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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

パリ五輪雑感 その18 パリ五輪のベストゲーム④

2024-09-27 20:10:12 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」「その17」

(もう閉幕してから、50日近くも経っているのに……
 でも、書いてしまわないと、落ち着いて他の記事が書けないんです)


 “ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
バスケットボール 男子決勝戦 アメリカーフランス戦
 フランスだが……日本が勝利寸前(将棋評価値で言うと99%)まで追いつめたチームと同一チームなのか?
 ………本当に強い!


 ウェンバンヤマヤブセレを中心に、個々の選手がアメリカの選手と引けを取らないポテンシャルとプレーで、《やられたらやり返す》といった感じで、互角に渡り合った。
 ウェンバンヤマは222cmの高さに加え、速さと巧さを兼ね備えたスーパープレーを連発。NHKのNBA中継が2015-16シーズンを最後に終了してしまったので、最近のNBAについてはホントに疎い私は、本当に驚いた。
 ヤブセレ(ヤブゼルとも表記される)はパワーと気迫にあふれ、彼が得点すると会場が一気に盛り上がった。

 
 それでも、アメリカは“ビッグ・スリー”(←私が勝手に命名?、後述)の他にも、アンソニー・デービス、ブッカー、アンソニー・エドワーズなど強力な布陣で、やや押し気味で得点もリードしていった。
 第3Q開始3分3秒には、61-47と14点差をつけた時には、“勝負あり”と思われたが、そこからフランスが逆襲。第3Q終了時には72-66と6点差に詰めた。
 さらに、第4Qには、試合終了残り約3分で3点差に詰め寄り(82-79)、もう勝利がどちらに転がっても不思議ではない雰囲気になった。
 そこから……そこから、試合を決めたのがスティフィン・カリー
 まず、3Pシュートを決め6点差とし、フランスの反撃ムードに水を差す。
 さらに、アメリカはファールを貰ったデュラントがフリースローを2本沈め、8点差に。フランスも2点返し、87ー81とする。
 ここからが凄かった。
 3Pライン付近でボールを貰ったカリーが、ドリブルで中に切り込むと見せかけて、ステップバックして3Pライン外に戻る。カリーの3Pを防ごうとマーク(チェック)に来たフランスディフェンダーをシュートフェイクでかわした後、悠々3Pシュートを放ち、ネットに沈める。(90-81)
 フランスも3Pシュートを決め返し、90-84と追いすがったが……。
 ブッカーがリング付近に切り込んだところから、外郭にいたカリーにパス。パスをもらったテリーは、ここでもシュートフェイクでディフェンダーをかわして、3Pシュート。“24秒バイオレーション”ギリギリだった。そのバイオレーションブザーが鳴り終わったところで、ボールがネットに吸い込まれた(24秒バイオレーションは、シュートが入るところではなく、ボールが手を離れたところが判定基準となる)
 フランスもウェンバンヤマが3Pシュートを決め、93-87とあきらめない。
 ところが、ここでまたもや、テリーが2人のディフェンダーのマークを受けながらも、放り投げるようにシュートを放つ。なんと、これが入り(3Pシュート)、96-87!
 結局、98-87でアメリカの勝利。
 最後は、カリーのショータイムを見るかのようだった。

 上記で“ビッグ・スリー”と記したが、残る二人はレブロン・ジェームズケビン・デュラント
 当然このふたりも、チームの核として活躍し(デュラントは完調ではなかったように見えた)、このゲームではレブロン14得点、デュラント15得点(カリー24点、ブッカー15点、アンソニー・エドワーズ8点、アンソニー・デービス8点)
 フランスはウェンバンヤマ26点、ヤブゼル20点、ナンド・ドコロ12点だった。

 この“ビッグスリー”は私がNBA視聴の最後のシーズンの2015-16シーズンでも、NBAのスーパースターとして活躍していたが、今もこうやって輝いている。……すごい!そして、うれしい!

