英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『京都地検の女』 第6話

2011-08-26 17:50:08 | ドラマ・映画
 容疑者の所持品の中のトイレットペーパー1ロールに鶴丸検事(名取裕子)は不自然さを感じた……トイレットペーパーに秘められた事件の根底にあるものが明かされていく……

 人情ものとしては面白かったです。また、トイレットペーパーから何かを感じ、しつこく究明していくのも鶴丸検事らしくて良かったです。
 でも榊主任(沢口靖子・科捜研ね)なら、まずトイレットペーパーを徹底的に調べるんだろうなあ。成分、メーカー、販路など。…と、それを言っちゃあ、何とやらですね。

 ふとしたことから、元エリートサラリーマン・土屋が、おでん屋で女将や青年(被害者)と知り合い、かかわり合っていくうちに、利益だけではないもっと大切なものがあるのに気づいた。
 逆に、純粋だった青年が、土屋に心酔する余り、利益のみを追うようになる。
 その二人が口論となり、もみ合った結果、殺人事件(傷害致死?)に至ってしまった。
 残念なのは、青年が利益のみを追うようになり、恋人までも捨ててしまい、それを諭そうとした土屋の思いも届かず、死んでしまった点。命を落としてしまったので、思いが届いたとしても、むなしいとは思うが、青年があの考えのまま逝ってしまったのは、やるせなさが強く残る。
 救いは、女将がトイレットペーパに込めた想いが土屋に届き、生あることに意義を見出し、病気に立ち向かう決意をしたことか。

 頑張った鶴丸検事だが、口論の原因が変わっただけで、裁判には大きな影響が出ないかもしれない。それでも、口論の原因が明らかになり、青年を大切に思い、青年の名誉を守ろうとした土屋の想いが明かされた。その分、被害者の関係者にはちょっとつらい真実だったかも。
 また、殺人を犯したのではないかと罪の意識に苛まれていた元彼女は、その点では救われた。

 しかし、フェイクの殺人者というか、2重殺人というか、こういうのもありだと思うが、このパターン多過ぎない?
 あと、女将が情報を小出しする(土屋が女将に指示したとしても)のは不自然。ドラマを複雑に見せる小細工?


【ストーリー(公式サイトより)】
 鶴丸あや(名取裕子)のもとに、知人の青年を殺して自首した男・土屋秀樹(大和田伸也)が送致されてきた。土屋は元エリートビジネスマン。数日前、行きつけのおでん屋で顔なじみだった青年・前原信二(松田悟志)と公園で出会って、口論になり突き飛ばしたところ、運悪く信二が頭部を強打、死なせてしまったという。

 2人がもめた原因は、土屋がホームレスのことを人間のクズだと言い、彼らを追い払ったこと。ホームレスを守ろうとした信二が土屋をとがめたことから、トラブルに発展してしまったらしい。
 土屋はあやの取り調べでも、労働しないホームレスは生きる価値などないと、傲慢な発言を連発。一方、信二はインターネットを中心に"町の小さな英雄"だと取り上げられる。2人が出会ったおでん屋の女将・安藤真佐子(芦川よしみ)に聞いたところ、彼らは知り合ったときから反発しあっていたという。

 そんな中、あやは逮捕されたときの土屋の所持品の中に、トイレットペーパーが1ロールだけあったことに疑問を持つ。あやはどこかに違和感を抱くのだが、いったいどこがおかしいのかがわからない…。なぜ所持品の中にトイレットペーパーがあったのか…?あやはその謎が解けたとき、事件には別の顔が浮かびあがると考えるのだが…!?
コメント
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