英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

将棋界の一番長い日【恥ずかしい追記有り】

2011-03-02 10:47:26 | 将棋
 将棋界の一番長い日が来ました。A級順位戦8回戦が、ついこの間(2月2日)指されたところという感覚で、時の経つ早さに驚いています。毎年、将棋とは関係ないところで感心しています。
 挑戦権、残留の状況を整理すると(詳しくは2月3日記事のA級順位戦8回戦で)、
▲森内九段③(6勝2敗)-△久保二冠⑩(4勝4敗)
△渡辺竜王⑨(6勝2敗)-▲丸山九段④(3勝5敗)
▲谷川九段⑥(4勝4敗)-△郷田九段⑦(4勝4敗)
▲高橋九段②(4勝4敗)-△藤井九段⑧(3勝5敗)
△三浦八段①(3勝5敗)-▲木村八段⑤(3勝5敗)
 挑戦権は森内九段と渡辺竜王に絞られている(同星はプレーオフ)
 残留争いは大混戦で、
 降級確率(単純に勝ち負けを1/2として計算)は、
藤井九段…5/8 勝っても、丸山九段と久保二冠の両者ともに勝たれると降級
木村八段…1/2 勝てば残留、負けると降級
丸山九段…3/8 勝つと残留、負けても木村八段と藤井九段がともに敗れれば残留
三浦九段…3/8 勝つと残留、負けても丸山九段と藤井九段がともに敗れれば残留
久保二冠…1/8 勝てば残留、負けても丸山九段と藤井九段のどちらかが敗れれば残留
 星勘定ではには藤井九段が一番分が悪いが、ほぼ大丈夫の久保二冠を除いた四者は、勝てば残留、負ければ降級という感覚だろう。一番危ない藤井九段も、本日勝てば3/4の確率で残留、つまり勝てば普通の運なら残留できる。

 午前11時過ぎでの状況は
▲森内九段③(6勝2敗)-△久保二冠⑩(4勝4敗)
 両者の対戦は、森内12勝、久保15勝。直近10局の星の並びは森内から見て【●●千○●●●●●●で、最近は森内九段にかなり分の悪い対戦となっている。
 後手久保二冠のゴキゲン中飛車に、森内九段は3六銀~4六銀の「超速▲3七銀戦法」(略して「超速」)。
 この将棋は、後手が△5六歩と飛車先交換する手に対し、▲5五歩と蓋をして、飛車銀交換になる超急戦、乱戦が予想され、研究と大局観が問われる戦いに進む公算が強い。

△渡辺竜王⑨(6勝2敗)-▲丸山九段④(3勝5敗)
 対戦成績は4勝4敗。
 角換わり腰掛け銀だが、後手渡辺竜王の△3三銀が早いのと△6五歩と突かないので、先手は▲2五歩と突かずに右腰掛け銀に構える選択肢もある。
 渡辺竜王としては、6五の位を取って竜王戦第6局の戦形に持ち込むのも有力だが、後手番と言え初めから千日手狙いは、狙う気がしないのかもしれない。

▲谷川九段⑥(4勝4敗)-△郷田九段⑦(4勝4敗)
 谷川33勝、郷田18勝。順位戦では谷川の6勝1敗。谷川九段に分がいいデータだが、谷川九段は現在公式戦7連敗中。
 先手谷川九段のゴキゲン中飛車に郷田九段は早めに角交換をして急戦を選択。後手にとってほんの少しの網の目の破れも許されない戦形だが、郷田九段らしい選択の気がする。

▲高橋九段②(4勝4敗)-△藤井九段⑧(3勝5敗)
 対戦成績は高橋の7勝6敗1千日手。順位戦では藤井の2勝1敗1千日手。
 後手藤井九段の角交換四間飛車で、藤井九段が美濃囲いに組むか穴熊にするかの分岐点に立っている。

△三浦八段①(3勝5敗)-▲木村八段⑤(3勝5敗)
 対戦成績は木村5勝・三浦4勝。
 横歩取り戦、後手三浦八段は8五飛・5二玉型に、木村八段は5二玉型を咎めるべく1筋の歩を伸ばす。これに対し、三浦八段は2三に銀を上がる。実戦例が1局だけの最新形がいかにも三浦八段らしい。

 勝手に予測、何の根拠もなし。
 ▲森内九段③(6勝2敗)-△久保二冠⑩(4勝4敗)○
○△渡辺竜王⑨(6勝2敗)-▲丸山九段④(3勝5敗)
○▲谷川九段⑥(4勝4敗)-△郷田九段⑦(4勝4敗)
 ▲高橋九段②(4勝4敗)-△藤井九段⑧(3勝5敗)○
 △三浦八段①(3勝5敗)-▲木村八段⑤(3勝5敗)○

 ということは、挑戦権は渡辺竜王、降級は丸山九段と三浦八段。
 でも、このふたり、順位戦では「しぶとい」という印象があるので、落ちるイメージが湧きません。藤井九段、木村八段のほうが線の弱さを感じるので、逆の目も強い。ただ、藤井九段も残留に関してはしぶといし、藤井九段のこの戦形における強さ、独特の将棋観は信用できます……のような気がします(笑)。
 願望もあるかもしれませんが、丸山、三浦降級と予想しておきます。

【恥ずかしい追記】
全部外れた…………。
コメント (6)
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