 この第4Qで印象に残るシーンがある。
 デュラントがファールを受け、フリースローを2本決め87ー81とした場面があったが、このファールディフェンス側のデュラントがファールを受けたが、既にフランスはチームファールが5つになっていて、シュートモーションでなくてもフリースローが与えられた。自陣(バックコート)でファールを受けたデュラントが尻を付いていたのを、カリーがデュラントの手を引っ張り起こした後、敵陣(フロントコートに二人で歩き始めた。その時、デュラントが、後方からカリーの後頭部を小突いた。かなり強く小突いたように見えた。“ど突く”と表現して良いほどだった。
 カリーの方は引っ張り上げる時、何も言っていなかったように見えたので、カリーの行為に対して腹を立てたとは思えない。

 想像になるが……「全部3Pシュートを決めろ」と活を入れたのではないだろうか。
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パリ五輪雑感 その17 パリ五輪のベストゲーム③

2024-09-07 14:44:10 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」

 “ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
【「その16」や本記事は、公式サイトの“プレイ・バイ・プレー(1得点ごとのプレイ内容)”と私の記憶で書いているので、不正確です。本来なら、録画を見直して書くべきなのですが…】

バレーボール 女子3位決定戦 ブラジルートルコ戦
 もちろん、チーム力の戦いであるが、やはり“ガビvsバルガス”のエース対決が焦点。
 ガビ(ブラジル)は、日本の古賀と同じ身長180cmとエースとしては小柄。しかし、瞬時の反応、対応判断が素晴らしく、スパイクの打ち分けが的確。
 バルガス(トルコ)は、スパイクの威力は現在最強。
 対照的なエースだ。
 第1セットは、ブラジルは出だし0ー3とリードされたものの、ロザマリアが快調にスパイクを決め8-4と逆転。トルコ・バルガス、ブラジル・ガビなどの強打の応酬。連続ポイントが多いセットだったが、12-12からは一進一退の得点経過で19-20と終盤へ。ここで、タイーザ2点、ガビ1点とブロックを決めたのが大きく、25-21でブラジルが抜け出した(バルガスが2度止められた)。
 第2セットは更に白熱。ブラジル4ー0トルコから、トルコが3本ブロックを決めて4-5と逆転。その後も12-16、15-19とトルコがリードするが、ここからが日がスパイク2本、ブロック1本決めて、流れを引き戻し、20-20でセット終盤に。この後も一進一退で進んだが、トルコ・エルデンのブロックが決まり、23-24とトルコがセットポイントを握る。しかし、ここでサーブミス、スパイクミスが続いたのが響き、最後はガビにスパイクを決められて、ブラジル27-25トルコで第2セットも失う。
 第3セットは、序盤は若干ブラジルペースだったが、中盤は拮抗状態となり15-15。
 ここから、ジェベジオールが連続サービスエース。その後も、ジェベジオールやバルガスのスパイクなどで、ブラジル16-19トルコ、17-21、20-24とリードし、最後ブラジルの粘りにあったものの、22-25でトルコがセットを奪った。
 このセット、4-4からコートに入ったジェベジオールがスパイクで6得点、サーブで2得点の大活躍であった。
 第4セット、エルデンのブロックでブラジル4-7トルコがリードしたところは、前セットの勢いをそのまま持続しているように見えた。しかし、ここから4本のスパイクミスなどで、6連続失点で10-7で、ブラジルペースとなってしまった。
 ここからは12-8。さらに、ガビのサービスポイントで16-9となり、試合の流れが決定的となった。トルコはバルガスのスパイクなどで19-15と反撃するも、バルガスがタイーザにブロックで止められると、力尽きたかのように、ミス2本やブロックシャットアウト2本などで5連続失点、25-15で敗れた。

 この試合、第1セットはロザマリアがスタートダッシュをつけ、ゲーム全般の要所でタイーザのブロックポイント。特に、トルコのエースのバルガスを何本も止め、立ちふさがった感が半端なかった。アナ・クリスチーナやアナ・カロリナも奮戦した。
 しかし、やはり、ガビが凄かった。ほとんどスパイクミスやシャットもなく(第4セットに各1本ずつのみだと思う)、ほとんど決めていたようなイメージ。ジャンプしてから、相手チームのブロックやレシーブ隊形を見極め、打ち分けているように思う。スパイク22得点、ブロック5得点、サーブ1得点。何より、決めた後、拳を眼前に掲げ、メンバーを鼓舞する表情が頼もしい。卓球の“鬼”・平野早矢香を彷彿させる。
 トルコもバルガス(スパイク22得点、ブロック3得点、サーブ1得点)中心に強打やブロック(エルデンが7得点)も迫力があった。ただ、ミスやシャットを食らうことが多かった。
 第2,第3セットは、ジェベジオールが躍動したが、その活躍を考えると、コートにいる時間が少なかった。不思議だ。

