女子バレーは銅メダル。メダル獲得は28年ぶりということですが、モントリオール五輪(1976年)では金メダルしか眼中になく、圧倒的な力で金メダル(飯田高子・岡本真理子・前田悦智子・白井貴子・加藤きよみ・荒木田裕子・金坂克子・吉田真理子・高柳昌子・松田紀子・矢野広美・横山樹理)。エースの白井は憎らしいほど強かった(「強いという表現は変かもしれませんが)。
モントリオール五輪後も、日本は王者として君臨してきたが(日本・ソ連の2強時代)、1980年のモスクワ五輪は不参加。
更にその4年後、1984年のロサンゼルス五輪では銅メダル(江上由美・三屋裕子・石田京子・杉山加代子・宮島恵子・中田久美・森田貴美枝・広瀬美代子・廣 紀江・大谷佐知子・小高笑子・利部陽子)。
このころは、キューバ、中国、アメリカ、ペルーなどが日本のコンビバレーに追い付いてきて、ロサンゼルス五輪時代には群雄割拠状態になっていたが、ソ連の不参加にも関わらずの銅メダルは不本意で残念感でいっぱいであった。
その後もブラジルやイタリア・クロアチアなど東欧諸国らも台頭してきて、更に日本はその中に埋没していった。ソウル五輪(1988年)4位、バルセロナ五輪(1992年)5位、アトランタ五輪(1996年)9位、そして、シドニー五輪(2000年)では出場権すら獲れなかった。
その後、速さと守備を徹底的に鍛え、アテネ五輪(2004年)、北京五輪(2008年)では5位(ベスト8)と復活の兆し。
世界の中のレベルでは盛り返し、まったくメダル候補チームに全く歯が立たない状況は脱したが、今回もベスト8止まりだと踏んでいたので、予想外の好成績、大健闘と言える。
ただ、当事者にとっては心外な言葉と思うが、「運に恵まれた」という要因が大きいのではないだろうか。
日本が属した予選のグループAは、イギリス(開催国)、イタリア、ロシア、ドミニカ共和国、アルジェリア。ドミニカ共和国が力を付けてきているとは言え、強豪はロシアとイタリアだけで3位は堅いという状況。
グループBは、ブラジル、アメリカ、中国、トルコ、セルビア、韓国とどこが出てきてもおかしくない激戦グループ。そのせいで、日本は予選で上位になっても強敵と当たることが必至となった。もちろん、激戦グループに入れば、予選通過も難しい日本にとっては贅沢な不満である。
激戦グループを2位以上で勝ち抜けば、準々決勝は楽な相手(日本、ドミニカ共和国)と予想されるので、メダル有力国とすれば、頑張り甲斐があったかもしれない。
結局、グループAは1位ロシア、2位イタリア、3位日本、4位ドミニカ共和国、グループBは1位アメリカ、2位中国、3位韓国、4位ブラジルとなった。
グループAは順当、グループBは韓国が大健闘、ブラジルが不調と言えよう。ただ、この勝点方式が例の変なシステム(3-0、3-1で勝てば勝点3、3-2なら勝点2、2-3で敗れれば勝点1)で、4位のブラジルは3勝2敗ながら、このシステムのせいで2勝3敗の韓国より下位となってしまった。
5戦全勝のアメリカはともかく、2位~5位は大激戦で中国、ブラジル3勝2敗、韓国、トルコは2勝3敗であった。
準々決勝はロシア×ブラジル、イタリア×韓国、日本×中国、ドミニカ共和国×アメリカとなった。変なシステムでなかったら、ロシア×韓国、イタリア×ブラジルとなっており、ロシアがこのシステムの一番の迷惑を受けたような気がする。【続く】
モントリオール五輪後も、日本は王者として君臨してきたが(日本・ソ連の2強時代)、1980年のモスクワ五輪は不参加。
更にその4年後、1984年のロサンゼルス五輪では銅メダル(江上由美・三屋裕子・石田京子・杉山加代子・宮島恵子・中田久美・森田貴美枝・広瀬美代子・廣 紀江・大谷佐知子・小高笑子・利部陽子)。
このころは、キューバ、中国、アメリカ、ペルーなどが日本のコンビバレーに追い付いてきて、ロサンゼルス五輪時代には群雄割拠状態になっていたが、ソ連の不参加にも関わらずの銅メダルは不本意で残念感でいっぱいであった。
その後もブラジルやイタリア・クロアチアなど東欧諸国らも台頭してきて、更に日本はその中に埋没していった。ソウル五輪(1988年)4位、バルセロナ五輪(1992年)5位、アトランタ五輪(1996年)9位、そして、シドニー五輪(2000年)では出場権すら獲れなかった。
その後、速さと守備を徹底的に鍛え、アテネ五輪(2004年)、北京五輪(2008年)では5位(ベスト8)と復活の兆し。
世界の中のレベルでは盛り返し、まったくメダル候補チームに全く歯が立たない状況は脱したが、今回もベスト8止まりだと踏んでいたので、予想外の好成績、大健闘と言える。
ただ、当事者にとっては心外な言葉と思うが、「運に恵まれた」という要因が大きいのではないだろうか。
日本が属した予選のグループAは、イギリス(開催国)、イタリア、ロシア、ドミニカ共和国、アルジェリア。ドミニカ共和国が力を付けてきているとは言え、強豪はロシアとイタリアだけで3位は堅いという状況。
グループBは、ブラジル、アメリカ、中国、トルコ、セルビア、韓国とどこが出てきてもおかしくない激戦グループ。そのせいで、日本は予選で上位になっても強敵と当たることが必至となった。もちろん、激戦グループに入れば、予選通過も難しい日本にとっては贅沢な不満である。
激戦グループを2位以上で勝ち抜けば、準々決勝は楽な相手(日本、ドミニカ共和国)と予想されるので、メダル有力国とすれば、頑張り甲斐があったかもしれない。
結局、グループAは1位ロシア、2位イタリア、3位日本、4位ドミニカ共和国、グループBは1位アメリカ、2位中国、3位韓国、4位ブラジルとなった。
グループAは順当、グループBは韓国が大健闘、ブラジルが不調と言えよう。ただ、この勝点方式が例の変なシステム(3-0、3-1で勝てば勝点3、3-2なら勝点2、2-3で敗れれば勝点1)で、4位のブラジルは3勝2敗ながら、このシステムのせいで2勝3敗の韓国より下位となってしまった。
5戦全勝のアメリカはともかく、2位~5位は大激戦で中国、ブラジル3勝2敗、韓国、トルコは2勝3敗であった。
準々決勝はロシア×ブラジル、イタリア×韓国、日本×中国、ドミニカ共和国×アメリカとなった。変なシステムでなかったら、ロシア×韓国、イタリア×ブラジルとなっており、ロシアがこのシステムの一番の迷惑を受けたような気がする。【続く】