瀬の姿は消すべきではない。消すにしても、メンバーはそのまま走り続けないといけない。
その他の、どうでもよい感想
・斉藤由貴さんは『浪花少年探偵団』と刑事モノ掛け持ち
・甲本雅裕さんてゲストだったんだ
【ストーリー】(番組サイトより)
永井修平(岡田優)という青年が拳銃で撃たれ、即死した。目撃者によれば、逃走した犯人は50歳くらいの男で、発砲する直前に「あの世で娘に謝れ」と怒鳴ったらしい。永井は8年前に女子高生をレイ プして絞殺するという罪を犯しており、3か月前に少年刑務所を出たばかりだった…。
糸村聡(上川隆也)は同僚刑事の佐久間裕司(八嶋智人)や長瀬清文(田中哲司)とともに、さっそく永井が殺した女子高生の家へ。父親の河田裕一(伊藤洋三郎)が妻と娘の遺影の前で、首を吊って死んでいるのを発見する。そこには、河田が永井を撃ち、銃を川に捨てた旨を綴った遺書が残されていた…。そのときだ。糸村は部屋の片隅に落ちていた鳥の羽に目を奪われる。羽にはどういうわけか、微量の白い粉が付着していた。気になった糸村は科捜研の村木繁(甲本雅裕)に鑑定してもらうことに。一方、佐久間と長瀬は刑事課課長・水沢響子(斉藤由貴)の指示に従い、凶器の拳銃を探すが、一向に見つからない。
ところがある夜、大きな動きが生じる。深夜の公園で、銃声が鳴り響くという事件が起きたのだ。さらに、糸村が河田の部屋で見つけた羽と白い粉が手がかりとなり、山崎和夫(徳井優)という男の存在が浮かび上がる。なんと、彼は12年前に月島中央署管内で発生した殺人事件の関係者だった…!
ゲスト:徳井優 原田夏希 尾上寛之 伊藤洋三郎 甲本雅裕 ほか
脚本:大石哲也
監督:猪崎宣昭