カンボジア経済

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新型コロナ カンボジアの状況 11月15日 ワクチン済入国者は隔離不要に

2021年11月15日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は減少傾向にあるものと見られます。11月14日の保健省の発表によれば、死者は累計2867名(11月7日から38名増)です。累計陽性者数は11万9536名(同444名増)となっています。治癒数は11万5924名(同467名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は397名、海外帰国・入国者の新規陽性は47名でした。
 11月1日、フン・セン首相は、カンボジアの経済社会の全部門での完全再開を宣言しました。10月以降、感染防止対策規制は順次緩和されてきています。11月14日、フン・セン首相は、ワクチン接種完了済の入国者(カンボジア人・外国人)については、入国時のラピッドテスト(抗原検査)で陰性であれば、ホテル等での隔離を免除すると発表しました。11月15日から適用されます。これまでは、ワクチン接種済でも最短3日間のホテル等での隔離が義務付けられていました。これまで外国人がほとんどゼロだった観光業界は息を吹き返すものと期待されます。なお、ワクチン未接種の場合は14日間の強制隔離とPCR検査が引き続き義務付けられています。また、11月12日には、結婚式や宗教行事等の人数制限も解除しました。バーやカラオケ等の規制業種も12月1日から営業が可能となる見込みです。ただ、ワクチン接種ができない幼児が集まる幼稚園等については、再度閉鎖が命じられました。このため、カンボジア政府では、3~4歳児へのワクチン接種も検討するとしています。
 他方、日本の入国規制については、ワクチン接種証明書を保有し、受け入れ企業による保証等について審査を経て許可された場合、実質的な隔離期間が最短3日間に短縮されると発表されましたが、実態上は、手続きがあまりに煩雑で、監督官庁の事前許可も混乱している模様です、日経新聞でも、この入国規制について「緩和のフリ 批判殺到」と厳しく批判する記事を掲載しています。面子を完全につぶされた形の経団連は激怒しているとの情報もあります。早期の見直しが期待されるところです。なお、11月14日現在、カンボジアのワクチン接種証明書は、日本政府の手続において有効とは認められておりませんのでご留意ください。
 ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。11月13日現在で、1405万1925人(うち12歳~17歳179万9190人、6歳~11歳196万7018人、5歳22万9627人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の87.8%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の100.6%に第1回接種を、96.8%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。11月13日現在202万8554人が3回目接種を完了しています。
 カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、引き続き様々な規制があり、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペン北部の高層ビル街。明るさが戻ってきている感じです。)

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在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html


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