Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

メトロポリタン・オペラ ヴェルディ《ドン・カルロ》

2012-08-30 23:52:48 | オペラ
メトロポリタン・オペラ
ヴェルディ
「ドン・カルロ」全5幕
2010年12月11日
メトロポリタン歌劇場

演出:ニコラス・ハイトナー
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

ドン・カルロ:ロベルト・アラーニャ
エリザベッタ:マリーナ・ポプラスカヤ
フィリッポ2世:フェルッチオ・フルラネット
ロドリーゴ:サイモン・キーンリサイド
エボリ公女:アンナ・スミルノヴァ


5幕版観るの初めてなので楽しみにしてましたぁ

観て思ったんだけど
このフォンテンブローの場面
省いちゃ駄目じゃ~ん

コレがあると恋愛モノとしてちゃんと成立してて。
今までは、あとの全幕、ドン・カルロが
エリザベッタ!エリザベッタ!と何をいつまでもぐずぐず言ってるのかと
軽くイラッとするカンジだったけど
不肖dolce-vitaやっと実感が湧きました。
こんな美しい一目惚れだったのですね

それとフォンテンブローの場面のドン・カルロのアリア
かっこいい
しかもこのアリアを聴いて
初めてロベルト・アラーニャにテンションあがったよ

そう、アラーニャのドン・カルロ
全幕を通して意外にもよかったのぉ
アラーニャをいいと思う日が来るなんて…
(アラーニャファンが通りかかりませんように)

男声陣がホントすごくて
もちろんフェルッチオ・フルラネットのフィリッポ2世は
今フィリッポ2世といえばの最高峰だし。
「彼女は私を愛していない」はホントかっこいい
ロドリーゴとの二重唱
宗教裁判長との対決
見どころ聴きどころ満載デス

そしてなんといってもサイモン・キーンリサイド
もちろんロドリーゴの役自体がかっこいいんだけれども。
キーンリサイドのロドリーゴはとっても現実感溢れるというか
生身の魅力的な人間だった。
お芝居でも観ているような細やかな演技です。
ドン・カルロとの友情の抱擁も単にガバッとハグするだけじゃなく
指の力のこめ方や最後の顔の寄せ方とか
身をはなした後の表情とか仕草とか
何から何までもう絶妙です(≧∇≦)
ロドリーゴの存在感に説得力があります

だからと言って歌がおざなりになるワケはもちろんなくて
それはそれですごかった
ドン・カルロとの友情の二重唱なんか
ホントかっこよかったし
誰と重唱しててもキーンリサイドの声が寄り添ってるってゆうか
支えてるってゆうか。
全体をよく観てるってゆうか
よく聴いてるってゆうか。
オケにさえ寄り添うようだったよ
しかもこの日は調子もよかったのかしら。
普段はもう少し地味めな印象ですが
なんだか声も艶やかです

「私にとって最後の日は」
迫真の演技とともに
声の表情も胸に迫るモノがある。
キーンリサイドの知的な魅力もあいまって
いつも以上に思慮深くかっこいいロドリーゴ
正義感に溢れ誰からの信頼も篤いオトコ
なのに人を見る目が絶望的に欠落
こんなへなちょこカルロにフランドルの未来を託し
自らの命を賭すなんて…。
いつにも増してぎりぎりと悔しがるdolce-vita(≧ε≦)

キーンリサイド魅力全開でした


「ドン・カルロ」
やっぱり5幕版でなきゃ(o^∀^o)
ですね

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