 

 決勝は
     第1セット 第2セット 第3セット
アメリカ   18    20    17
イタリア   25    25    25


 イタリアが快勝。エースのエゴヌは完調ではなかったような気がするが、それでも18得点。エゴヌを中心に、皆が満遍なく活躍。アメリカはエースのドルーズが元気がなかった(故障?)
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パリ五輪雑感 その16 パリ五輪のベストゲーム②

2024-09-05 18:08:17 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」

 ようやく、バレーボール男女、バスケットボール男女の主要試合を観ることができた。
 男子バスケの準決勝のアメリカーセルビア戦と女子バレーボールの準決勝のアメリカーブラジル戦を観られなかったのが残念。(中継に気づかずに録画しそこなったのか、中継そのものがなかったのか?)

バレーボール 女子準々決勝 イタリアーセルビア戦
 この試合が準々決勝なのかぁ……前に述べたが、現システムの弊害だな。以前の2グループの1位×4位、2位×3位……システムだったら、起こりにくいカードだ。
 セルビアは東京五輪(2021年)銅メダル、世界選手権は2018年、2022年と連破。大エースのボシュコビッチを擁する強豪チーム。
 イタリアは東京五輪6位、世界選手権は2018年準優勝、2022年3位。権威のあったころのワールドカップでは、2007年、2011年と連破しており、強豪国としての歴史も古い。五輪でメダルなしというのは意外。こちらも大エースのエゴヌが存在。
 第1セットは、中盤過ぎからセルビアのペースで、セルビア16-11イタリア、セルビア19ー15イタリアとなった辺りでは、セルビアがこのセットをモノにすると思ったが、ここからエゴヌがスパイクで2連続得点。さらに、ボシュコビッチがスパイクミス、続いてブシャがサーブレシーブミスをして、19-19。ここからは一進一退の攻防だったが、セルビア22-21イタリアからコートに入ったアントロポワがスパイクで3得点を上げる。セルビアもボシュコビッチがスパイクで2得点を上げるが、最後にスパイクミスでセルビア24-26イタリアで、イタリアがセットを奪った。
 結局、この第1セットが勝負の分かれ目となり、第2セットをイタリア25ー20セルビア、第3セットもイタリア25ー20セルビアで、3-0でイタリアの勝利となった。
 イタリアはエースのエゴヌやシッラを中心に得点を上げ、堅い守備でセルビアを圧倒した。それにしても、他国ならスーパーエース級の202cmのアントロポワがベンチにいるとは……。
 セルビアがメダルを獲れないとは!……

バレーボール 男子決勝 フランスーセルビア戦
 セルビアは五輪では1976年の金メダルがあるものの、直近は5連続5位(準々決勝敗退)と悔しい結果が続いている。一方、世界選手権では2014年、2016年と連覇、2020年も準優勝。世界のトップを争う強豪である。
 フランスは東京五輪の金メダルチーム。ヌガペトを中心に巧者ぞろい。(もちろん、巧さだけでなくパワーも充分)

 前回王者で試合巧者をポーランドが持ち前の攻撃力で破壊できるかが焦点。
 第1、第2セットも、中盤までは拮抗していたが、セット終盤で要所要所でフランスが上回り抜け出し、フランスが25-19、25-20で2セット連取。
 ヌガペトのアクロバット的スパイクや強力スパイク、剛球サーブ、相手の球筋を読んだかのようなレシーブ。セッターのブリザールは巧みなトス回しのうえ、相手エースのスパイクを連続でシャットアウト。パトリは打てば決まるかのような絶好調ぶり。フランスは強かった。
 ポーランドも強打で応酬するも、好レシーブや強力ブロックに跳ね返され、どんどん窮地に追い込まれていくが、レオンが渾身のスパイクで対抗、互角の展開。
 しかし、またしても、フランスが《このスパイクを拾うの?》《これを止めるの?(ブロックするの?》と、ポーランド(レオン)をねじ伏せる。
 ただし、ポーランドもただでは負けない。19-24とマッチポイントを取られ、絶体絶命。ここでサイドアウトを取り(20-24)、サーブはレオン。ミスをしたらゲームセットという場面で、全力の剛球サーブ。フランス守備陣を乱し、3連続ポイント、23-24!
 この時のサーブは、129km/h、130km/h、127km/h!(ヌガペトのサーブでも約115km/h)
 あと1点……しかし、ここでサーブミス……力尽きた。

