さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

これからのGEは?

2018-10-02 11:43:08 | be short


一年少し前に GE の CEO兼会長に就任したJ.フラナリーが GEの取締役会で解任されたという。代わりはラリー・カルプ氏という。

フラナリー氏は確か長年 GE で働き、その実績を買われて GEの再建を託された方でした。数か月間 GE の各現場を見て歩き、自分の目で各事業の将来性を判断し、思い切った事業の再建と売却を進めてきた方でした。中期的な視野と現場を重視するといった経営で、日本的な経営センスをも持つ方と思って 注目でしたが、GE の大口株主から、生ぬるい?( GE の株価は 2017年に 45%下げ、2018年は現在まで 35%下げています)と不評のようでした。投資家の圧力で経営トップが交代させられたようです。

カルプ氏は、ダナハー社( 1969年に投資会社として設立後、景気変動に影響受けにくい企業を数多く買収し、独自の経営改善策で企業を再生させ、これら数多くの企業を傘下に置く会社)で医療機器メーカーなどの大型買収を成功させ、その実績から GE に入り、また NYウォール街(多くの投資家/ファンド)から支持を受けている経営者という。米国は実績 = 実力なのです。

GE はフラナリー氏の下 医療部門(世界 140 か国に製品やサービスを提供)、発電部門(世界の発電量の三分の一に技術提供)、航空機エンジン部門(世界の民間航空機の三分の二に採用)に事業を絞り込んできましたが、今回のカルプ氏の会長就任の際 発電部門が抱えていたのれん資産 2.6兆円を一気に損失計上しましたので、これは発電部門の売却をも意味する会長の交代では との憶測を呼んでいます。まあ 最新の GE 発電機 50 基が タービンの羽根に錆が出るとのクレームを抱えており、この巨額な補修賠償費も 発電部門の売却のうわさを強めているようです。

小さな案件ですが、中国に工場ごと進出した技術力ある会社が、今までに経験したことのない(人為的?)クレームの続発で、生産設備・技術をすべて残して、中国から撤退した話が昔ありました。クレームは損失額が算出しにくいので恐怖です(ね)

医療部門も カルプ氏は売却し GE は先ずは航空機エンジンの専業会社になるのでは?との情報もあります。

投資家は先が見えるものに投資しますので、カルプ氏は投資家の切り込み隊長として GE の損益の見える化を図る ということでしょうか?

会社経営の主導権は投資家が持っていること、事業の再建よりは事業の売却の方が手っ取り早い=収益が・株価が素早く向上するので好ましいこと 等の米国流経営がうかがい知れる GE の人事報道でした。 フラナリー氏に 日本的経営に 頑張って欲しかったので 残念な報道でした。
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一過は一過?

2018-10-01 13:51:47 | ダイアリー


今日は台風一過で 空は真っ青です。
贅沢をいうともう少し涼しいといいなぁ、贅沢をいうと 今年は もう台風は要りません…


昨夜の風は強かった。
やはり今朝のニュースは 線路沿いの樹木や塀が崩れて 鉄道の不通を色々伝えていたことでした。

学生時代 米国人の東京滞在の感想に 東京はまるでスラム街だ というものがありました。理由を聞くと 家は貧弱で小さい、家と家が引っ付いて火事になったら全焼、電車と住居との間が狭く危険で喧しい 等で 米国人なら当然に思うことでした。災害大国であることと平地が少ないことなどから、軽い木造家屋の良さは欧米人には分からないでしょうが、電車と住居の近接は 過密大都会ゆえに 将来何とかなるといいなぁ と思ったものでした。

台風 24号の教訓からも 電車の高架化や地下鉄化が進むといいです(ね)


米国での台風並みの報道に 最高裁判事候補者の過去に セクハラ行為かあったのか なかったのか が大きく取り上がられているものがあります。セクハラの有無が、議会での候補者の承認にかかわっているのです。候補者が保守派的な考えの持ち主であること(この候補者が判事になると保守派の判事が多数を占めることになるので 民主党は反対、共和党は賛成 と政治問題化しています)、この候補者がトランプ大統領のお気に入りであること(民主党は反トランプ色強く、この候補者に大反対)とで、マスメディアの報道は加熱してます。

セクハラは 36年前にさかのぼるもので 大学生のパーティーで暴行があったのか否かの問題です。 36年間の沈黙を破って、候補者が最高裁判事になる直前に、なぜ女性は暴行を訴え始めたのか が話題になっています。暴行を受けたと主張する方は 100%暴行があったと言い、判事候補者は「私は無罪」と議会で証言しています。きっと 性的関係に“同意”があったか否かの問題なのでしょう(ね)

就職して間もない頃、船会社の若手とのダンパンがあり、このダンスで踊ったフィリピン人の女性から 小生から嫌がらせがあったとのクレームを受けた記憶があります。ダンパンに出席した同僚の女性社員によると ダンスのとき私が彼女を強く引き付けたとのことのよう。確かに!音楽が喧しく 彼女の声がよく聞こえないので 引き付けたことを思い出しましたが、これがクレーム?普通が通じない相手がいることを学びました。

カバナー最高裁判事候補を応援するものではありませんが、感性は人それぞれ色々で、これはこれでいいのでしょうが、わずかな感性の差で 人生が大きく変わってしまうのが 現代なのでしょう(ね)人の評価に関わるクレームには どう対応したらいいのでしょう?己の主張を貫くことでしょ(?)

台風が過ぎ去って ようやく 金木犀が香り始めました。青空と金木犀が続くといいですね。続いてほしいと思い続けることが 現世だったりして…
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