 この試合、フランスの好プレーが目立ったが、それよりも、レシーブや繋ぎのプレーの精密さが凄かった。この差が、勝負を分けたように思う。
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パリ五輪雑感 その15 パリ五輪のベストゲーム

2024-08-21 15:26:00 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」
 すみません、もう少しだけ続きます。

 もちろん、すべてのゲームを観ていません。断定調のタイトルはご容赦ください。
(ただし、バレーボールとバスケットボールで録画だけして未見の試合があるので、ベストゲームが変更になる可能性があります)

 卓球・女子団体決勝は素晴らしかった。
 これまで、中国の壁が高くて厚い壁をいやというほど味わってきており、特にシングルスは銀メダルで終わったとはいえ、孫穎莎の強さは身に染みており(逆に考えれば、孫を破った陳夢も強い)、また、壁に跳ね返されると思っていた。
 その上、早田が故障して、バックハンドが振り切るのが辛そうで……

 ここで、日本は勝負を賭けた。
 早田の故障により、ここまでは張本をエース配置し、ダブルスは早田・平野ペアだった。しかし、決勝は早田・張本ペアで臨み、エースに平野を配置した。
 確かに、早田・張本がぴったり嵌れば、強力この上ない。ここで先勝し優位に立てば、残りのシングルスで中国にプレッシャーを与えられる。問題は、早田・張本がどこまで息が合うかだ……

 ………杞憂だった。
 第1ゲームを先取し、第2セットは奪われたものの、第3ゲームはものすごいポテンシャルを見せた。
 5-6、1ポイントのビハインドから、6連続得点。二人の息がぴったり合い、個々のポテンシャルもいかんなく発揮した。完全に中国ペアを圧倒していた。サイドをフォアストレートで打ち抜いた張本の一撃は見事だった。第3ゲームを取った時は、そのまま勝利するのではないかと思った。
 ところが、中国ペア(陳夢・王曼昱)も反撃。逆に中盤から6連続(5連続だったかも)ポイントを上げ、第4ゲームを奪う。
 ファイナルゲームも、激しい打ち合いを展開したが、日本ペアが抜け出す。4-5から5ポイント連取し、9-5と追い詰める。単純に考えれば、4点取られても2点取れれば勝ち。中国ペアは、ものすごいプレッシャーを感じたはずだ。
 ところが、中国ペアはここから5連続ポイントで逆転。結局、12-10で中国ペアが勝利。


 ゲーム展開も劇的だったが、その各ラリーが物凄かった。卓球のダブルスは、ペアが1球交代で打たなければならない。打てる位置にいても、自分の番でなければ打ってはいけない。すると、前衛の選手が身をかがめて、後衛の打つコースを確保する……アニメのようなラリーが繰り広げられた。


第2試合 孫穎莎 13-11、11-6、11-6 平野美宇
第3試合 王曼昱 12-14、12-10、12-7、12-6 張本美和

 両試合も熱戦で、もしダブルスを日本が取っていたら……と思わせる健闘だった。
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パリ五輪雑感 その14 不合理なバスケットボール、バレーボールの予選リーグ

2024-08-20 17:32:51 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」

 その他の球技については、検証不足で申し訳ありませんが、バスケ、バレーに関しては、予選リーグの方式がリオデジャネイロ五輪までと東京五輪以降とは違っている。
 「12か国で予選を行い、成績上位8か国が準々決勝に進出する」ということは同じだが、以前は《6か国ずつ2組に分け、各組上位4か国が準々決勝に進出》していた(準々決勝は、A組1位vsB組4位、A組2位vsB組3位、A組3位vsB組2位、A組4位vsB組1位)
 東京五輪以降は、4か国ずつ3組に分け、《各組2位プラス3位の中で成績上位2か国が準々決勝に進出》というものに変更された。

 一見、不合理はないようだが、《成績を比較》するというのが不公平。
 バスケの場合は得失点差、バレーの場合はセット率となるようだが、組のレベルが高いほど、3位になった国の数値(成績)は低くなる。

 俗に言う“鬼グループ”とか”死のグループ”に入れば、2位に入るのも難しいし、3位に終わった場合でも数値は悪くなる。

 この予選方式の変更の理由は、ゲーム数を減らすのが目的なのだろか?
 費用も少なくて済むし、選手の疲労も抑えられる。しかし、組み分けによる運・不運が大きくなるし、たくさんゲームを行った方が、実力のあるチームが順当に準々決勝に進出する率が高くなる。

 元の方式に戻すことを望みます。

(ただし、日本が銅メダルを獲得したロンドン五輪の女子バレーの組み分けは、かなり日本に運があったと私は思っている)
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パリ五輪雑感 その13 (柔道だけでなく)いろいろあったなあ

2024-08-19 17:40:48 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」

 五輪が終わってから既に1週間以上経っているので、《何だ、まだ五輪のことを言っているのか!》と思われてしまいそうだが、長いスパンで考える…《4年後のロサンゼルス五輪の際に、多少役に立つのでは?》と、言い訳をしておき、記事を続けます。

①開会式で「韓国」を「北朝鮮」と紹介
 フランス語で「République populaire démocratique de Corée」、英語では「Democratic People's Republic of Korea」と、北朝鮮の正式表記名(ともに「朝鮮民主主義人民共和国」にあたる)でアナウンスされた
②5色の輪が描かれた五輪旗が上下逆さまに掲揚
③男子バスケットボール・日本-フランス戦
 4点リードしていた第4Q残り16秒で河村選手の3Pシュートのチェックがファールを取られ、バスケットカウントを取られて追いつかれた。VTRでは河村選手が相手選手に触れていないように見えた。ただし、こういう微妙な判定はよくあることのように思う。安易にシュートチェックに行ってしまったようにも思える。
 この試合で、八村選手がボード下でシュートでジャンプしようとした相手選手の腕を掴んで阻止したが、これが「アンスポーツマンライクプレー」と判定され、これが2度目のアンスポーツマンライクプレーとなり退場となってしまった。このファールはNBAではよくあるプレーだが(最近は観ていないので、現行がどうなのかは不明)、アマチュアでは相手プレーを阻止するためだけのファールは強く禁止されていて、当然の判定のようにも思える。
④スポーツクライミング・女子複合の決勝でのボルダーのルート設定
 ボルダーの第1課題、身長154センチと小柄な森にとっては、スタートホールドさえ掴むのも困難な設定となっており、0点。結局前半のボルダーは39.0点の7位。
 後半のリードでは、96.1ポイントとトップの得点を上げたが、合計135.1ポイントの4位に終わった。
 球技や走高跳などでは、身長やリーチが武器となり、低身長の選手は動きや頭脳プレーで対抗することになるが、最初の段階で身体的に不可能な設定というのはどうなのだろう?
⑤セーヌ川の水質問題
 セーヌ川ではトライアスロンやオープンウオーターが実施されたが、公式練習が禁止になったり、競技も延期されたりした。
 さらに、ベルギー女子代表のクレール・ミシェル選手が競技後に大腸菌に感染して数日間、入院していたと一部メディアで報じられた。

 この他、選手村の不衛生な食事や窃盗が多発したことなどの問題点が指摘されている。
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2024 全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)2回戦 関東第一(東東京)―北陸高校(福井)

2024-08-19 15:08:22 | スポーツ
この試合、仕事の合間に時々見るくらいだったが、いろいろ思うことがあった。(お盆の時もずっとモヤモヤしていた)

 まず、審判。
 高校野球の審判はボランティアだという。それに、死角になるような難しい判定だってあるので、誤審があっても攻めるべきではないと思う。
 それでも、この試合の塁審は酷かった。(動画…残っていないかもしれません)
 最初のプレーは、ファーストゴロで送球を受けたベースカバーに入った北陸高校のピッチャーが、ベースを踏んでいないと判断しセーフと判定された。(タイミングは完全にアウト)
 ところが、実際はベースを踏んでいた。この時の塁審は、大きなゼスチャーでセーフのポーズを3度繰り返した。特に3回目のポーズは普通のセーフポーズではなく、左腕も右側に振るポーズ(仮面ライダー2号の変身ポーズに似ている)
 2度目は、北陸高校のショートゴロ。この時、打者はファーストへヘッドスライディング。勢いで胸までがベースに到達した頃にファーストミットに入ったような完全なセーフのタイミング。しかし、塁審はカチッとしたポーズで胸を張ってアウトのジェスチャー。

 この《絶対自信あり》、《文句は受け付けない》という素振りの時は、塁審は自信がない時が多い。それをジェスチャーで《判定は絶対間違いない》という雰囲気を押し出す。
 まあ、これ以上は言うまい。

 次は、北陸高校の走塁と守備
 1-0の北陸リードの2回表、1アウト・ランナー2塁。
 ここでセンター前へ小フライ。センターはキャッチしようと猛ダッシュ。

 ここでの2塁ランナーの判断は難しい。
①ハーフウェイ(2塁と3塁の中間)にとどまり、打球の処理(ノーバウンドで捕球したかどうか)を見極めて判断する(ノーバウンド捕球なら帰塁、ワンバウンドなら進塁)。
②打球の軌道とセンターの守備位置から、《捕れない》と速断して3塁⇒ホームを目指す。
 この時の北陸高校のセカンドランナーは、①を選択。ただし、捕球する前に《捕られる》と判断して2塁に帰塁。
 実際は、ショートバウンドでセンターが捕り、2塁へ送球。際どいタイミングで走者のセカンドへの帰塁が間に合った。
 生で一度見ただけなので、なんとも言えないが、普通は②を選択するような打球とセンターの位置であった。ただし、センターのダッシュが良かったので、ぎりぎりワンバウンド捕球となったように思える。セカンドランナーは実に難しい判断だった。
 結果論になるが、ここで②の判断をしていたら追加点が入り、優位に進められたはずだ。あくまでも、結果論。

 3回裏、関東一の攻撃。
 ヒットを打たれた後、エラーと暴投で1点失い、1-1の同点とされ、なおも1アウトランナー3塁
 ここでセンターとレフトの中間浅めに外野フライが上がる。これをレフトが捕球。捕球を観てサードランナーがタッチアップ。レフトがホームへ送球するも、ランナーが早くホームイン。


 これは、はっきりと疑問。
 レフトは左方向に走っており、捕球してバックホームするには、身体を捻らなければならない。
 センターが捕球すれば、捕球の態勢のままホームへ送球できる。
 なぜ、レフトが捕球したのだろう(飛球はセンター、レフト、どちらも楽に捕球できた)
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パリ五輪雑感 その12 競技による(出場人数の)偏り②

2024-08-15 08:26:57 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」

 「その11」では論点がぼやけてしまったので、補足します。
 卓球は団体戦は3人のみ。シングルスは団体3番目のメンバーは個人戦は出られない。(混合ダブルスは個人戦参加2名の中から選ぶのか、団体戦3人の中から選ぶのかは不明)
 また、団体戦不参加の国からも個人戦は大陸予選とかランキングで出場できるのかもしれないが、とにかく、五輪出場する枠が小さく、強豪国は代表になることの方がメダル獲得よりも難しい。日本も中国ほどではないが、代表になる難易度が高い。
 もちろん、こういう状況は卓球に限ったわけではない。例えば、ケニヤやエチオピアの中長距離、アメリカやジャマイカの短距離なども代表になるのは難易度が超高い。
 なので、卓球だけを取り上げて述べるのは、偏った主張なのだろう。それでも、卓球の出場枠が団体個人通して各国最大3人というのは歪である。

 体操の出場枠にも疑問を感じる。
 体操には種目別競技がある。(男子は、床・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒、女子は、跳馬・段違い平行棒・平均台・床)
 団体戦の予選が、個人総合と各種目別の予選を兼ねているので、当然、団体メンバーの5名に入らないと、個人総合にも種目別にも出場できない。(団体に出ない国からも、個人戦に出ることは可能)
 団体戦のメンバー構成は国によって異なるが、オールラウンダーが2~3人、残りがスペシャリストとなっていることが多い。スペシャリストは1種目ではなく、2~3種目を得意種目にすることが多い。
 種目別決勝のメンバーを見ると、予選で失敗した選手を除いて、ほぼ有力どころは揃っているようだが、やはり、団体5人に入ることのできなかった種目別達人もいる。
 私としては、田中佑典選手の平行棒を五輪で観たかった。
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パリ五輪雑感 その11 競技による偏り

2024-08-14 12:19:16 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」

 卓球は、団体戦、男女シングルス、混合ダブルスと種目があり、このように並べてみると、それなりに種目があるように思える。
 しかし、実際は一か国、男女各3名。しかも、第三代表は団体戦のみ。混合ダブルスは代表の男女各3人の中から結成される。
 (以前は、男子ダブルス、女子ダブルスがあり、混合ダブルスはなかった)
 実に厳しい代表争い(特に中国は)で、混合ダブルスは真の世界一とは言えない。

 バドミントンは、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスが行われる。団体戦はない。

 テニスも、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスが行われる。団体戦はない。
 ゴルフは、個人戦に各国2名。

 これら4競技では、日本では、卓球の女子シングルス、バドミントンの女子ダブルス、ゴルフの女子個人戦が熾烈な代表争いとなっている。
 バドミントンはシングルス、ダブルス、混合ダブルスと棲み分けされていて(“ワタガシペア”渡辺選手は男子ダブルスもプレーしていた)、若干、卓球より競争率が低いかもしれない。
 まあ、競技が盛んで、レベルが高いと代表になるのは大変。
 
 柔道は7階級に分かれていて選手数としては多いが、各クラス代表になるのは本当に大変。
 水泳は種目数が多く、代表選手の数は多いが、日本の場合、派遣標準記録が日本記録より早い種目があり、代表選手数は絞られている。
 陸上競技も種目数が多く、代表選手数の最大値は高いが、基礎ポテンシャルに左右される競技で、日本人にとって厳しい競技で、参加標準記録が日本記録よりはるか上という種目も少なくない。(ただし、ワールドランキングで出場権を掴んだ選手もいた)

 体操は過去は団体代表選手は7名で、各種目6名が演技を行っていたが、現在は団体戦の代表は5名。団体戦決勝は各種目3名で、そのすべてが成績に反映されるので、選手のプレッシャーはとてつもなく大きい。(3人制にしたのは、テレビ中継の時間枠の関係かも)

 フェンシングは、フルーレ、エペ、サーブルの種目があり、それぞれに個人戦、団体戦が行われる。
 フルーレ、エペ、サーブルの3種目が行われるのは異論はないが、それぞれに団体戦があるのは、少し違和感を感じた。(ごめんなさい)

 この他、個人戦(ペアを含む)のある競技は、アーチェリー、アーティスティックスイミング、オープンウォーター、カヌー(スプリント、スラローム)、近代五種、サーフィン、自転車(トラック、ロード、マウンテンバイク、BMXレース、BMXフリースタイル)、射撃、重量挙げ、新体操、スケートボード、スポーツクライミング、セーリング、テコンドー、飛び込み、トライアスロン、トランポリン、ビーチバレー、ブレイキン、ボクシング、馬術だと思うが、自信なし。


 長々と書いたが、この記事で私が言いたいことは……
 競技として、少々無理のある競泳・混合メドレーリレー、柔道混合団体などの混合種目はなくして、体操の1人増、卓球の男女ダブルスを復活させてほしい。
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パリ五輪雑感 その10 いろいろあった柔道

2024-08-13 16:47:54 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」

 いろいろあった柔道。「その1」で男子60キロ級・準々決勝の永山竜樹の災難について触れたが、その後も、問題が続出。
 忘れているのもあると思うが、覚えていることを忘れないうちに記しておこう。

男子90キロ級・村尾三四郎 vs ラシャ・ベカウリ(東京五輪の金メダリスト・ジョージア)
 お互い“技あり”を取り合った後、村尾の投げ技(内股?)に相手の身体は回り、仰向けの状態で尻から落ちた。背中はつかず尻もちだけなので“一本”には至らないが、“技あり”には相当していたはず。
 この時の主審は、全く反応せずスルー。
 ルール改正で“有効”がなくなったが、これまで“有効”だった技が無効になったのではなく、“技あり”に組み込まれたという感じだった。だから、《こんなので“技あり”なの?》と思うことが、これまで無数にあった。もっと厳密に言えば、《以前の“有効”は投げられた身体が90°以上回って落ちれば“有効”》だったが、現在は《投げられた身体が90°近く回って落ちれば“技あり”》という印象だ。簡単に言うと、現在の“技あり”判定は、以前の“有効”より甘い。
 それなのに、村尾の技は無効となってしまった。オフィシャルによるビデオ確認もなく、スルーされた。
 村尾は“合わせ一本”で金メダルだった。


男子73キロ級は橋本壮市選手が準々決勝で反則負け
【この試合は、実際に観ていないので、ネット記事を引用します】
 準々決勝で日本の橋本壮市(パーク24)がフランスのガバと対戦し、反則負けで準決勝進出を逃した。ネット上では積極的に攻めたように見えた橋本の反則負けを不思議に思う声が目立ち、27日に敗れた60キロ級の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)に続いてジャッジへの疑問が噴出した。
 橋本は延長戦1分21秒に2つ目の指導を受け、あとがない状態に。2分14秒でガバに1つ目の指導が入った。2分28秒、橋本がガバと組んでいた右手を切って前に踏み込んだところで「待て」がかかり、3つ目の指導で反則負けが決まった。
 X(旧ツイッター)では「途中からフランスの選手全く攻めてなかったのに何で指導が橋本に入るのよ」「有識者的にはどうなんですか?」「相手の選手のほうが攻めてないように見えたのだが…柔道難しい」と疑問の声が殺到。一方で、「橋本選手堂々としててかっこよすぎた」「気持ち切り替えて敗者復活戦も頑張ってほしい」と敗者復活戦に回る橋本を応援するポストもあった。


 橋本選手の取られた指導は「組み合わない」というモノだろう。
 この「組み合わない」という指導には、以前から疑問を感じていた。
 組手争いは重要で、しょっちゅう行われる。このしょっちゅう行われる行為に対して、審判(オフィシャルも含む)の主観で指導を出している。もちろん、1回の組み手を振り払う行為ではなく、何回も繰り返した場合に指導が出されるのだが、かなり主観に左右される。
 橋本選手の場合は、かなり主観に左右されていたのだろう。

 もう、この際、
・故意に取り組まないこと
・極端な防御姿勢をとること(通常5秒を超えて)
・組む前にでも組んだあとにでも、何の攻撃動作もとらないこと(消極的試合姿勢)
をひっくるめて、《消極的》に該当する柔道姿勢を“指導”とすればよい

 それに、「防御のために相手の袖口を握ること(通常5秒を超えて)。及び絞って握ること」という指導もあるが、実際はもっと長時間持続しているように思う。


柔道混合団体・デジタルルーレット
 これについては、運命的幸運(という言葉があるかは不明)と考えるしかない。
 一応、後にこれを読んだ時の為に、説明を加えておくと……
……混合団体決勝戦の日本vsフランスは3勝3敗となり、代表戦に突入。
 代表戦の階級の抽選が、デジタルルーレットで行われた。
 画的にはパチスロのような感じなので(私はパチンコ、パチスロはしないのでよく分からない)、インチキ臭く思えてしまう。
 インチキがあったかどうかは分からない(インチキはなかったと思いたい)が、不正が介入しない方法はないか考えてみたが、けっこう難しい。
 例えば、抽選箱の中から札を引く(ドラフト会議のような感じ)のは、誰が引くかも難しいし、誰が引いても抽選箱にインチキがあるかもしれない。
 年末宝くじの矢の発射方式にしても、疑いは残る。
 6階級なのでサイコロはどうか……これも重心を細工する余地がある。(チーム代表者がチェックすることで、疑いは軽減されるが、サイコロを振る人の人選で揉めそう)
 抽選方式はけっこう難しい……
 

この記事を書くに当たり、《柔道 誤審》で検索したところ、次の記事を見つけた。
『PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)』
「間違っているのは「審判」ではなく「審判を叩く人」…オリンピックの「誤審」を批判する人が見落としていること」
の記事の4ページ目・スポーツそのものへの敬意を欠いている

日本のプロ野球、そしてそして多くのスポーツの審判はおかしなジャッジはしない。それは、彼らはそこにプライドを感じているからだ。公正で厳正な審判業務をするために、日夜研鑽を積んでいる。それでもミスは起きてしまうのだ。スポーツを愛するなら、それは全面的に支持されるべきではないのか。
審判をリスペクトしないファンは、恐らく選手もリスペクトしていないし、スポーツそのものへの敬意も欠いている。誤審を理由にSNSで審判や選手などを攻撃する行動は、端的に言えば、「贔屓の引き倒し」といえる。
本当のスポーツファンになるためには、まず、その姿勢を正すことから始めるべきだと筆者は考える。


 正論だとは思うが、審判の技量が足りていないことに問題がある。
 柔道に関しては、ルール自体に不備がある。
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